オリエンタル賞直後

 

2019年11月24日 オリエンタル賞 芝1800m 東京競馬場

1着:ピースワンパラディ 牡3 (C.スミヨン)
2着:ジョブックコメン 牝4 (武豊)
3着:ニシノカツナリ 牡3 (武藤雅)

レースタイム:1:48.6(不良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
最内枠からのスタートとなったピースワンパラディだが、軽い走りをするタイプで鞍上もそれを意識してか早々に馬場のキレイな外目に持ち出して追走となった1戦。少頭数のスローペースでレースは進み、直線では手応え抜群の状態から大外へ持ち出してGOサインを出した。そこから一気にトップギアへ入ると、グングン加速して後続を置き去りにする走りで圧勝を飾った。これで3勝目、昇級戦でもその自慢の末脚が影を潜める事は考えいにくい。
 

精進湖特別直前

 
前走は僅かに内から差し届かずの内容で2着だったピースワ...

前走は僅かに内から差し届かずの内容で2着だったピースワンパラディ

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前走の魚沼特別は約半年ぶりの実戦でも上がり32秒台の脚で自慢のキレ味を発揮したピースワンパラディ。展開や位置取りの差で僅かに勝ち星は逃したものの、現級のレベルで十分に勝ち切れる内容だったのは間違いない。大幅な+馬体重は成長分もあっただろうが、それでもやはりひと叩きした上積みは大きい筈。注目のヴァンランディが休み明けという点で、レース勘という意味でこちらに分があるだろう。
 

魚沼特別直後

 

2019年10月5日 魚沼特別 芝2000m 新潟競馬場

1着:エリティエール 牝5 (横山武史)
2着:ピースワンパラディ 牡3 (丸山元気)
3着:メイショウタカトラ 牡5 (吉田隼人)

レースタイム:2:01.9(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
 
スタートは出るものの、意図的に下げて後方からの競馬を選択したピースワンパラディ。道中は前にライバルとなるエリティエールを見る形で進めて行くと、ペースは1000m=64秒台の超スローな流れとなった。早めに動いて直線早々に先頭へ躍り出たエリティエールを捕まえに行くピースワンパラディだったが、さすがに前で楽をしていた分で相手が上がり32秒台をマーク。差を詰める事が出来ず、自身は位置取りが裏目に出て2着に終わってしまった。
 

魚沼特別直前

 
青葉賞では3着に入る大健闘を見せたピースワンパラディ

青葉賞では3着に入る大健闘を見せたピースワンパラディ

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ジャングルポケット期待の産駒、ピースワンパラディが秋初戦を新潟の魚沼特別に参戦。前走の青葉賞ではおよそ長いだろうと思われていた距離を克服し、前残りの流れで唯一追い込んで3着に入った本馬。リオンリオン、ランフォザローゼスに肉薄する走りで重賞活躍馬とも互角に渡り歩けたのは収穫だっただろう。距離適性もある程度幅があるタイプの様で、今後は色々な条件での活躍が期待される。鞍上は丸山元気騎手に乗り替わるが確勝級の存在か。
 

青葉賞直前

 
戸崎騎手を背に抜群の追い切りを行ったピースワンパラディ

戸崎騎手を背に抜群の追い切りを行ったピースワンパラディ

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今回乗り替わりとなる戸崎圭太騎手が跨がり最終追い切りを敢行。乗った感触として『折り合いも付きやすいし距離は持ちそう。とにかく終いが切れるイメージですね』と手応えを掴んでいた様子。先週のフローラステークスで見せたウィクトーリアの様な競馬で2週連続のトライアル制覇が懸かっている。何より、ジャングルポケット産駒のピースワンパラディ。ここを勝てば日本ダービーでは父子2代制覇の壮大なロマンが広がるだけに人馬とも注目の1戦である。
 

フローラルウォーク賞直後

 

2019年3月9日 フローラルウォーク賞 芝1600m 中京競馬場

1着:ピースワンパラディ 牡3 (丸山元気)
2着:ブルスクーロ 牡3 (荻野極)
3着:ミッキースピリット 牡3 (北村友一)

レースタイム:1:34.8(良)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
 
発馬で行き脚の付かないピースワンパラディ。最内枠という事もあり、そのまま一旦は最後方に下げつつ前を追走する形となった。ペースも落ち着き前有利の流れの中、4コーナーで一気に集団に取り付くとそこから大外へ持ち出し追い込み態勢へ。直線に入ってギアが入るとグングン脚を伸ばして、逃げ粘るブルスクーロをあっさり差し切って連勝を飾った。2~3着は逃げ・番手の馬という事を考えると1頭だけ別次元のパフォーマンスだったという事だ。鞍上の丸山元気騎手もその走りを絶賛していた。
 

プロフィール

 
ピースワンパラディ(クリアソウル2016)

ピースワンパラディ(クリアソウル2016)

牡馬

父馬:ジャングルポケット
母馬:クリアソウル
母父:アグネスデジタル
所属:大竹正博厩舎(美浦)
生産:高山牧場
馬主:長谷川成利

通算成績:6戦3勝 (3-1-2-0)
主な戦績:オリエンタル賞など
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代を遡れば、ニッポーテイオーを産んだチヨダマサコに行き着く日本競馬を代表する血筋の一族。近年活躍した中にはホエールキャプチャやパクスアメリカーナが近親にいる血統で、底力のあるファミリーという事だろう。アグネスデジタルの肌にジャングルポケットを掛け、完全アウトブリードでこれだけのパフォーマンスを引き出せる産駒が生まれるというのはやはり母系が優秀という他ならない。距離はある程度延びても対応出来るのではないだろうか。
 

血統背景

 
ジャングルポケット トニービン カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
ダンスチャーマー Nureyev Northern Dancer
Special
Skillful Joy Nodouble
Skillful Miss
クリアソウル アグネスデジタル Crafty Prospector Mr.Prospector
Real Crafty Lady
Chancey Squaw Chief's Crown
Allicance
キャトルセゾン サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エミネントガール Nashwan
タレンティドガール


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
ホエールキャプチャ(グローバルピース2008)

ホエールキャプチャ(グローバルピース2008)

牝馬

父馬:クロフネ
母馬:グローバルピース
母父:サンデーサイレンス
所属:田中清隆厩舎(美浦)
生産:千代田牧場
馬主:嶋田賢

通算成績:30戦7勝(7-4-5-14)
主な戦績:ヴィクトリアマイルなど
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パクスアメリカーナ(グローバルピース2015)

パクスアメリカーナ(グローバルピース2015)

牡馬

父馬:クロフネ
母馬:グローバルピース
母父:サンデーサイレンス
所属:中内田充正厩舎(栗東)
生産:千代田牧場
馬主:山紫水明

通算成績:9戦4勝(4-1-2-2)
主な戦績:京都金杯など
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血統評価:1.0pt

 
タレンティドガール一族で復活のファミリー、グローバルピースの全姉が祖母。ただそのキャトルセゾンのファミリー自体は地味な結果しかだしておらず、血統構成もアグネスデジタルにジャングルポケットとA級種牡馬の重ねで血統背景全体としては、悪くないものの強調材料としては弱い。
 

前評判

 
当歳時のサマーセールで756万円の額で落札されたピースワンパラディ。スウェプトオーヴァーボード産駒で3勝をあげた兄がいるものの、それ以外は取り立てて強調材料のない血統構成。そういう意味で、当歳にこれだけの額を付けて購入されたという事は馬自体の出来が良かったほかならない。その素質を見抜いたオーナーの相馬眼を褒め讃えたい。
 

馬名の意味

 

冠名+楽園(フランス語)

 
攻めた冠名だけに走って来るとかなりインパクトがあるネーミング。

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