ノースヒルズの所有馬一覧
アイトマコト|ラヴェリータ2016
母はダートの強豪ラヴェリータ。初年度からその産駒に大きな期待がかけられたものの、ネフェルティティとワンフォーオールに関しては正直残念な結果だった。ディープインパクト産駒のアイトマコトは果たしてどうか。少なくとも期待の出来ない競走馬を池江泰寿厩舎に預ける訳は無いだろうから、そう考えると今年デビュー組の中では最上位の馬。
アニエラ|Royal Highness2016
母ロイルハイネスは仏米などでGⅠを制したロイルハイネス、その初仔にフランスの重賞勝ち馬フリーポートラックスがいる良血馬。そこにドゥバウィが配合され前田オーナーが海外セールで落札された期待の外国産だ。このパターンで成功例の多いノースヒルズだけに個人的にはかなり注目の1頭。繁殖牝馬用も含めての買い付けだろうが、恐らく駄馬では無いだろう。
シュリ|エーゲリア2016
エーゲリアは現役時代こそ未勝利に終わったが、繁殖牝馬としてはかなり優秀な実績。3頭デビューして内2頭は5勝とハイアベレージ、しかもタニノギムレットとサクラバクシンオーでそのクラスを輩出している辺りに良いポテンシャルを感じる。そこにS級種牡馬のハーツクライと来れば走らない方がおかしい。池江泰寿厩舎預託という点も含めて相当な大物の可能性も十分だ。
アフランシール|ルシュクル2016
初年度産駒から重賞馬ブランボヌールを輩出したルシュクル。その後、立て続けにディープインパクトを配合するものの当たりは引いていない。ともすると、種牡馬代わりで期待するのが既定路線。今度はハーツクライになって距離適性も延びて来るだろうし、緩さには目を瞑っても馬体の見た目が好バランス。これはクラシック路線に乗って来ても不思議ではない。
イベリス|セレブラール2016
いきなりベルカントを輩出したセレブラール。その後、2頭は鳴かず飛ばずだったが新馬戦では共に1番人気を集めている事を考えても動き自体は良いのだろう。そうなると、走る走らないはメンタルの部分が大きく関わって来るのは明白。その点、気性面で安定しているロードカナロアに代わった点はプラスに大きく作用するのではないだろうか。期待大の1頭。
ディーブラッド|グローリーブラッド2016
まだまだ幼さは残るが、ディープインパクト産駒らしい柔らかさが画面越しに伝わって来るディーブラッド。グローリーブラッド産駒は6頭デビューの内、5頭勝ち上がりと安定した繁殖実績を高く評価しておきたい。ディープインパクトという事も含めて余程の不運が無い限りはPOG期間中に1勝以上してくれるだろう。大物までは行かないまでも、シーズンを通して楽しみたい人にはオススメ。
アナスタシオ|ロードクロサイト2016
初仔バーンフライが早期2勝をあげ、好スタートを切ったロードクロサイトの2番仔アナスタシオ。父がダイワメジャーになって芝でも対応出来そうなイメージはあるものの、母系の代々受け継がれる血を考えれば恐らくダートメインになるのではないだろうか。それでも矢作芳人厩舎だけに上手くシフトチェンジさせて桜花賞に間に合わせる事も容易か。走って来そうな雰囲気はある。
レイナローサ|ファレノプシス2016
ノースヒルズの創世記を支えたファレノプシス。近親にはキズナもいる大黒柱の様なファミリーである。さすがに高齢過ぎて産駒には大きな期待はかけられないが、デビューまで漕ぎ着ければある程度の走りは見せてくれるだろう。但し、ヴィクトワールピサ×ブライアンズタイムの配合からして切れる様なタイプの馬は見込め無さそう。
トゥイーディア|ラナンキュラス2016
重賞戦線で活躍したラナンキュラスだが、祖母ファレノプシス同様に繁殖実績はいまいちパっとしない。これまで3頭の産駒で未だ勝ち上がりが無いのは正直厳しい事実だろう。今をときめくハービンジャーに母父スペシャルウィークと、いかにも相性の良さそうな配合ではあるが先ず持って突き抜けた競走馬が出る事は望み薄といった所か。
トップソリスト|Moth2016
母Mothは英1000ギニーで3着などの活躍馬、近親にキンシャサノキセキがいる血統で日本の芝にも十分に対応出来る素材と判断して良い。父War Frontは北米のトップサイアーで、“Danzig晩年の傑作”とまで言われた名種牡馬である。が、ダート路線での活躍が顕著な為、この配合がどう出るかは未知数。上手くハマれば大物、外れば条件線をウロウロする様な一か八かの1頭だろう。
まとめ
キズナ、ワンアンドオンリーで日本ダービー連覇を成し遂げたノースヒルズ。その実績は社台などの最大手と互角に渡り合えるだけのもの。POG的にも先ずスルーしてはいけないオーナーブリーダーである。
自家生産、他牧場からの取引き、外国からの輸入など多岐に渡るルートから馬を仕入れ、自分たちの目利きや育成などを経て競走馬に仕上げる一貫性は特筆モノ。毎年の様に重賞馬を送り出すのも納得のひと言だ。
自家生産、他牧場からの取引き、外国からの輸入など多岐に渡るルートから馬を仕入れ、自分たちの目利きや育成などを経て競走馬に仕上げる一貫性は特筆モノ。毎年の様に重賞馬を送り出すのも納得のひと言だ。
父馬:ディープインパクト
母馬:ラヴェリータ
母父:Unbridled's Song
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノースヒルズ
馬主:ノースヒルズ
主な兄弟馬:特になし