ラジオNIKKEI賞直前
さすがにスプリングステークスはハイペースを追いかけて自滅したヒシイグアス。それでも見せ場たっぷりの走りはさすがの地力であり、ここ福島でのメンバー構成なら十分に重賞獲得のチャンスは広がりを見せる。無理にクラシック戦線に乗せず、成長を促してのラジオNIKKEI賞参戦は非常に好感が持て、豊富な先行力を武器に早め先頭の競馬で押し切るシーンも想定内だ。鞍上にはM.デムーロ騎手がスタンバイ、ここでしっかり結果が出れば秋の飛躍も期待が大きくなって行く。
スプリングステークス直後
2019年3月17日 スプリングステークス 芝1800m 中山競馬場
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若干伸び上がる様な態勢でスタートを切ったヒシイグアス。その隙に内からクリノガウディーがあっという間に先頭へ立ちハナを主張し、仕方なく番手からの競馬になってしまった。後ろからもピタリと先行馬がマークする形となり、前半は1分を切る息の入りにくい流れで展開。そのまま直線コースに入るも、さすがに途中で脚が上がってしまいエメラルファイト以下に差されてしまって5着敗退となった。完全燃焼とは呼べないレースだったのではないだろうか。
スプリングステークス直前
先の弥生賞で2着に入ったシュヴァルツリーゼも期待の1頭だが、それ以上にこのヒシイグアスに注目が集まる。当歳時のセレクトセールで1億円超えの落札額で購入された同馬。関東の名門、堀厩舎に預けられた時点である程度の将来は約束されていた様なもの。その期待に違わぬ走りで早くも2勝をあげたが、これだけの馬ならやはり皐月賞へ出走させねばなるまい。F.ミナリク騎手も前走時に『注文のない馬』と評していただけに、今回の舞台でもその内容を証明して欲しい。
若竹賞直後
2019年1月19日 若竹賞 芝1800m 中山競馬場
1着:ヒシイグアス 牡3 (F.ミナリク)
2着:フォークテイル 牝3 (O.マーフィー)
3着:グラディーヴァ 牝3 (M.デムーロ)
レースタイム:1:50.4(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
2着:フォークテイル 牝3 (O.マーフィー)
3着:グラディーヴァ 牝3 (M.デムーロ)
レースタイム:1:50.4(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
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やや立ち遅れ気味のスタートも、すぐに盛り返して先頭に立ったヒシイグアス。かなりのスローペースに落としてレースの主導権を握ると、道中絡んで来るグラディーヴァをよそに手応え抜群のまま直線へ。そこからしっかりと最後まで脚を使うと、最後は外から迫るフォークテイルをクビ差振り切って連勝でオープン入りを飾った。ここで賞金を加算した分は今後大きなゆとりとなる筈。距離も2000m以上で戦えそうなメドが立ったと言えよう。
2歳未勝利直後
2018年12月15日 2歳未勝利 芝2000m 中山競馬場
1着:ヒシイグアス 牡2 (C.ルメール)
2着:ホウオウビクトリー 牡2 (B.アヴドゥラ)
3着:マイネルステレール 牡2 (野中悠太郎)
レースタイム:2:01.5(良)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.9
2着:ホウオウビクトリー 牡2 (B.アヴドゥラ)
3着:マイネルステレール 牡2 (野中悠太郎)
レースタイム:2:01.5(良)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.9
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押し出される様な形で先手を取ったヒシイグアス。平均ペースで進めるも、番手から併走馬がピタッと付く流れで決して楽なレース運びでは無かった1戦。それでも確かな手応えで直線コースへ入ると、楽な走りで後続を突き放し上がり最速で逃亡劇を勝利で飾っている。新馬で負けた宿敵ラストドラフトへのリベンジに向けて、昇級戦の若竹賞では是が非でも連勝をしておきたい。鞍上はF.ミナリク騎手。
ヒシイグアス
上にミッキーシーガル、スミレといずれも3勝以上をあげている兄弟を持つヒシイグアス。母ラリズはアルゼンチンの重賞勝ち馬で、今日本でもトレンドになっている繁殖牝馬の流れ。そこにハーツクライを掛け合わせ、レベルの高い産駒が産まれた訳だが同馬の本格化は古馬になってから。それでも初戦からかなりのパフォーマンスを出せている辺り、かなり将来性は高いと判断する。
ヒシイグアス
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
ラリズ | Bernstein | Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
La Affirmed | Affirmed | ||
La Mesa | |||
La Marlene | Rainbow Corner | Rainbow Quest | |
Kingscote | |||
La Cardinale | サザンヘイロー | ||
La Bozan |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.3pt
母はアルゼンチンの重賞馬でG12着馬でもある。ファミリーに日本実績はなく兄弟も好成績馬はいないので血統背景からの強調材料はない。
前評判
当歳時のセレクトセールで1億超えで落札されたヒシイグアス。それだけ当時から馬の作りがズバ抜けていたという事だろう。母ラリズは短距離で名を馳せた牝馬だったが、母系自体はスタミナも持ち合わせたバランスの良い血統構成。父ハーツクライの影響も受けて長距離馬が出ても何ら不思議ではない。
馬名の意味
冠名+アルゼンチンにある最大の滝
母が活躍した土地の観光名所から引用。
2着:ファンタジスト 牡3 (武豊)
3着:ディキシーナイト 牡3 (石橋脩)
レースタイム:1:47.8(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.9