田辺『自ら動けないタイプで…』

 

2019年3月9日 中山牝馬ステークス 芝1800m 中山競馬場

1着:フロンテアクイーン 牝6 (三浦皇成)
2着:ウラヌスチャーム 牝4 (F.ミナリク)
3着:アッフィラート 牝6 (武藤雅)

レースタイム:1:47.7(稍重)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
 
内枠からスタートで立ち遅れてしまい、自然とポジションを下げざるを得なくなったノームコア。逃げ馬も多く先行集団がごった返しの状態で、動くに動けずそのまま直線コースへ。半ばまで前が開かず追い出しも遅れ、エンジンが掛かった頃にはゴール板を過ぎる走りでまさに不完全燃焼と言える7着敗退。乗り替わった田辺騎手も同馬の不器用さを敗れた要因に挙げていた。しかし、そこは乗り役の腕次第で挽回出来る内容では無いだろうか。
 

乗り替わるも問題なし

 
併走馬をあっさりと置き去りにしたノームコア

併走馬をあっさりと置き去りにしたノームコア

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前走の走りを見る限り、やはりノームコアは牝馬の中でも能力は別格の存在だろう。エリザベス女王杯で2番人気に支持されただけの事はある。今回は騎乗停止中のC.ルメール騎手に替わって田辺裕信騎手がスタンバイ。乗り難しいタイプでは無く、これまで通りのパフォーマンスを発揮出来る筈だ。相手はミッキーチャームが濃厚となるが、スタートさえ決まれば番手からでも競馬が出来るので余り気にしなくも良さそうである。
 

ルメール『スタートだけが残念』

 

2019年1月27日 愛知杯 芝2000m 中京競馬場

1着:ワンブレスアウェイ 牝6 (津村明秀)
2着:ノームコア 牝4 (C.ルメール)
3着:ランドネ 牝4 (戸崎圭太)

レースタイム:2:00.0(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
 
発馬で躓き後方追走の競馬となったノームコア。道中はただ脚を溜めに溜めジッと我慢、それに反してペースはスローと完全に嫌な流れで展開する形に。直線で大外に持ち出すとそこから一気にエンジン点火するも、先行して抜け出したワンブレスアウェイをゴール前で僅かに差し切れず2着入線。非常にもったいない競馬で、鞍上のルメール騎手もスタートの遅れを非常に悔しがっていた。逆を言えば、普通に出さえすれば牝馬限定戦なら優に勝ち負けなのだろう。
 

輸送含めて当日の気配が鍵

 
順調に調整を重ねて来たノームコア

順調に調整を重ねて来たノームコア

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いつもなら従順にジョッキーの支持を待てる程の馬だが、前走のエリザベス女王杯は少し気負ったのか道中行きたがる面を見せていたノームコア。やはり初の関西へ遠征したという事も含め、GⅠ独特の雰囲気に飲まれてしまった様子だった。今回は輸送も2回目、前回より幾分近くなる中京競馬場でもありある程度は落ち着いてくれる筈。とは言え、レース当日の気配を見てみなければ分からないのでその点をチェックしておきたい。仕上がりは申し分なし。
 

スローペースでやや行きたがる面も

 

2018年11月11日 エリザベス女王杯 芝2200m 京都競馬場

1着:リスグラシュー 牝4 (J.モレイラ)
2着:クロコスミア 牝5 (岩田康誠)
3着:モズカッチャン 牝4 (M.デムーロ)

レースタイム:2:13.1(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
外枠から終始、前に壁を作れずコースロスも多かったノームコア。道中、持って行かれる様にして早めに動くシーンも見られ、完全燃焼とはいかなかったのではないだろうか。それでも直線では後退しかけるもまた盛り返し、モズカッチャンやレッドジェノヴァとの3着争いにも加わっていた。確かに古馬の壁は厚かったが、決して越えられない高さでは無い。まだキャリアも6戦とこれからの馬、来年以降の活躍に期待したい。
 

疲れも抜け万全の仕上がり

 
迫力十分の単走追いを敢行したノームコア

迫力十分の単走追いを敢行したノームコア

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結果的に秋華賞を回避した効果は絶大。紫苑ステークスから十分な間隔を空けて調整に費やせたノームコアは、追い切りでも好調をアピールする様に躍動感のある走り。ひと夏を越えて一気に本格化した馬体は、エンジンの性能自体をグレードアップしてくれた様だ。初の古馬相手でも前走のパフォーマンスを出せれば何ら問題ない筈。遠征に動じるタイプでも無いだろうし、後は鞍上の手腕で見せ場を作ってくれるに違いない。ここは上位争い必須。
 

疲労回復のため秋華賞は自重

 
秋華賞を回避する事が分かったノームコア

秋華賞を回避する事が分かったノームコア

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どうやらノームコアが秋華賞回避となりそうだ。紫苑ステークス後、レースの疲労が抜け切らず調整が上手く進んでいないとの事で、無理に本番へ進むよりも馬優先のジャッジという事だろう。恐らく、次走の予定はエリザベス女王杯となる見込み。アーモンドアイが秋華賞の結果次第ではジャパンカップへ向かうとの事で、もしかするとC.ルメール騎手とのコンビが継続という可能性も出て来たが果たして。
 

好タイムの完勝劇で主役へ名乗り

 

2018年09月08日 紫苑ステークス 芝2000m 中山競馬場

1着:ノームコア 牝3 (C.ルメール)
2着:マウレア 牝3 (武豊)
3着:ランドネ 牝3 (吉田隼人)

レースタイム:1:58.0(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
 
外枠から好発を決め絶好位でレースを進めるノームコア。いつもの番手より少し後ろ目で追走、脚を溜めていつでも前を捉えられる手応えが印象的だった。その期待通り、直線では馬群を割って一瞬の脚で突き抜け逃げるランドネを置き去りにする走り。最後は上がって来た2着マウレアに3馬身もの差を付けて圧倒的なパフォーマンスを披露して見せた。次走予定の秋華賞では大本命のアーモンドアイに乗るC.ルメール騎手も『次も楽しみ、この馬にもチャンスある』とやや複雑な心境で取材に対してコメントしていたのが印象的だ。
 

粘るもオークス出走権ならず

 

2018年04月22日 フローラステークス 芝2000m 東京競馬場

1着:サトノワルキューレ 牝3 (M.デムーロ)
2着:パイオニアバイオ 牝3 (柴田善臣)
3着:ノームコア 牝3 (戸崎圭太)

レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
 
大外枠から好スタート、不利を承知で前に進み番手のポジションを確保しロスを最小限に抑える競馬を見せたノームコア。道中はピッタリと逃げ馬の直後を進み、直線コースでは早め先頭から押し切る走り。パイオニアバイオとの叩き合いを演じる中、外からサトノワルキューレが一気の差し切りで勝利。2着争いで惜しくも競り負け3着となったが速い上がりを出せない同馬としては健闘の部類だろう。紫苑ステークスではC.ルメール騎手を背に初重賞制覇を狙う。
 

番手から粘り込んで3着死守

 

2018年03月17日 フラワーカップ 芝1800m 中山競馬場

1着:カンタービレ 牝3 (M.デムーロ)
2着:トーセンブレス 牝3 (柴田善臣)
3着:ノームコア 牝3 (北村宏司)

レースタイム:1:49.2(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
スタートを決めたノームコアは内枠の逃げ馬を行かせてマイポジションの3番手追走。道中も無駄な動きを見せず4コーナーでジワジワと進出、直線入り口では早くも先頭へ。一旦はメサルティムに前に出られるも持ち前の渋とさで差し返すと、後続との争いも制して3着入線となった。骨折から約半年ぶりとなるレースでこの走りは及第点以上と言って良いだろう。叩いた上積みと距離延長も加わって更もパフォーマンスが上がる事は必至。フローラステークスでも注目の1頭となる。
 

未知の能力と成長に期待

 
相手関係からも未知数の魅力があるノームコア

相手関係からも未知数の魅力があるノームコア

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デビューから2戦、番手抜け出しの競馬で連勝を飾っているノームコア。地味な競馬ぶりから戦績程は余り評価されていない様だ。しかしハービンジャー産駒は突如として覚醒する成長力のある血統、骨折とは言え球節部分の剥離骨折で手術せず放置する事も多く軽度中の軽度との事。むしろ、この半年近くで他馬がレースで消耗している間にどれだけ逞しくなっているかは得体が知れない。そういう意味でも実戦の走りが今から楽しみで仕方ない1頭だろう。
 

危なげない走りでオープン入り

 

2017年09月09日 アスター賞 芝1600m 中山競馬場

1着:ノームコア 牝2 (北村宏司)
2着:ソイルトゥザソウル 牡2 (田中勝春)
3着:ルッジェーロ 牡2 (戸崎圭太)

レースタイム:1:35.1(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.7
 
新馬戦に続き、積極的な先行策から直線で抜け出して押し切る競馬を見せたノームコア。小柄な馬体ながらも躍動感のあるフォームで牡馬相手にあっさりと勝利し、一気にオープンクラスへと駆け上がった。ハービンジャー産駒の割にピリッとした小足が使え、福島~中山と小回りの競馬場にも対応出来る器用さを併せ持つ1頭だ。これでクラシックまでのローテーションに余裕が出来、馬の成長に合わせながらレースを選択出来るのは非常に大きいアドバンテージとなるだろう。距離も中距離までは持ちそうな雰囲気。
 

ノームコア

 
ノームコア(クロノロジスト2015)

ノームコア(クロノロジスト2015)

牝馬

父馬:ハービンジャー
母馬:クロノロジスト
母父:クロフネ
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:池谷誠一

通算成績:7戦3勝(3-1-2-1)
主な戦績:紫苑ステークスなど
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主だった画像は無いが、芦毛で丸みのある牝馬らしい馬体。関節の作りがガッチリと既に出来上がった形をしており、それが安定感のあるフットワークに繋がっているのだろう。とは言え、“ハービンジャー×クロフネ”の配合だけにそれなりの成長力も見込め、一介の早熟馬では無い筈だ。折り合いにも不安が無く、気性面を考えても先ず2000mはこなせそうで春のクラシック戦線も楽しめそうな1頭と言える。
 

血統背景

 
ハービンジャー Dansill デインヒル Danzig
Razyana
Hasill Kahyasi
Kerali
Penang Pearl Bering Arctic Tern
Beaune
Guapa Shareef Dancer
Sauceboat
クロノロジスト クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
インディスユニゾン サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ラスティックベル Mr. Prospector
Ragtime Girl


 

兄弟馬

 
ハピネスダンサー(クロノロジスト2011)

ハピネスダンサー(クロノロジスト2011)

牝馬

父馬:メイショウサムソン
母馬:クロノロジスト
母父:クロフネ
所属:高野友和厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:前迫義幸

通算成績:23戦5勝 (5-1-3-14)
主な戦績:修学院ステークスなど
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クロノジェネシス(クロノロジスト2016)

クロノジェネシス(クロノロジスト2016)

牝馬

父馬:バゴ
母馬:クロノロジスト
母父:クロフネ
所属:斉藤崇史厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:4戦3勝(3-1-0-0)
主な戦績:クイーンカップなど
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近親馬

 
フサイチエアデール

フサイチエアデール

牝馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ラスティックベル
母父:Mr. Prospector
所属:松田国英厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:関口房朗

通算成績:21戦5勝 (5-7-1-8)
主な戦績:桜花賞2着、エリザベス女王杯2着など
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血統評価:1.5pt

 
母母はフサイチエアデールの全妹で、そこにクロフネをかけているので母の血統構成はフサイチリシャールと同じ構成。重賞勝ち馬こそだしていないものの未勝利馬も2着実績が全馬あるので小粒ながらも安定した産駒を出していると言える。
 

前評判

 
特に前評判らしい声は挙がっていなかったが、メイショウサムソンでハピネスダンサーを輩出している事からも母の繁殖能力は高いと判断出来る。加えて、産駒が6頭中4頭勝ち上がり内2勝以上は3頭と比較的優秀な部類ではないだろうか。それがジャングルポケットやタニノギムレットだった点を考えると、今回のハービンジャーはある意味で狙い目だったのかも知れない。
 

馬名の意味

 

究極の普通

 
ファッションの上でトレンドとなっているノームコアスタイル。あえて普通を選ぶスタンスがそう言われる所以らしいが、馬に対してそういう想いを込めている訳では無く単なる響きからのネーミングだろう。

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