むらさき賞直後

 

2019年5月26日 むらさき賞 芝1800m 東京競馬場

1着:フランツ 牡4 (M.デムーロ)
2着:レッドイグニス セ6 (武豊)
3着:プレミオテーラー 牝7 (柴田大知)

レースタイム:1:44.4(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.1
 
スタートはまずまずも、意識的に下げて行ったフランツ。道中はブービーポジションをポツンと追走、4コーナーまではジッと我慢の競馬で脚を溜めに溜めた。直線に入って大外へ持ち出すと、長く良い脚を使って粘る先行集団をゴール前でひと飲み。レッドイグニスをクビ差捉えて嬉しい現級勝利となった。3着にプレミオテーラーが粘っている事を見ても、前有利の展開で1頭だけ異次元の脚を見せて勝ち切ったのは非常に価値が高い。勝ち時計も優秀でこれならオープンクラスでも。
 

むらさき賞直前

 
前走の但馬ステークスでは-8kgと、せっかく増えていた馬体重がまたしぼんでしまったフランツ。それでも能力で何とか格好は付けた印象だが、やはりこの馬のネックは気性面と繊細さだろう。それを上手くコントロール出来れば終いの脚は相当なキレを期待できるのだが、如何せん今回は初の長距離輸送。音無厩舎のケアがあれば問題ないとは思うが、実際に当日の雰囲気はコースに出るまで分からない。できる事なら返し馬までじっくり観察したい1頭だ。
 

但馬ステークス直前

 
9ヶ月ぶりとなった前走、馬体重は+12kgだったフランツ。とは言え、それでもまだ442kgと小柄な方で、今後重賞戦線で戦って行くには最低でも460台までの馬格は欲しい。当たり負けするという点で、暫くは外を回して追い込むしか戦法は取れず、極端なレース運びで行くしかあるまい。能力では1600万クラスでも上位の存在、後は馬の成長を待つのみである。池添謙一騎手が大事に育てて行くだろう。
 

春日特別直後

 
久々も何のその、快勝で素質を見せつけたフランツ

久々も何のその、快勝で素質を見せつけたフランツ

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昨年の京都新聞杯以来となったフランツ。調教で跨った池添謙一騎手も『もっと上のクラスで戦える』と手応えを感じていた様で、今回の春日特別はあくまでも通過点。久しぶりの実戦がどうかだったが、元々気の勝った性格で鉄砲は効くタイプである。直線だけの競馬だったが、現級の強豪を相手に楽々と外から差し切って1600万クラスへ昇級して見せた。秋頃には重賞で上位争いをしている姿が容易に想像が付く。
 

アルメリア賞直後

 

2018年3月4日 アルメリア賞 芝1800m 阪神競馬場

1着:フランツ 牡3 (M.デムーロ)
2着:オールフォーラヴ 牝3 (D.バルジュー)
3着:パンコミード 牡3 (浜中俊)※2着降着

レースタイム:1:45.4(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
前半取り残される様に後方へ下がったフランツ。それが功を奏し、パンコミードが前半1000m58秒4というハイペースを作りおあつらえ向きの展開に。それでも直線入り口から暫くは進路を塞がれかなりのブレーキをかける不利に見舞われる。そこから瞬時に内へ切れ込むと、あっと言う間に先頭へ踊り出て最後は2馬身差を付ける完勝で2勝目を飾った。タイムも阪神で行われる3歳500万下の平均よりも3秒以上速く、クラシックのダークホースとして今後のローテーションが注目される。
 

アルメリア賞直前

 
まさに飛んでいる様な走りのフランツ

まさに飛んでいる様な走りのフランツ

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明らかに重賞級の素材と見るフランツ。新馬戦で見せた直線の走りはまさに父ディープインパクトの若駒ステークスを思い出させるフットワークで、クラシックを意識する内容だった。今回は福永祐一騎手へ乗り替わりとなるが、既に同騎手にはワグネリアンという最有力候補がいる。500万下の走り次第ではその手綱を迷ってしまう位のパフォーマンスに期待したいところだ。恐らく圧勝レベルの内容となるのではないだろうか。
 

2歳新馬直後

 

2017年11月19日 2歳新馬 芝2000m 京都競馬場

1着:フランツ 牡2 (C.ルメール)
2着:クリノアリエル 牡2 (川田将雅)
3着:アサナギ 牝2 (国分恭介)

レースタイム:2:07.8(稍重)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
1枠スタートからやや立ち遅れたフランツ。向こう正面で掛かり気味に上がって行くものの、鞍上が上手くなだめて最後方のポジショニングを取っての追走だった。そこから4コーナーで手応え抜群のまま上がって行くと、直線入り口では大外へ持って行き安全な進路を確保。後はサッと追われてビュンと反応し、前にいたクリノアリエルを軽々と差し切って完勝した。ルメール騎手がレース後に『能力はう良いものがある』と絶賛、新たにクラシックの有力候補が誕生か。
 

2歳新馬直前

 
坂路を軽快に駆け上がるフランツ

坂路を軽快に駆け上がるフランツ

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2017年のクラシック戦線を賑わした音無秀孝厩舎からまたしても有力馬の登場だ。日本ダービーで3着に入線したアドミラブルと同じ母系出身のフランツがデビューを迎える。全兄コペルニクスも相当な期待をされたが、馬体がこじんまりと小さく大成には至らなかった。その点、同馬は見るからにしっかりとした厚みのある馬格を誇り、トレセン内でも新馬らしからぬ風格で闊歩している。坂路での動きも良く、厩舎の先輩が果たせなかったGⅠ制覇に向けて大物の後輩が遂に始動だ。
 

フランツ

 
フランツ(ロベルタ2015)

フランツ(ロベルタ2015)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ロベルタ
母父:ブライアンズタイム
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤英子

通算成績:7戦4勝(4-1-0-2)
主な戦績:むらさき賞など
 
近藤英子名義の馬はとにかく資料が少ない。馬体診断は実際にデビューまで待たないと難しく、ここは血統的な見地から諸々を推測したい。1つ上の全兄コペルニクスは新馬戦の1戦しか走っていないので参考外。2番仔にあたる本馬の方が期待が持てそうだが、ディープインパクト×ブライアンズタイムの配合の成功例がディーマジェスティのみでありリスクはかなり高い産駒と言える。それでも近藤英子と音無厩舎はアドミラブルでブレイクした辺り魅力的な1頭でもある。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ロベルタ ブライアンズタイム Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
グレースアドマイヤ トニービン カンパラ
Severn Bridge
バレークイーン Sadler's Wells
Sun Princess


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
リンカーン

リンカーン

牡馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:グレースアドマイヤ
母父:トニービン
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤英子

通算成績:23戦6勝(6-5-3-9)
主な戦績:日経賞、京都大賞典、阪神大賞典など
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ヴィクトリー

ヴィクトリー

牡馬

父馬:ブライアンズタイム
母馬:グレースアドマイヤ
母父:トニービン
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤英子

通算成績:16戦3勝(3-1-2-10)
主な戦績:皐月賞など
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血統評価:1.0pt

 
繁栄ファミリーのバレークイーン一族で母の兄弟には、リンカーン、ヴィクトリーがいるし、3/4血統構成が一緒のいとこにはアドミラブルがいるので可能性は十分あるだろう。またディープインパクト×ブライアンズタイムもディーマジェスティがGⅠ勝っているので兄弟実績はないものの可能性がある血統背景である。
 

前評判

 
『全兄コペルニクスは初仔だったからか体が小さかったけど、こっちは一回り大きいしバランスもい良いね』とは音無調教師の談。厩舎と縁深い血統で氏が一族を育てたと言っても過言ではない。思い入れも深く、活躍馬を輩出したい想いは人一倍だろう。
 

馬名の意味

 

人名

 
オーナー特有の外国人名によるネーミング。但し、このパターンで走ったのはリンカーンのみと相性は悪い。ヴィクトリーやカンパニー、アドミラブルなど英単語の場合のほうが活躍馬が多いのは気掛かりな所。

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