3歳上1勝クラス直後
馬体面でやや物足りなさもあった春シーズンのドナウデルタだったが、復帰初戦の1勝クラスでは一回り大きくなって戻って来た様子。その成長ぶりは走りにも反映されており、レースでも直線豪快に力強く抜け出すパフォーマンスはなかなか見どころがあった。しっかり勝ち上がった事が最大の収穫であり、今後はゆっくりと自己条件を勝ち上がって行って欲しい。行く行くは重賞まで戦える素材の筈だ。
チューリップ賞直後
2019年3月2日 チューリップ賞 芝1600m 阪神競馬場
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レースでは外目を手応え良く進んで行ったドナウデルタ。ペースも落ち着き、1勝馬ながら早めに仕掛けて行って直線入り口では早くも先頭へ。一瞬の脚で前へ出るとそのまま押し切るかに見えたが、2歳女王ダノンファンタジーが楽にかわして1着でゴール板を駆け抜けた。しかし、果敢に攻めての走りはかなり見どころがある内容で、負けはしたものの北村友一騎手もその素質の高さを評価していた。
デイリー杯2歳ステークス直前
ドナウブルーにロードカナロアを配合して産まれたドナウデルタは今日本で最もレベルの高い配合パターンの1つ。母父ディープインパクトの肌は良質で幾多の活躍馬を輩出している。加えてその父が既に2歳重賞を3勝もあげており、昨年からの勢いが継続中。叔母であるジェンティルドンナと比較するのは酷だが、やはりタイトルを意識させられるだけの素材というのは間違いない。鞍上にJ.モレイラを配して一気に勝ち名乗りをあげたいところ。
2歳未勝利直後
2018年09月29日 2歳未勝利 芝1400m 阪神競馬場
1着:ドナウデルタ 牝2 (C.ルメール)
2着:キコクイーン 牝2 (鮫島克駿)
3着:ユンゲンハフト 牝2 (池添謙一)
レースタイム:1:23.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
2着:キコクイーン 牝2 (鮫島克駿)
3着:ユンゲンハフト 牝2 (池添謙一)
レースタイム:1:23.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
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大外枠からゆっくりの発馬となって道中は後方からレースを進めたドナウデルタ。3コーナー付近から徐々にポジションを押し上げ4コーナーで先行集団へ取り付く形に。直線で外から一気に前をまとめてかわし、最後は抑える余裕で着差以上の完勝となった。稍重馬場も苦にせず力強い走りで他馬との能力差を見せ付ける走りだっただろう。しかし、明らかに持続性の高いタイプで距離はもう少しあった方が良さそうだ。
2歳新馬直後
2018年09月09日 2歳新馬 芝1400m 阪神競馬場
1着:ブラックダンサー 牝2 (M.デムーロ)
2着:ドナウデルタ 牝2 (福永祐一)
3着:イベリス 牝2 (武豊)
レースタイム:1:23.6(稍重)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
2着:ドナウデルタ 牝2 (福永祐一)
3着:イベリス 牝2 (武豊)
レースタイム:1:23.6(稍重)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
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スタートから終始追っ付け気味で前に進んで行かないドナウデルタ。ギアチェンジに時間がかかり、直線でもモタモタする走りでやや消化不良の1戦だった。それでも最後はしっかりと伸びて2着まで上がって来ており、一定のポテンシャルは見せた模様。しかし、鞍上の福永祐一騎手も『おっとりした性格で追走がしんどく、伸びてはいるもののビュッとした反応ではありませんでした。ひと叩きして良くなると思います。距離はもう少し長くて広めのコースが良さそうですね』とコメントしていた。
2歳新馬直前
調教助手のコメントでは、『稽古では余裕のある感じで良い動きを見せていますね。スピード感があっても制御が効くタイプで期待しています』との事。坂路でも楽々と時計をマークし新馬戦前としては合格点を与えられる仕上がりではないだろうか。鞍上には一族の背を知る名手福永祐一騎手がスタンバイ。初戦を勝利して桜花賞までの逆算ローテを組みたいところだ。
ドナウデルタ
小さめの馬体も均一の取れたバランスの持ち主。牝馬らしい丸みの帯びた造りで如何にも走って来そうなイメージが容易に付く。母の初年度産駒イシュトヴァーン(父ルーラーシップ)も春の時点で1勝しか出来ていなかったが、随所に素質の高さが窺え、ドナウブルーの繁殖力は問題なく当たりの部類と見て良いだろう。管理は勿論、一族を手掛ける石坂正厩舎。馬体重は春の段階で446kg。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
ドナウブルー | ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere | |||
ドナブリーニ | Bertolini | Danzig | |
Aquilegia | |||
Cal Norma's Lady | リファーズスペシャル | ||
June Darling |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
母はジェンティルドンナの全姉にして重賞馬、勝つ時の勝ち方はジェンティルドンナ同様ハデだった。半兄はルーラーシップ産駒だったが父がロードカナロアに代わることで安定感とベースは上がるので更に期待出来るが兄弟が走っていない時点ではやや信用度にはかけるがおそらく今後の産駒で結果は出してくる繁殖牝馬だろう。
前評判
『性格が大人しく乗り手の指示に素直で良いですね。何よりスピード感がありますし、母と同じくマイル前後での活躍に期待したいです。夏頃のデビューを目指して調整を進めていきます』との事。今年は妹ジェンティルドンナの初仔もおり、姉妹の産駒が牝馬クラシックに揃って出走となれば大いに盛り上がるだろう。是非そうなって欲しい。
馬名の意味
ドナウ川河口の三角州
母名より連想してのネーミング。ここを軸に繁栄していけば、3代目以降には“ドナウ一族”と呼ばれる繁栄ファミリーが築き上がっているかもしれない。
2着:シゲルピンクダイヤ 牝3 (和田竜二)
3着:ノーブルスコア 牝3 (福永祐一)
レースタイム:1:34.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.0