根本的な能力差が見えた1戦
2018年12月09日 香港スプリント 芝1200m シャティン競馬場
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発馬でやや遅れるもニの脚が速く一瞬で先行勢のポジションに取り付いたファインニードル。前半のスピードは十分に立ち回れる走りだったが、4コーナーから直線にかけてのギアチェンジの際にやはり地元の強豪勢に置いて行かれる流れ。直線で巻き返せる訳も無く、そのまま良い所なしで8着に敗れてしまった。さすがに香港短距離のレベルはそう簡単に越えられるものではないのだろう。香港マイルと合わせて、改めてその強さと速さに完敗した心地だ。
大外枠発走も心配なし
日本の絶対王者が遂に短距離界の強豪国である香港に殴り込みをかける。春にも挑戦しているとは言え、まだあの時は完全覚醒はしていなかったのだろう。当時と比べても馬の状態や雰囲気は今回の方が完全に良く、陣営も自信を持って臨んでいるのが良く分かる。高橋忠調教師は『大外枠だけどスタートを決めれれば問題ない。乗り慣れている川田騎手に任せます』と人馬一体となったコンビに全幅の信頼を寄せているようだ。一気に3つ目のタイトル獲得となるか。
勝ち切るのが王者の本質か
2018年09月30日 スプリンターズステークス 芝1200m 中山競馬場
1着:ファインニードル 牡5 (川田将雅)
2着:ラブカンプー 牝3 (和田竜二)
3着:ラインスピリット 牡7 (武豊)
レースタイム:1:08.3(稍重)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
2着:ラブカンプー 牝3 (和田竜二)
3着:ラインスピリット 牡7 (武豊)
レースタイム:1:08.3(稍重)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
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道中は決して行きっぷりも良くなく本来の走りではなかったファインニードル。4コーナーで押しながら前へ促すアクションを起こす川田将雅騎手。直線に入り急にギアがトップへ入るとグングン加速し、坂上から更にひと伸び。最後は出し抜けを狙ったラブカンプーをゴール前で差し切って見事な春秋スプリントGⅠの連覇を飾った。鞍上もレース後に、『だいぶズルさを見せ能力全開とは行きませんでしたが、それでも勝ち切るというのがこの馬の強さだと思います』と現役王者の貫禄とも取れるコメントを残していた。暫くファインニードル政権が続きそうな予感すらする。
大一番を前に仕上げは抜かりなし
スプリントGⅠの春秋連覇に不安材料は一切無し。前走のセントウルステークスを快勝した短距離王者ファインニードルは、スプリンターズステークスの最終追い切りでも軽快な動きを披露。坂路を絶好の手応えで52秒5と文句の無い動き、昨年12着に負けた1戦でリベンジというよりも受けて立つ側の風格さえ漂っている程だ。鞍上の川田将雅騎手も仕上がりには納得の表情で、『先週よりも気合が入って来て良い状態ですね』とコメント。今年は国内3戦して無敗と圧倒的な強さを誇るだけに、今週末も堂々たる競馬を見せてくれるに違いない。
現役最強馬の貫禄を見せる走り
2018年09年09月 セントウルステークス 芝1200m 阪神競馬場
1着:ファインニードル 牡5 (川田将雅)
2着:ラブカンプー 牝3 (M.デムーロ)
3着:グレイトチャーター 牡6 (幸英明)
レースタイム:1:08.8(重)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
2着:ラブカンプー 牝3 (M.デムーロ)
3着:グレイトチャーター 牡6 (幸英明)
レースタイム:1:08.8(重)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
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休養明け、最重量、大外枠などの不安要素もありGⅠ馬ながら3.4倍という微妙なオッズの1番人気だったファインニードル。ファンも疑問を抱えつつの本命という事だったのだろうが、いざ走ってみれば文句なしの圧勝劇だった。2着ラブカンプーとは実に6kgもの差なのだからほぼほぼ完勝と言って良いだろう。叩いた次のスプリンターズステークスでは更にパフォーマンスも上がる筈、春秋の短距離GⅠを連覇すれば名実共にこのカテゴリーの現役最強馬として君臨する事となる。
ファインニードル
母ニードルクラフトは現役時代にヨーロッパで重賞を制する活躍を見せた実力馬。その父マークオブエスティームも母父としてダノンシャンティを輩出し日本のスピード決着にも対応可能の血脈と言える。そこに短距離路線の主力種牡馬であるアドマイヤムーンを配合し産まれたのがファインニードル。まさにダーレーゆかりの血統馬で、短距離戦線の主役に産まれるべくして産まれた様な素質馬だろう。本格化した4歳秋以降の走りはまさに現役トップクラスのパフォーマンス。
血統背景
アドマイヤムーン | エンドスウィープ | フォーティナイナー | Mr.Prospector |
File | |||
Broom Dance | Dance Spell | ||
Witching Hour | |||
マイケイティーズ | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
ケイティーズファースト | Kris | ||
Katies | |||
ニードルクラフト | Mark of Esteem | Darshaan | Shirley Heights |
Delsy | |||
Homage | Ajdal | ||
Home Love | |||
Sharp Point | ロイヤルアカデミーII | Nijinsky | |
Crimson Saint | |||
Nice Point | Sharpen Up | ||
Alpine Niece |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
ファミリーに日本実績はなく母はゴドルフィンの種牡馬ってイメージがある種牡馬が重ねられている印象。父アドマイヤムーンもそのイメージでゴドルフィン血統の日本初成功事例って感じだがデビュー前この血統が結果を出す想像は出来ない血統構成である。
前評判
デビュー間もない頃は走りが定まらず好走と凡走を繰り返していたファインニードル。体質が強化された4歳後半から目の覚める様な成長ぶりで勝ち上がり続け、気が付けば一気にGⅠ制覇まで成し遂げた。血統的には近親にも目立った活躍馬はおらず、母の繁殖能力と父の遺伝能力が上手くMIXされ好素質馬が誕生したと言えるだろう。これだけのキャリアを積んで急遽、上昇カーブを描き続ける馬も珍しい。
馬名の意味
細針
母名から連想してのネーミング、響きは抜群。
2着:ディービーピン セ6 (S.クリッパートン)
3着:ビートザクロック セ5 (R.ムーア)
レースタイム:1:08.85(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明