3歳上2勝クラス直前
北野特別でも+12kgと過去最高馬体重で3着と好走したハギノカエラ。デビュー時は300kg台だった事を考えると、6歳になっても尚成長する非常に伸びシロの多い1頭である。その前走でも道中7番手から直線で上がり最速を叩き出している様に、現級なら展開次第ですぐ勝ち上がれるだけの素材である。3歳時は未勝利で終え、4歳も勝ち星をあげられずずっと格上挑戦を続けてようやく5歳で初勝利をあげた苦労馬。その1頭が2勝クラスを勝ち上がろうとしている事自体がもはやドラマである。
ハギノカエラ
今ではハービンジャー産駒の成功パターンである母父サンデーサイレンスの配合も、2013年当時はまだ結果も分かっていない頃。そう考えるとやはり息の長い活躍ができるハービンジャーの仔はじっくりとその成長を見守りたい。まだまだ上でやれるだけの能力は持て余している筈だ。母系から特に強調できる材料はないが、辿って行くとノーザンテースト→ディクタス→サンデーサイレンスという代重ねをした正統な社台血統。底力は潜在的に持っているのだろう。
血統構成
ハービンジャー | Dansill | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasill | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
ハギノプリンセス | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
サベージレディ | ディクタス | Sanctus | |
Doronic | |||
ダイナサベージ | ノーザンテースト | ||
マラベル |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
ノーザンテーストにディクタス、サンデーサイレンスの母はけして血統構成自体は悪くない。ただファミリーに実績馬はおらず牝系自体のポテンシャルは低い。兄弟も中央未勝利馬しかいない。そんな中さすがサンデー×ハービンジャーで当たりを出したという感じなので兄弟への期待値は低い。
前評判
2012年産駒が最初の世代となるハービンジャー。鳴り物入りで日本へ輸入されたが、特に最重要課題だったのが飽和し始めたサンデーサイレンス系の繁殖牝馬にベストな配合を供給する事だった。そういう意味でうってつけの存在だった同父はこぞってSS系の肌に付けられる事となるが、本馬も例に漏れずその最たる例だろう。とは言え、今ではこの配合こそがハービンジャーの最高の成功例であるから面白い。母ハギノプリンセスの現役時の活躍からしても期待値は高かった1頭。
馬名の意味
冠名+人名より
歌手の木村カエラから引用したネーミングか。
父馬:ハービンジャー
母馬:ハギノプリンセス
母父:サンデーサイレンス
所属:鮫島一歩厩舎(美浦)
生産:村下明博
馬主:安岡美津子
通算成績:32戦2勝(2-5-7-18)
主な戦績:雄国沼特別など