凱旋門賞直後
2019年10月6日 凱旋門賞 芝2400m ロンシャン競馬場
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ある程度、前半は前に取り付けてレースを進めて行ったブラストワンピース。意識的なものだろうか、それでも半ばからのペースアップでは付いて行けずにズルズルとポジションを下げて行ってしまう。直線入口手前では既に鞍上の手も動いており、馬自体が前に進んで行かない状態。結局ゴールまで一切の挽回も見せれず、終わってみればブービー着順に大敗と全く良いところなしの1戦だった。ハービンジャーの血も覚醒しないまま海外遠征は幕を閉じた。
凱旋門賞直前
今回、ブラストワンピースとフィエールマンは英国のニューマーケット調教場で本番を迎える準備をしている。本来ならフランスのシャンティイで駐留しながら仕上げて行くのが一般的だが、今回はノーザンファーム陣営の試みで前者を選択したとの事。理由としては調教コースの豊富さ、環境施設の質、後は空輸で運ぶと言っても所要時間が3時間程度というアクセスの良さも加味されている。これまでフランス滞在で結果を出せなかった事から、この様な調整過程を取られているだと言う。何よりハービンジャー産駒のブラストワンピースは、ロンシャン競馬場の馬場でパフォーマンスを上げて欲しい。
札幌記念直後
2019年8月18日 札幌記念 芝2000m 札幌競馬場
1着:ブラストワンピース 牡4 (川田将雅)
2着:サングレーザー 牡5 (岩田康誠)
3着:フィエールマン 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:2:02.1(良)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
2着:サングレーザー 牡5 (岩田康誠)
3着:フィエールマン 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:2:02.1(良)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
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最内枠からスタートダッシュが決まらなかったブラストワンピース。道中は押し込まれる様に後方へ下がって行ってしまい不利なイメージの競馬となった。それでも向こう正面から鞍上がしごいてポジションを押し上げて行くと、4コーナーではワープする様に先行集団の直後まで進出。そこから馬群を割って抜け出すと、先に前へ出たサングレーザーを競り落とす様にしてゴール前で差し切る圧巻の勝利を飾った。この内容からも凱旋門賞挑戦はほぼ確定的か。重たい芝の方が良いタイプで期待値は上がって来る。
札幌記念直前
ブラストワンピースにとっては、フィエールマンやワグネリアンよりも大事な戦いとなる札幌記念。それもその筈で、この結果が凱旋門賞挑戦の重要な査定ポイントとなるからだ。大阪杯、目黒記念と立て続けに掲示板を外す失態を見せている中、陣営は主戦の池添謙一騎手を降ろすという苦渋の決断をした。代わって鞍上には川田将雅騎手を指名。ブラストワンピースの大きな馬体を動かすには持って来いとも言える騎手で、洋芝も得意そうな事からここできっちり格好を付けてヨーロッパ遠征に赴くと信じたい。
目黒記念直後
2019年5月26日 目黒記念 芝2500m 東京競馬場
1着:ルックトゥワイス 牡6 (D.レーン)
2着:アイスバブル 牡4 (B.アヴドゥラ)
3着:ソールインパクト 牡6 (福永祐一)
レースタイム:2:28.2(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
2着:アイスバブル 牡4 (B.アヴドゥラ)
3着:ソールインパクト 牡6 (福永祐一)
レースタイム:2:28.2(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
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スタートはひと息も軽く促して先行集団の一角に付けたブラストワンピース。道中は折り合いもスムーズでしっかり脚を溜めれている様なレース運びとなった。4コーナーでも手応え抜群のまま外から進出し、馬群から突き抜ける様な勢いで直線コースへ。しかし、いざ追われると全く伸びを見せず、後方勢にどんどん追い抜かれる始末。さすがに、過去最高馬体重だった余裕残しの作りに、抜けたトップハンデの59kgではまともな競馬も出来なかったのだろう。さすがに凱旋門賞も厳しい状況となって来た。
目黒記念直前
凱旋門賞挑戦の為に、わざわざ重い斤量を背負わなければいけない目黒記念を選んで来たあたりが陣営とクラブの本気度を窺えるというもの。ブラストワンピースは馬格もあり斤量負けするイメージは1ミリも無いが、とは言え他馬との差は大きい。次のハンデ頭がゴーフォザサミットで57kg、その他はそれ以下となり展開次第で脚元をすくわれる可能性が無くもない。下手に軽量馬を楽逃げさせるとCコース替わりで前残りもある。不可解な理由で騎乗が戻って来た池添謙一騎手のメンタル含めて絶対的な信用はできないのではないだろうか。
大阪杯直後
2019年3月31日 大阪杯 芝2000m 阪神競馬場
1着:アルアイン 牡5 (北村友一)
2着:キセキ 牡5 (川田将雅)
3着:ワグネリアン 牡4 (福永祐一)
レースタイム:2:01.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
2着:キセキ 牡5 (川田将雅)
3着:ワグネリアン 牡4 (福永祐一)
レースタイム:2:01.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
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スタートして直後、勢いを付け出した所で横から挟まれる不利を受け後方に下がってしまったブラストワンピース。そのビハインドが響いて道中は後方からの競馬を余儀なくされた。不幸にも、エポカドーロが逃げて超スローペースを展開。4コーナーまで大きな動きもなく、ブラストワンピースは外を回らざるを得なくなってしまう。直線では懸命に伸びてはいるものの、全てが噛み合わずそのまま流れ込んで6着。池添騎手もさすがに肩を落として検量室に戻って来ていた。
大阪杯直前
いよいよブラストワンピースが覚醒の時を迎える。大阪杯の最終追い切りではWコースで惚れ惚れする様な動きを見せ、陣営も騎手も納得の状態。実に雄大なフットワークで、その力強い完歩の中にも静けさもあり全てが完成して来た様な雰囲気だろう。元々のポテンシャルにフィジカル&メンタルが追い付いて来た様なイメージで、これはなかなか惨敗するシーンは想像出来ない。大阪杯を勝てば海外遠征のプランも現実化する可能性が高く、飛躍に向けて是が非でも2つ目のタイトルを手にしたいところだろう。
有馬記念直後
2018年12月23日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
1着:ブラストワンピース 牡3 (池添謙一)
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
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真ん中の枠からスタートを決めて、リスク覚悟である程度の位置を取りに行ったブラストワンピース。道中は直後にレイデオロを見る形で、中団の外目をキープ。向正面では早めに動いて先に仕掛ける競馬、反応の遅れたレイデオロを出し抜く形で直線も単独先頭の走りを見せた。外から詰め寄るレイデオロに対し、最後までリードを守りきり念願のタイトルを奪取。ゴール後には、主戦の池添謙一騎手がお馴染みのガッツポーズを見せて勝利の喜びを表現した。来年は古馬の主役に立つと共に、同期のライバルたちとの再戦を激しく繰り広げるだろう。
有馬記念直前
主戦の池添謙一騎手を背に、有馬記念の最終追いきりでもダイナミックな動きで万全をアピールしたブラストワンピース。反応がやや鈍いのはいつもの事で、レースになればしっかりと馬も人も合わせて来るだろう。元々馬格のある馬だが、夏から秋にかけて更に一回り大きくなったと言う。不器用な面もあり中山適性が未知数ではあるが、上手くレースの流れに乗れれば勝ち切るだけのポテンシャルを秘めている1頭。大舞台で滅法強い池添謙一騎手が3歳世代を代表して古馬勢を撃破するシーンは見られるのか。
菊花賞直後
2018年10月21日 菊花賞 芝3000m 京都競馬場
1着:フィエールマン 牡3 (C.ルメール)
2着:エタリオウ 牡3 (M.デムーロ)
3着:ユーキャンスマイル 牡3 (武豊)
レースタイム:3:06.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:エタリオウ 牡3 (M.デムーロ)
3着:ユーキャンスマイル 牡3 (武豊)
レースタイム:3:06.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
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前半1000m=1分2秒台、2000m=2分6秒台と近年の菊花賞でもかなり遅い方の流れとなった1戦。馬群の中で脚をしっかり溜めたとは言え、キレッキレの瞬発力タイプでも無いブラストワンピースにとっては少々しんどい争いとなった。想像通り、直線では他馬のキレ味に負けてしまいジワジワと伸びはしたものの先に抜け出したエタリオウやフィエールマンを捉えられず4着入線が精一杯。騎乗した池添謙一騎手もレース後、取材陣へ『上がり勝負で瞬発力のある馬が上位に入った』と予想外の展開について肩を落としながらコメントしていた。
菊花賞直前
新潟記念からの直行で話題を集めるブラストワンピースだが、懸念された仕上がりは最終追い切りの動きで一蹴された。躍動感のあるフットワークで最後まで脚を伸ばした当馬、3歳世代の代表馬として恥ずかしくない仕上げでラスト一冠へ臨む。不安視されている3000mの距離に関しても、管理する大竹調教師は『折り合いを欠く馬じゃないので全く気にしていません』とコメント。むしろ、ここ数戦で見せているスタートの立ち遅れを心配してゲート練習を重ねている程だ。とにかく、この馬を中心にレースは回って行くだろう。
新潟記念直後
2018年09月02日 新潟記念 芝2000m 新潟競馬場
1着:ブラストワンピース 牡3 (池添謙一)
2着:メートルダール 牡5 (福永祐一)
3着:ショウナンバッハ 牡7 (三浦皇成)
レースタイム:1:57.5(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:メートルダール 牡5 (福永祐一)
3着:ショウナンバッハ 牡7 (三浦皇成)
レースタイム:1:57.5(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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最内枠から一旦後方に下げ、上手く外目に持ち出したブラストワンピース。実力が抜けているという自信からか、コースロスがあっても不利のない競馬に努めた池添謙一騎手。直線では大外に持ち出すとノーステッキで楽々と先頭へ。そこからは新潟競馬場へのファンサービスとして外ラチ沿いに持って行く演出。古馬との初対戦でここまでの芸当とは恐れ入った。間違いなく3歳世代の最強馬だろう。菊花賞での競馬が今から楽しみである。
新潟記念直前
ブラストワンピース政権発足の予感か。日本ダービーでは大幅な馬体増加や直線での不利など、決して万全の状態にも関わらず上位に肉薄した実力の持ち主。そして、菊花賞への前哨戦として選んだのは異例の新潟記念だった。稽古もしっかりと消化し今回は仕上がりにも抜かりなし、古馬と初めて相まみえるが調教での走りを見る限りは何ら問題無いだろう。ここをあっさり勝って通過出来れば、クラシックの戴冠はもちろん同馬が現役最強馬へ進み道も切り開かれる筈だ。
ブラストワンピース
新馬戦から3連勝、いずれもが圧勝の部類で現2歳世代でもトップクラスの実力馬ブラストワンピース。520kg以上もの馬体から想像出来ない様な素軽い脚さばきで力強さにキレも兼備、距離適性も幅広く欠点らしい欠点が見られない完成された競走馬だろう。“ハービンジャー×キングカメハメハ”はこの他にモズカッチャンもあり成功例があるニックス配合的な組み合わせだ。成長力も見込め、今後の活躍次第では日本競馬を牽引するレベルにまでのし上がる可能性も大。
血統背景
ハービンジャー | Dansili | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasili | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
ツルマルワンピース | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
ツルマルグラマー | フジキセキ | サンデーサイレンス | |
ミルレーサー | |||
エラティス | El Gran Senor | ||
Summer Review |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
アルナスラインの半姉で重賞経験はある祖母にキングカメハメハ、ハービンジャーと厳つい馬を重ねているので厳ついカタイ馬になりそうで、実際そんな感じだが地力が高くカタイが強い馬にでたと言える。
前評判
血統的な下地はともかく、初年度から500kgを超える馬が出たという時点でお産そのものが順調。即ち産駒への能力遺伝も上手く行ったという認識が一番自然だろう。ハービンジャー産駒で早くから能力を発揮した馬はその後堕落して行く印象だったが、ブラストワンピースに関してはレースを重ねる毎にパフォーマンスを上げて行く異例中の異例。本馬が父の主流血統として繁栄に繋げて行くかもしれないだろう。
馬名の意味
突風+母名の一部
強い突風の様にターフを切り裂くイメージでネーミングか。
2着:エネイブル 牝5 (L.デットーリ)
3着:ソットサス 牡3 (C.デムーロ)
レースタイム:2:31.97(重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明