父に初重賞のタイトルを
絶好調のジャスタウェイ産駒だが実はまだ重賞タイトルは手にしていない。札幌でかなり強い内容の新馬戦勝利を飾ったトスアップがその第一号となれるか。滞在競馬だった前走とは違い、今回はレース前に関東へ輸送するハードルが1つ課されている。2歳で牝馬、基本的に繊細でちょっとした環境の変化も走りに影響して来るお年頃だろうが、未来の名馬たちはそんな事で動じないもの。当馬が活躍するには越えなくてはならない課題となる。
1頭だけ次元の違う競馬
2018年08月11日 2歳新馬 芝1500m 札幌競馬場
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抜群のスタートを切るとスッと控えて3~4番手からの競馬。鞍上の指示に従順ですぐに動き出せる器用さは新馬とは思えない走りのトスアップ。4コーナーで徐々に外目を上がって行くと、直線入り口では先頭に並びかけるお手本の様な先行抜け出し。そこからまるで他馬が止まって見える様な脚を見せ付け、一気に後続を突き放す圧巻のパフォーマンス。最後は2着フライソーハイに5馬身差を付ける内容で、文句なしのデビュー戦白星を飾った。やはりジャスタウェイの繁殖能力は相当なものなのだろう、クラシック候補が次々と誕生している。
トスアップ
母トップライナーⅡは不出走ながらもGⅠ馬を輩出、近親にも名だたる北米のトップホースがいる繁栄ファミリーである。そこにジャスタウェイが付けられ未知数の多い配合となったが、それだけ化ける要素は大きいという事。馬体自体は小さくまとまっているもののまだまだ伸びシロが感じられる1頭で、ある意味でジャスタウェイの種牡馬としての能力を測るには持って来いの存在かもしれない。
血統背景
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アイリッシュダンス | トニービン | ||
ビューパーダンス | |||
シビル | Wild Again | Icecapade | |
Bushel-n-Peck | |||
シャロン | Mo Exception | ||
Double Wiggle | |||
トップライナーⅡ | サンダーガルチ | Gulch | Mr.Prospector |
Jameela | |||
Line of Thunder | Storm Bird | ||
Shoot a Line | |||
To the Hunt | Relaunch | In Reality | |
Foggy Note | |||
Royal Advocator | Majestic Prince | ||
Precious Elaine |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
兄弟に米G1馬がいるもののファミリーに日本活躍馬がいないし、兄弟も結構日本で走っているが結果をだしていないので血統構成からの強調材料としては弱い。ただ可能性は秘めているのでどこかで一発はあるかもしれない。
前評判
シルクレーシングにおいて2800万円での募集額。新種牡馬のジャスタウェイでまだ日本での繁殖実績が無いトップライナーⅡ産駒という点を考えると、評価額は意外に高いと言えるのではないだろうか。それだけ馬自身の作りが良く、それが新馬戦でのパフォーマンスに繋がっている。馬体のバランスを考えると、もう少し大きくなっても良いイメージだけにここからまだ馬が変わって来る可能性は高い。
馬名の意味
コイン投げ
父母からの連想では無いが響きの良いネーミング。
2着:フライソーハイ 牝2 (丸山元気)
3着:クイーンズウェイ 牝2 (丹内祐次)
レースタイム:1:30.8(稍重)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.6