ファンタジーステークス2019の結果
ファンタジーステークス2019の動画
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レース回顧
内からエレナアヴァンティが飛び出してハナを主張するも、レシステンシア、モズアーントモー、レジェーロなどの先行勢が並びかけテンの3ハロンは33秒台の速い流れとなった1戦。クリアサウンドやマジックキャッスル、シャレードなどの上位人気勢はちょうど先行集団の一列後ろで理想的なポジションから競馬を運んでいた。馬群がひと固まりとなった4コーナーで各馬進出を開始、その中でも番手のレシステンシアが早めの仕掛けで直線早々に先頭へ立つと、迫るクリアサウンドとマジックキャッスルの猛追を振り切って見事重賞初制覇を飾った。ハイラップを前々で押し切る競馬はかなり評価した内容だった。
勝ち馬レシステンシア
スタート直後から強い前進気勢でエレナアヴァンティに競りかけて行ったレシステンシア。その後、直ぐに落ち着くとやや離れた番手の集団で追走となった。勝負どころで手応え良く上がって行くと、直線では有力馬たちの追撃を余力たっぷりに振り切り快勝。デビュー戦から無傷の連勝でタイトルを獲得し、一気に暮れの2歳上王決定戦に向けて注目馬の存在へと駆け上がった。かなり厳しいラップを刻み続けた1戦で、このレースを最後まで走り切れるのならマイルへの距離延長はなんら問題ないだろう。人気がなければ積極的に狙って行きたい1頭だ。
レースを振り返ってのベスト予想
◎マジックキャッスル
◯クリアサウンド
▲ヤマカツマーメイド
シャレード
△ケープコッド
レシステンシア
ヒルノマリブ
×パドゥヴァルス
エレナアヴァンティ
レジェーロ
モズアーントニー
ペコリーノロマーノ
◯クリアサウンド
▲ヤマカツマーメイド
シャレード
△ケープコッド
レシステンシア
ヒルノマリブ
×パドゥヴァルス
エレナアヴァンティ
レジェーロ
モズアーントニー
ペコリーノロマーノ
馬連:想定11点:◯勝利、三連単:想定240点:◯勝利
本命はマジックキャッスル、対抗と単穴は単勝10倍未満から連下は単勝20倍未満、紐は単勝40倍未満が理想の想定だっただろう。
全着順結果
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 石川 | 田中 | 坂入 | 道永 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | レシステンシア | 54.0 | 北村友 | ---- | 1:20.7 | △ | - | × | △ | - | 13.6 |
2 | 12 | マジックキャッスル | 54.0 | 戸崎 | ---- | 1 | ◎ | ◎ | ◎ | ▲ | ○ | 4.4 |
3 | 14 | クリアサウンド | 54.0 | 松山 | ---- | クビ | △ | ▲ | - | △ | - | 5.4 |
4 | 5 | ヤマカツマーメイド | 54.0 | 池添 | ---- | 2 | ▲ | ○ | △ | ○ | ▲ | 6.0 |
5 | 11 | ヒルノマリブ | 54.0 | 勝浦 | ---- | 3/4 | - | - | - | - | - | 15.8 |
6 | 7 | ケープコッド | 54.0 | 吉田隼 | ---- | 1/2 | △ | △ | △ | △ | △ | 11.2 |
7 | 13 | ペコリーノロマーノ | 54.0 | 福永 | ---- | 1/2 | △ | △ | × | △ | - | 32.3 |
8 | 3 | シャレード | 54.0 | 川田 | ---- | クビ | ○ | △ | ○ | ◎ | ◎ | 6.2 |
9 | 1 | ベッラヴォルタ | 54.0 | 浜中 | ---- | 1.1/4 | × | - | - | △ | - | 60.8 |
10 | 15 | パドゥヴァルス | 54.0 | 西村淳 | ---- | 1 | ▲ | - | ▲ | - | - | 20.2 |
11 | 2 | ラヴォアドゥース | 54.0 | Mデム | ---- | 3 | × | × | × | △ | - | 48.3 |
12 | 10 | エールヴィオレ | 54.0 | 松田 | ---- | 1/2 | - | - | - | - | △ | 301.6 |
13 | 8 | モズアーントモー | 54.0 | Aシュ | ---- | 1.1/4 | △ | - | - | △ | △ | 30.1 |
14 | 9 | レジェーロ | 54.0 | 和田 | ---- | 2 | △ | ▲ | - | △ | - | 28.9 |
15 | 4 | エレナアヴァンティ | 54.0 | 内田 | ---- | 3 | △ | △ | - | △ | - | 28.6 |
危険な人気馬結果 ケープコッド→6着(5番人気)
道中は理想的な位置取りで経済コースのインベタを追走していたケープコッド。本来ならきっちりと脚が溜まっている様な展開だったが、直線で内を突いてもジリジリとしか伸びない走りだった。戦前の予想通り、これが現状で精一杯の上がりなのだろう。どちらかと言えばやはりパワーの要るタフな条件下の方が持ち味を発揮しそうだ。
穴馬予想結果 パドゥヴァルス→10着(8番人気)
大外枠発走となったパドゥヴァルス、道中は終始外々を回らされてコースロスの多い競馬となった1戦。やや強引気味に4コーナーで脚を使って上がるものの、直線では新馬戦の時の様な豪快な末脚は鳴りを潜め、ただ惰性の勢いでゴールへ向かうだけのフィニッシュとなった。さすがに重賞初挑戦では荷が重かったのだろう。今後は自己条件戦で再びあの飛ぶ様なパフォーマンスを見せて欲しい。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ③⑫-④⑤⑥⑦⑧⑨⑬⑭⑮ 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 6 | 1,360円 | 枠連 | 4-7 | 1,140円 |
複勝 | 6 | 310円 | ワイド | 6-12 | 1,260円 |
12 | 170円 | 6-14 | 1,170円 | ||
14 | 190円 | 12-14 | 540円 | ||
馬連 | 6-12 | 3,090円 | 馬単 | 6→12 | 8,110円 |
三連複 | 6-12-14 | 5,700円 | 三連単 | 6→12→14 | 43,510円 |
編集部の回顧
勝ち馬レシステンシアについて、先日新馬戦を勝ったばかりで重賞でもこのパフォーマンス。危なげない勝ち方で能力の高さを示した。今後も楽しみな一頭。2着馬マジックキャッスルについて、センスの高い馬。揉まれるやや厳しい競馬だったが折り合って直線しっかり伸びてきて2着。内容は高く評価できる。(石川)
まさかのレシステンシアがデビュー戦から連勝で重賞初制覇。連下まではあっても良いかと思ったが、この強い内容で押し切るとは想定外の走りだった。逆に予想通り、マジックキャッスルはきっちりとゴール前で際どく迫る内容で2着。とは言え、この勝ち切れない詰めの甘さは大舞台に行けば全く通用しなくなるパターンに該当しそう。それならまだ強気に攻めて行ったクリアサウンドの方が評価に値する。(田中)
レシステンシアはうまくスタートが決まり2番手追走できた。新馬戦同様前で競馬をすればいい競馬になる。距離はやはり1400ぐらいまでがベストか。マジックキャッスルは輸送はクリアしたが競馬ではもう一列前で競馬をしたかった。だが力はあるので今後も楽しみだ。(坂入)
もう少し荒れるかと思ったが、頭を取った馬こそ少し人気が低いかったものの2.3着は上位人気が占める決着。勝利馬と三着は無印で、対抗に挙げたマジックキャッスルのみが圏内と予想はかなり的外れ。ハイペースを番手で押し切ったレシステンシアも強かったが、マジックキャッスルはあの位置から上がり一番と、こちらも印象的な強さ。次走以降も楽しみだ。(道永)
ファンタジーステークス2019の予想
◎マジックキャッスル
新馬戦を見事なパフォーマンスで快勝したマジックキャッスル。続くサフラン賞でもセンスの高い走りで好走し2着入線を果たしその実力を示している。ディープインパクト産駒で京都コースに替わるのはプラス材料だろう。追う毎に動きも良くなって来ており、国枝厩舎がわざわざこの時期に関西へ遠征して来る事自体が勝負気配でしかない。鞍上の戸崎も福島→中山→京都と場が変われど継続騎乗をしている辺りに本馬への期待の高さが窺い知れる。
○シャレード
デビュー戦で強烈な決め手を披露し快勝を飾ったシャレード。連勝を期待されたききょうステークスでは1番人気を裏切る3着敗戦を喫してしまったが、勝ち馬からの着差は僅か。牝馬同士の1戦となればまだまだ評価は高く、川田騎手を配してあっさりのシーンまであって良いだろう。スタートを決めてスムーズに先行できれば、直線は必ずや見せ場を作っているに違いない。
出馬表&レーティング&予想オッズ
馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 石川 | 田中 | 坂入 | 道永 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ベッラヴォルタ | 54.0 | 浜中 | ---- | × | - | - | △ | - | 81.5 |
2 | ラヴォアドゥース | 54.0 | Mデム | ---- | × | × | × | △ | − | 101.8 |
3 | シャレード | 54.0 | 川田 | ---- | ○ | △ | ○ | ◎ | ◎ | 6.1 |
4 | エレナアヴァンティ | 54.0 | 内田 | ---- | △ | △ | - | △ | − | 31.4 |
5 | ヤマカツマーメイド | 54.0 | 池添 | ---- | ▲ | ○ | △ | ○ | ▲ | 7.4 |
6 | レシステンシア | 54.0 | 北村友 | ---- | △ | − | × | △ | - | 19.1 |
7 | ケープコッド | 54.0 | 吉田隼 | ---- | △ | △ | △ | △ | △ | 5.1 |
8 | モズアーントモー | 54.0 | Aシュ | ---- | △ | − | − | △ | △ | 28.6 |
9 | レジェーロ | 54.0 | 和田 | ---- | ▲ | − | ▲ | △ | △ | 15.1 |
10 | エールヴィオレ | 54.0 | 松田 | ---- | ー | - | − | − | △ | 127.7 |
11 | ヒルノマリブ | 54.0 | 勝浦 | ---- | − | − | - | − | − | 62.0 |
12 | マジックキャッスル | 54.0 | 戸崎 | ---- | ◎ | ◎ | ◎ | ▲ | ○ | 3.7 |
13 | ペコリーノロマーノ | 54.0 | 福永 | ---- | △ | △ | × | △ | - | 21.5 |
14 | クリアサウンド | 54.0 | 松山 | ---- | △ | ▲ | - | △ | − | 10.3 |
15 | パドゥヴァルス | 54.0 | 西村淳 | ---- | ▲ | − | ▲ | − | − | 25.5 |
危険な人気馬 ケープコッド(想定2人気)
2連勝を飾っているケープコッドだが、キャリア3戦が北海道開催とまだ洋芝しか経験していない。上がりも35秒台までで、究極の決め手勝負となればその走りは未知数だ。仮にスローペースからのヨーイドン勝負となれば置いて行かれる可能性もあるだけに絶対の信用は禁物だろう。
穴馬予想 パドゥヴァルス(想定9人気)
新馬戦の直線で見せた飛ぶ様な走りは、大げさではなくディープインパクトの若駒ステークスを彷彿とさせる様なパフォーマンスだったパドゥヴァルス。本馬はエピファネイア産駒だが、その父に重賞タイトルをプレゼントできるだけの素質は十二分にあるだろう。西村淳也騎手と共に初重賞制覇を狙う。
編集部の見解
本命はマジックキャッスル、前走の内容が素晴らしい。敗れはしたもののセンスの良さを見せ、能力の高さは感じられた。輸送の影響が心配だが、総合力は高くここは期待したい。対抗はヤマカツマーメイド、新馬戦の頃よりもだいぶ成長しているし、前走の勝ち方もいいものがある。舞台が引き続き京都1400メートルなのもプラスであるし、前走のパフォーマンスが出せればここも期待できる。▲はクリアサウンド、追い切りの内容が素晴らしく、一息入れて状態はとても良くみえる。この状態なら一発あっても不思議はない。仕上がりは良好。(石川)
本命は安定感と血統、厩舎込みでマジックキャッスル。新馬の弾む様なフットワークで抜けて来た姿はまさに重賞クラスのそれだった。前走は負けはしたものの、ゴール前での少しの差。引き続きここは上位評価したい。対抗はシャレード。こちらも新馬での内容から考えればここでも通用だろう。川田騎手でパフォーマンス向上なるか。後は初勝利の走りが極めて良かったレジェーロとパドゥヴァルスを単穴で中波乱の配当を期待したい。(田中)
混戦な一戦。本命はシャレード。前走3着だが価値あるレースだった。抜けている馬はいないので好位追走出来ればチャンス。対抗は2勝馬のヤマカツマーメイド。やはり京都1400mを経験してるのが大きい。勝った2勝は着差こそないが勝負根性はある。3番手以下は混戦。(坂入)
2歳牝馬という毎年難しいレースで、荒れる時はかなり荒れる。どこから入るか悩んだが◎シャレードから。ここが得意な川田騎手を背に、好意から速い上がりを使えるこの馬はこのレースに一番合っていると踏んだ。◯マジックキャッスルは前走がギリギリの距離という事で1400なら問題無さそうだ。改めて期待。▲ヤマカツマーメイドは前で競馬が出来ら強みと一番多いの経験が強み。根性もありそう。(道永)
父馬:ダイワメジャー
母馬:マラコスタムブラダ
母父:Lizard Island
所属:松下武士厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:ファンタジーステークスなど