日本海ステークス直後
2019年8月17日 日本海ステークス 芝2200m 新潟競馬場
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スタートから明らかにスローペースを予感させるソロっとした入り。逃げたゴージャスランチの2番手に付けるノチェブランカだったが、明らかにヨーイドンの勝負でコーナーでは置かれるだろうという想定が容易に付いた。実際、勝負どころでは早くも1頭だけしごいてペースアップに付いて行く始末。外からバレリオに被されるも、直線ではまた盛り返しゴール前で逃げ切るゴージャスランチにあと一歩の所まで迫って2着に入った。騎手が騎手なら勝ち切っていた競馬だろう。
グリーンステークス直前
ディープインパクト産駒にしては珍しいキレない牝馬。とは言え、重厚なドイツ血統の牝系がそうさせている節はあり、どちらかと言えばスローペースからのヨーイドン勝負は避けたいところ。とは言え、今回のグリーンステークスは少頭数で恐らく流れは落ち着く筈。そこで早めに仕掛けて行き持久力戦に持ち込めるかどうか、そのカギは先週ダービージョッキーになったばかりの浜中俊騎手の腕に懸かっている。
潮来特別直後
昇級2戦目となる潮来特別では4番手を追走、貫禄の内容で先行抜け出しの勝利を飾ったノチェブランカ。2歳時の3戦は全く走りにならなかったが、休養明けの3歳から長距離に路線を変更。そこから突如として覚醒した同馬は安定感のあるパフォーマンスで着実にクラスを勝ち上がっている。ディープインパクト産駒には珍しいステイヤータイプの1頭だ。
2歳新馬前後
全姉アルミレーナと比較しつつ、『良くなるのはもっと先だけど、動き自体は目を見張るモノがあるし潜在能力が高いのは確か。適正はマイルから中距離だろう』と冷静にコメントしている国枝調教師。この評価が逆にかなりの期待度を含んでいるとも取れ、上手く行けばクラシック戦線の乗れていたであろう姉の分までリベンジに燃える氏の意気込みが感じられる。先ずは勝ち上がりを重要視して牝馬限定戦に登録して来たのも執念の現れだ。鞍上は内田博幸騎手が騎乗予定。
ノチェブランカ
芦毛特有の見え方に加え、牝馬の丸みある馬体が如何にも悪い見栄えに映るノチェブランカ。さすがに馬体での診断は現時点だと難しく、競馬場で生の馬体を見なければ判断は不可。しかし、全姉アルミレーナと比較すれば一回り大きく出ているのでその点は好材料と見て良いだろう。ディープインパクト産駒は父の現役時代とは裏腹に大型馬の方が走る傾向にある。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ナイトマジック | Sholokhov | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
La Meilleure | Lord Gayle | ||
Gradille | |||
Night Woman | Monsun | Konigsstuhl | |
Mosella | |||
Noveka | Kalaglow | ||
Novelle |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は独のクラシックホースで産駒、兄弟に2勝馬2頭と安定感は抜群。大物を出していないが可能性を十分感じる安定感で当馬で芦毛に出たので違う結果も十分あるといえる。
前評判
『お姉さんより馬体も良いし、走りそうな雰囲気がある。如何にも瞬発力タイプだろうし、大きい所を狙える馬になって欲しいね』とは管理予定の国枝栄調教師の談。上はサンデーレーシングで募集されたが、今回は吉田勝己氏自身が所有というのも気になる所だ。
馬名の意味
白夜(スペイン語)
吉田勝己氏自身なのかはたまた他の人間のネーミングなのかは分からないが、スペイン語をチョイスして来る辺りのセンスはグッド。走れば怪物候補の名前ではある。
2着:ノチェブランカ 牝4 (三浦皇成)
3着:フェイズベロシティ 牝6 (戸崎圭太)
レースタイム:2:15.5(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.5