天性のスピードで楽々と逃げ切り

 

2017年10月22日 なでしこ賞 ダート1400m 京都競馬場

1着:ハヤブサマカオー 牡2 (C.ルメール)
2着:オーロスターキス 牝2 (田辺裕信)
3着:ユニオンローズ 牡2 (岩田康誠)

レースタイム:1:23.4(不良)※レコード
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:37.4
 
芝スタートも問題にせず、横のオーロスターキスとのハナ争いを制して逃げを打ったハヤブサマカオー。不良馬場という事もありスピードが乗った状態で馬群を引き連れ直線へ。そこからは余裕の手応えで後続を引き離し、最後は2着オーロスターキスに4馬身差を付ける快勝。タイムもレコードを記録するおまけ付きの勝利だった。今後は距離との戦いとなるが、マイルまでなら守備範囲で暫くはハヤブサマカオーの時代が続きそうな予感。
 

2着に1.7秒差を付ける圧巻の内容

 
ゴール前は余裕で流すハヤブサマカオー

ゴール前は余裕で流すハヤブサマカオー

via google imghp
 

2017年07月30日 2歳新馬 ダート1700m 札幌競馬場

1着:ハヤブサマカオー 牡2 (C.ルメール)
2着:コパノステラート 牡2 (川田将雅)
3着:メイショウタイシ 牡2 (蛯名正義)

レースタイム:1:47.3(良)
レース上がり3ハロン:38.8
勝ち馬上がり3ハロン:38.8
 
1枠からスピードの違いでハナに立ったハヤブサマカオー。実に推進力のあるフォームでパワフルな走りが目に付く1頭だが、レースではその類まれな能力をいかんなく発揮する。他馬がついてこれないレベルのペースで逃げ続け、ラストの直線でも全く追うところなく2着コパノステラートに大差を付ける圧勝劇を飾った。騎乗したルメール騎手も驚いた様子で声を高らかにして『強かった』と素質を高く評価。これはダートの怪物かも知れない。次走の動向に注目して行く。
 

ハヤブサマカオー

 
ハヤブサマカオー(ハヤブサエミネンス2015)

ハヤブサマカオー(ハヤブサエミネンス2015)

牡馬

父馬:シニスターミニスター
母馬:ハヤブサエミネンス
母父:Medaglia d'Oro
所属:伊藤圭三厩舎(美浦)
生産:グランド牧場
馬主:武田修

通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:なでしこ賞など
via google imghp
 
馬体画像は無し。だが、血統だけでも容易にダート向きの筋肉質な馬体だろうという推測は立つ。母ハヤブサエミネンスはプリエミネンスをわざわざ外国に持って行ってMedaglia d'Oroを配合した手のかかった配合で、成績は全く奮わなかったがその成果が覚醒遺伝で表れているのだろう。繁殖能力は高く初仔からこのレベルの馬を出せるとなると、2番仔のゴールドアリュール産駒もかなり期待出来そうだ。
 

血統背景

 
シニスターミニスター Old Trieste A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Lovlier Linda Vigors
Linda Summers
Sweet Minister The Prime Minister Deputy Minister
Stick to Beauty
Sweet Blue Hurry Up Blue
Sugar Gold
ハヤブサエミネンス Medaglia d'Oro El Prado Sadler's Wells
Lady Capulet
Cappucino Bay Bailjumper
Dubbed In
プリエミネンス アフリート Mr. Prospector
Polite Lady
アジテーション Caerleon
ランザリスク


 

兄弟馬

 
初仔
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリーとしては、プリエミネンスの隔世遺伝にあたるか、プリエミネンスに有力なダート種牡馬をつけたかいがあったと言えるが血統背景からの強調材料はそれくらいでほぼない。
 

前評判

 
レース前の寸評では、『追う毎にどんどん動きが良くなって来たね。とにかく走りが前向きだし、先週乗ってくれた鞍上の評価も良かったよ』とのコメントがあった。函館のウッドコースを5F66秒台で駆け抜ける素材からも、新馬の走りは予感出来たものだろう。
 

馬名の意味

 

冠名+マカ(生命力の強い植物)+王

 
マカの様なパワー溢れる競走馬になって欲しいと願って命名か。または、長く衰えのない活躍を願ってか。いずれにせよ、昭和時代の雰囲気を匂わせる良い馬名だ。

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