阪神コースは絶好の舞台
春の大阪城ステークスが非常に強い内容だったトリコロールブルー。その後の鳴尾記念でも3着に入っている様に、安定してパフォーマンスが発揮出来るコースなのだろう。基本的にはマルチプレイヤーの印象だが、その中でも特に好相性なのは坂のある阪神コースというのは間違い無さそう。ここ2戦は不甲斐ない成績が続いているだけに、暮れの阪神重賞で一発大きな仕事を果たして欲しい。岩田康誠騎手のイン突きが見られれば面白いだろう。
4コーナーで後手に回り敗戦
2018年07月15日 函館記念 芝2000m 函館競馬場
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道中はやや中団より後ろ目の位置取りとなったが手応え良く追走していたトリコロールブルー。4コーナーで各馬ペースアップすると追随する様に上がって行くも、肝心な所で進路にロジチャリスがズルズルと下がって来て一緒に置いて行かれてしまう。直線で無理やり外目に出すも時既に遅し。馬場の真ん中を懸命に伸びるも、前との差を詰めるのが精一杯の6着だった。函館記念は1番人気が敗れるジンクスをまたしても継承してしまった様だ。
高速決着で地力を示した鳴尾記念
2018年06月02日 鳴尾記念 芝2000m 阪神競馬場
1着:ストロングタイタン 牡5 (M.デムーロ)
2着:トリオンフ セ4 (C.ルメール)
3着:トリコロールブルー 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:1:57.2(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
2着:トリオンフ セ4 (C.ルメール)
3着:トリコロールブルー 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:1:57.2(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
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勢い十分で臨んだ鳴尾記念では、前のトリオンフ&ストロングタイタン相手に大健闘と言える3着に入ったトリコロールブルー。2頭は古馬GⅠでも伏兵視される馬と考えればあの内容は及第点だろう。特に57秒台のレコード決着において不器用なトリコロールブルーにはあれが精一杯の競馬。今回は幾分上りがかかって競馬もしやすくなるだろうし、何よりC.ルメールが鞍上というだけで心丈夫だ。昨年の日高特別以来(札幌競馬場)となるコンビ結成で、北の大地を更に盛り上げて欲しい。
終始外を回り地力の違いで差す競馬
2018年1月28日 飛鳥ステークス 芝1800m 京都競馬場
1着:トリコロールブルー 牡4 (武豊)
2着:プロフェット 牡5 (川田将雅)
3着:テーオービクトリー 牝4 (浜中俊)
レースタイム:1:48.2(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
2着:プロフェット 牡5 (川田将雅)
3着:テーオービクトリー 牝4 (浜中俊)
レースタイム:1:48.2(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
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道中は少頭数ながら馬場の良い所を選んで外々を回るトリコロールブルー。中団後方から追い掛け4コーナーでジワジワ進出すると、抜群の手応えで先行集団をかわして先頭へ。内からすくって伸びたプロフェットを最後のゴール前で僅かに差し切っての勝利だが、通ったコースを考えるとトリコロールブルーの方が相当な距離ロスをしているだけに完勝と言える内容だろう。休み明けでこの走りからも、オープンで十分活躍出来る素材。
トリコロールブルー
取材当時で馬体重は480kg前後。画像を見る限りでは、無駄な筋肉や物足りなさを感じさせず、非常に均整の取れたシルエットが好印象である。毛色の黒さも相まって見栄えはかなり良好に映る。距離的にも中~長距離適性が強そうで、年明け以降の番組がよく合うだろう。7月の新馬で勝ち上がったが、今は休養中で成長を促すというのは正解だ。
血統背景
ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | Sanctus | |
Doronic | |||
ダイナサッシュ | ノーザンテースト | ||
ロイヤルサッシュ | |||
ペンカナプリンセス | Pivotal | Polar Falcon | Nureyev |
Marie d'Argonne | |||
Fearless Revival | Cozzene | ||
Stufida | |||
Tiriana | Common Grounds | Kris | |
Sweetly | |||
Proudfoot | Shareef Dancer | ||
Noble Dust |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.8pt
ダノンジェラート、ワールドインパクトとディープインパクト産駒では、重賞格の馬を高確率で出しているものの母も重賞止まりのうまで、父が不確定要素の多いステイゴールドにかわる点で未知数だろう。
前評判
育成を担当した厩舎長曰く、『現段階では文句のつけようがない』という最高の賛辞を送っている。その他、『柔らかいフットワークで動きも良いですし、何より性格が大人しく従順。ステイゴールド産駒にしては扱いやすいですね。兄のワールドインパクトよりも完成度では上だと思います』との事。新馬勝ちの際も、鞍上の指示に従って乗りやすい印象を受けた。
馬名の意味
フランス国旗の青の部分(仏)
いつか、その名前の国で戦える様な立派な戦績を残して欲しいという意味からのネーミングか。近年のシルクレーシングは社台グループ傘下に入ってからというもの、著しく急成長を遂げた。その変革の一歩目が冠名“シルク”の廃止だった。それが功を奏しているのは間違いない。
2着:サクラアンプルール 牡7 (田辺裕信)
3着:エテルナミノル 牝5 (四位洋文)
レースタイム:1:59.8(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.7