課題はスタートと距離短縮か
前走後の談話で『スタートは遅かったが…』と戸崎騎手にコメントされていたニシノベースマン。確かに新馬、未勝利の2走ともに後方からの競馬を強いられてはいる。直線の長い新潟競馬場だけに巻き返しは十分可能だが、願わくば中団から前にいて先行するであろうタイセイプライドをマークしておきたい。1800mから400mの距離短縮でスピード感について行けるかが焦点となるが、そこをクリアして連勝すれば重賞のタイトルも見えて来る筈。
レースの上がりを1秒上回る好内容
2017年07月15日 2歳未勝利 芝1800m 福島競馬場
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道中は後ろからの追走で不安な立ち上がりとなったが、徐々に進出すると4コーナーでは前を射程圏に捉える。大きく膨れてロスを食らうも、戸崎騎手が上手く立て直すとそこからは圧巻の末脚で他馬をまとめて飲み込む競馬。最後は完全に流す内容で2着に3馬身差をつける完勝劇だった。新馬戦2着から良化して更にパフォーマンスが上がった印象だ。馬体重も420kg台と小柄ながら走りでは全く感じないレースぶり。ノヴェリスト産駒から大物誕生か??
ニシノベースマン
母ニシノマナムスメはニシノフラワーの代表産駒でマイラーズカップなど重賞戦線でも2着に好走した競走馬。その産駒はいずれも馬体が小さめとなっており、ニシノベースマン自体も小柄な事は余り気にしなくていいだろう。姉ニシノアモーレが新馬戦で強烈な走りを見せた事からも、血統的に初戦から動ける仕上がり早の一族だ。ここからどれだけ成長出来るかに今後の活躍が懸かって来るも、現時点の走りでも十分に500万クラスは勝ち上がれると見ている。ノヴェリスト産駒の真価が問われる1頭。
血統背景
ノヴェリスト | Monsun | Konigsstuhl | Dschingis Khan |
Konigskronung | |||
Mosella | Surumu | ||
Monasia | |||
Night Lagoon | Lagunas | イルドブルボン | |
Liranga | |||
Nenuphar | Night Shift | ||
Narola | |||
ニシノマナムスメ | アグネスタキオン | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アグネスフローラ | ロイヤルスキー | ||
アグネスレディー | |||
ニシノフラワー | Majestic Light | Majestic Prince | |
Irradiate | |||
デュプリシト | Danzig | ||
Fabulous Fraud |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
ニシノフラワーの数少ない後継繁殖牝馬であるニシノマナムスメではあるが、現役時代はニシノフラワー産駒で唯一優秀な結果だったが母としては、母父アグネスタキオンもあるのかここまでふるってないのが現状で血統背景としては、強調材料はない。
前評判
確たる評価の声は無かったものの、陣営としてはある程度の手応えがあったのだろう。関西からわざわざ負担の掛かる遠征をしてまで東京の新馬(芝)でおろしての2着。道中最後方から追走して直線では内を突くファインプレー。その激に応える様にニシノベースマンも伸びてテンクウの2着確保と好内容の初戦だった。そして2戦目はまたも遠征の福島。若い時にこれまでの経験をさせる事こそ期待の表れと見て良い。実戦の速い森厩舎から久々にタイトルを狙える馬が登場か。
馬名の意味
冠名+基礎となるように
特に意味のないネーミングだろう。“ニシノ”の西山氏もひと世代の所有頭数が多く、名前を付けるのもそれなりの労力が必要か。名前はハッキリ言ってダサい。
2着:タイキフェルヴール 牡2 (北村宏司)
3着:モリトユウブ 牡2 (内田博幸)
レースタイム:1:50.8(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.7