グリーンステークス直前
前走は逃げたケンホフォヴァルトを深追いした印象のネプチュナイト。出来れば先行集団を前においた形の好位差しが理想か。藤岡康太騎手も今回で4度目の騎乗と、ある程度のクセを掴んでいるだろう。前々走で見せたスーパーレコードの走りがまだ記憶に新しく、あのパフォーマンスを見せられたら3勝クラスにいる様なレベルではない。ここであっさりとクリアして欲しい。
緑風ステークス直前
道中のペースが速かった前走の比良山特別。それを先行し、早めに抜け出して上がり2位の脚を使うのだから恐れ入った。初ブリンカーも効いたのだろうが、何よりルーラーシップの持ち味である長く良い脚を使うに最適のペース配分となったのが大きかったか。今回は少頭数でスローペースも予想されるが、自ら展開を動かすくらいのイメージで積極的なレース運びした方が勝利への道は近くなって来るのではないだろうか。距離に関しては延びた方が良さそう。
比良山特別直後
2019年4月21日 比良山特別 芝2200m 京都競馬場
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前半57秒6という超ハイペースで流れた比良山特別。それを自身も速い5~6番手で追走しながら直線早めに仕掛けて行ったネプチュナイト。先抜け出したメイショウロセツをあっさりかわすと、後方から追い込んで来たチャロネグロなどを寄せ付けず、終わって見れば芝2200mの日本レコードで完勝。レースの2F目からほぼ11秒台のラップを刻み続け、尚ゴールまで伸び続けた同馬の実力は本物だろう。重賞戦線を賑わす存在となるか。
4歳500万下直後
ダンビュライト同様、速い上がりが使えない分を補うためにはやはり中長距離でのタフな流れの中で競馬をするのが1番手っ取り早い。そういう意味でも、当初はマイル路線に拘っていたが2000m以上にシフトチェンジしたのは正解だろう。今回の2200mでもまだ最後の最後でエンジンがかかった様子から見ても、距離はもっと延びて良さそうな雰囲気。ともかく、ダンビュライト級とは言わないまでも、今後の成長次第ではオープンクラスで活躍しなければいけない一族である。
プロフィール
タンザナイト、引いては名家キャサリーンパー一族の出自ネプチュナイト。数々のGI馬を輩出する日本屈指のファミリーでも、繁栄に成功した部類の系譜を引き継いでいる。そのまま、全兄ダンビュライトが重賞馬になるなど活躍は周知の事実だが、その流れで考えればネプチュナイトの成績は全くもって物足りない。成長曲線が遅く、持続性の高い脚が特徴のルーラーシップ産駒だけに長距離が向くのは言うまでも無いだろう。
血統背景
ルーラーシップ | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
エアグルーヴ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー | |||
タンザナイト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
キャサリーンパー | Riverman | Never Bend | |
River Lady | |||
Regal Exception | Ribot | ||
Rajput Princess |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.9pt
キャサリーンパーのファミリーで、半妹クリソプレーズほどではないが母はサンデーサイレンス産駒の3勝馬で全兄ダンビュライトの活躍はある程度想像できる結果だが逆にこの血統にしては産駒がいまいちとも感じる。
前評判
当然ながらダンビュライトの全弟という事で注目は集まっていただろうが、何故かマイル路線に暫く滞在。ある程度の走りは見せていたが惜敗が続いてしまい、2000mに距離延長した途端の圧勝劇を飾った。どんな状況下でも長く良い脚が使えるのが特徴で、特に馬場がタフになればなる程にその持ち味が活きて来るタイプ。そういう意味で芝が痛みやすい冬場の方が良績が集中しそうな気もするが。
馬名の意味
海王石と呼ばれる黒い鉱石
母名から連想、鉱石シリーズのネーミング。
2着:チャロネグロ 牡5 (C.ルメール)
3着:アドマイヤアゼリ 牡5 (北村友一)
レースタイム:2:09.7(良)※日本レコード
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.0