ハーツクライ産駒一覧
ホウオウサーベル|バランセラ2016
2016年の秋華賞で1番人気に支持されたビッシュの半弟ホウオウサーベル。昨年のセレクトセールでは1億超えの高値で取り引きされているハーツクライ産駒でも注目度No.1の1頭だろう。母バランセラがこれまで数あるS級種牡馬からビッシュしか活躍馬を出しておらずやや不安定感が否めないものの、逆にそれが初のハーツクライとマッチしそうな予感もある。遅生まれで血統的にも晩成傾向にあるが、皐月賞よりは間違いなく日本ダービー向きか。
バイキングクラップ|マジックストーム2016
持ち込み産駒の初仔は除いて、上の4頭は全てディープインパクト。内2頭はGⅠでそれ以外もオープン級に走る馬を出し続ける母マジックストームから今回はハーツクライ産駒が登場だ。母父との相性も問題なく、サンデーレーシングから堀厩舎預託のラインはほぼ間違いなくクラシック戦線に顔を出して来るのではないだろうか。晩成傾向にある同産駒の中でもとりわけ早生まれというのは嬉しい限り。
スイープセレリタス|スイープトウショウ2016
2005年の宝塚記念でワンツーフィニッシュを決めたスイープトウショウとハーツクライ産駒スイープセレリタス。競馬ファンなら垂涎モノの血統馬だろう。母スイープトウショウは繁殖実績に乏しく、余り過度な期待もどうかとは思うが、ある意味で爆発するならディープインパクトよりもこの父に賭ける手か。勢いに乗っているシルクレーシングの好調子に便乗して行きたいところだ。
イニティウム|ゴールデンドックエー2016
重賞2勝馬アルバートドックを半兄に持つイニティウム。3つ上のリライアブルエースも堅実に勝ち上がりオープンクラスに行っている事を考えれば母の繁殖力は高い。そこに初のハーツクライを配合してより長距離適性にレンジを持たせた1頭を狙って来た。仕上がりは早く既に調教もつけられていたが、成長力を促す意味で一旦放牧。秋以降のデビューとなる見込みだ。
グロリアーナ|ベネンシアドール2016
ジャパンカップ、宝塚記念2着馬デニムアンドルビーの半妹となるグロリアーナ。1つ上に今年のダービーで人気を集めたキタノコマンドールもおり、中央で勝利をあげれば自ずと良い所まで上がって行ける血統の一族だ。ハーツクライ変わりがどの様な影響を与えるか未知の部分も多いがそれだけ大物に化ける下地も揃っているという事。母から待望のGⅠ産駒が輩出するか、乞うご期待。
アメリカンウェイク|アナアメリカーナ2016
半兄に重賞でも活躍したメイソンジュニアがいるアメリカンウェイク。“ハーツクライ×American Post”の配合は既にリスグラシューで成功例があり非常に心強いデータだろう。前情報では7月デビュー予定がほぼ確定で調整も進んでおり、同産駒にしては早めの始動も嬉しいところ。個人的には当たりに近い産駒という事でオススメの1頭だ。
アテンポラル|タンタスエルテ2016
今年のGⅠレーシングでは目玉に近いアテンポラル。上にタンタアレグリア、パララサルーなどクラシックを賑わせた実力馬が多数いるファミリーだ。ここに初のハーツクライが配合され産駒の評価も上々となれば期待するほか無いだろう。池江泰寿厩舎預託と来れば、デビュー戦から勝ち負けという算段は容易に付く。後は遅生まれの成長力次第といったところか。
カテドラル|アビラ2016
近親には海外の重賞馬がズラリと並ぶアビラ産駒のカテドラル。上にもダート重賞馬のジェベルムーサなどがいる繁栄族であり、母父ロックオブジブラルタルとサンデー系の相性も良し。7月デビューを目標に良い動きを見せている様に、早めに使い出ししてくれるのは当たりの予感がする。3つ上のアルカサルもデビュー2連勝を飾りクラシック候補に上がった程で、全体的に素質の高い産駒が多い。
グランデストラーダ|レジェンドトレイル2016
叔母にシンコウラブリイ、近親にコディーノ、チェッキーノなどがいる超良血のグランデストラーダ。母レジェンドトレイルは地味ながらも数ある種牡馬を付けて、ほぼ2勝以上をあげるアベレージの高い繁殖能力の持ち主。いつ大物を出てもおかしくない血統構成だけに、友道康夫厩舎へ預けられるのなら素直に信じても良いのではないだろうか。
ロジャーズクライ|ロジャーズスー2016
遡れば日本でもお馴染みのファンタスティックライトがいる一流血統の出自であるロジャーズクライ。母ロジャーズスーもアメリカではGⅠ4勝のタービュライトディセントを輩出しており、そろそろ日本でも大物を出して何ら不思議ではない。既に入厩済み、実戦デビューも間近との事で初戦から走ってくれば自ずとクラシック戦線に名を連ねて来る筈。
まとめ
毎年の様にクラシックへ有力馬を送り出すハーツクライ産駒。やはり距離が延びれば延びる程に本領が発揮される血統であり、そういう意味では実にディープインパクトよりもクラシック向き。但し、個人的な意見だが牡馬に限って言えば大物クラスは古馬になって完成されるケースが多いという事。実績が示す様にやはりPOG期間の活躍を考えれば牝馬を選ぶのがベターな選択だろう。
いずれにせよ、父自体が奥手のタイプになるので母系は少しスピードが勝った仕上がり早の産駒を指名するのが良いかもしれない。
いずれにせよ、父自体が奥手のタイプになるので母系は少しスピードが勝った仕上がり早の産駒を指名するのが良いかもしれない。
父馬:ハーツクライ
母馬:バランセラ
母父:Acatenango
所属:奥村武厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央
兄弟馬:ビッシュ