馬体は兄より数段上
2019年4月7日 3歳未勝利 芝1800m 阪神競馬場
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スタートで立ち遅れたフランクリン。道中は後方から前を見据えるレース運びを選択したが、3コーナーから徐々に外目を回ってポジションを上げて行く競馬を見せた。4コーナーでは集団に取り付くと、直線コースで外に持ち出し追いを開始。逃げるレッドヴィータをゴール前で捉えると、前残りの展開で唯一後方から34秒台の上がりを駆使してのフィニッシュは文句なしの内容だった。馬体の見栄えも良く、いずれは上のクラスでも走って来る逸材だろう。
兄の想いを背負い弟が出陣
音無厩舎のエース候補が遂にその姿を現す。全兄フランツも管理した同厩舎、有り余るポテンシャルを引き出せずクラシック戦線に乗れなかった兄の分まで弟がしっかりと初陣を勝利で飾りたい。稽古の動き自体は平凡も、時計自体は水準以上。ちょうど兄もデビュー前の動きはこんな感じの評価だった。それが実戦に行けばガラリ一変するのがこの一族の特徴だろう。鞍上は兄の新馬戦にも乗ったC.ルメール騎手がスタンバイ。
フランクリン
スッと伸びたクビ差しに理想的な背中の曲線、腹回りもしっかりとして兄フランツよりも馬格に関しては心配なさそう。強い調教で負荷をかけてもへこたれなさそうな体つきは、母父ブライアンズタイムのタフさを受け継いでいるイメージ。血統的にも成長力があるのは間違いなく、後は兄同様に気性面での落ち着きが活躍の大きな鍵となる。馬体重は春の段階で460kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ロベルタ | ブライアンズタイム | Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
グレースアドマイヤ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
バレークイーン | Sadler's Wells | ||
Sun Princess |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
バレークイーン一族の本線グレースアドマイヤを母にもつ繁殖牝馬の姉妹の中では、半姉スカーレットと比較すると見劣る実績だが全兄2頭が最低限以上の結果は出しているだけに問題なく勝ち上がって来るだろう。出身ファミリーも血統構成も良いので一定水準以上で安定して評価できる血統だろう。
前評判
牧場の担当スタッフも『兄と比べても同時期ならこちらの方が良いですね。強い負荷をかけて動かしても馬体減りしないので、そこを気にせず調教出来ています。馬場が荒れていてもノメらずにしっかりとした走りで駆け抜けますよ。タイトルを意識するレベルです』との事。兄のネックだった馬体重の点を既に解消出来ているのは非常に大きいだろう。今の所、9月の中央開催デビューを目標に調整を進めている。
馬名の意味
人名より
近藤英子オーナーの定番と言っても良い人名シリーズ。
2着:レッドヴィータ 牝3 (横山典弘)
3着:プロム 牝3 (和田竜二)
レースタイム:1:47.7(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.8