ディープインパクト産駒の大物
勝ち上がり率の高いファミリーで全兄にワールドインパクト、ひとつ上に今年の菊花賞でも伏兵視されているトリコロールブルーがいる血統。このピボットポイントに関しては牧場時代から評判が高く、今期シルクレーシング所属の中でも相当期待値の高い1頭なのだ。ダービートレーナーの友道調教師も鼻息が荒く、同馬を見つめる視線の先には確かにクラシックのタイトルが見えている様だ。鞍上はルメール騎手。
ピボットポイント
まさに典型的なディープインパクト産駒の特注体型。走る馬の要素を全て兼ね備えた様な馬体で、見映えだけならかなりの高素材と判断して良いだろう。柔らかそうな筋肉、クビ差しからトモにかけてのライン、前後躯のバランス、胴周りの肉付きと言い、どこを取っても無駄な箇所は一切無し。これで走らなければ精神面の問題としか言いようがない作りだ。馬体重は春の取材時点で456kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ペンカナプリンセス | Pivotal | Polar Falcon | Nureyev |
Marie d'Argonne | |||
Fearless Revival | Cozzene | ||
Stufida | |||
Tiriana | Common Grounds | Kris | |
Sweetly | |||
Proudfoot | Shareef Dancer | ||
Noble Dust |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.8pt
近親に日本活躍馬はいないが、兄弟は重賞馬こそいないものの安定してPOG期間中、期待出来る産駒が多い。血統背景としては、兄弟の活躍以外は強調材料はない。
前評判
『坂路で軽い調教を行っていますが、動きも良く順調そのものです。父の産駒特有のしなやかなフットワークを見せていますよ。気性も大人しく真面目なのでムダな事しません。なので距離も2400mまでは持ってくれると思います。勿論、クラシックを狙って行ける器です』との事。上のディープインパクト産駒は全て2勝以上と安定している。引き続き狙い目の1頭だ。
馬名の意味
回転軸の中心
中心的な存在となる様な活躍を期待してのネーミング。母父名より連想。
編集部の評価
馬体、育成環境ともに問題なく馬名も個人的には悪くないと考えているが、兄弟のあと一歩感が強くこの馬も兄弟や母と同じくあと一歩というタイプと想像してしまうので指名はしない。(大川)
兄のトリコロールブルーを指名していた経緯もあり注目はしていたのだが、馬体は想像以上に良く正直連続して指名したかった。ただ、名前がダサ過ぎてあえなくスルー。これで走られても全く後悔しないくらいの駄名なので、むしろ感謝しているくらいだ。ピボットポイント、重賞馬にふさわしくないネーミングだがどこまで走るのか逆に追い掛けたい。(田中)
父馬:ディープインパクト
母馬:ペンカナプリンセス
母父:Pivotal
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング