黒松賞直後
2019年12月7日 黒松賞 芝1200m 中山競馬場
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スタートは普通もそこからのリカバリーがとてつもなく速く、馬なりで楽に1馬身ほど前に出て速攻でレースの主導権を握ったデンタルバルーン。道中も引っ張り切りの手応えで後続を牽引すると、それでも3ハロン=34秒0の馬場状態を考えればややハイペースの流れとなった。そこから直線に入り鞍上が追い出すと、更に加速をしてグングン後続を突き放す内容で無傷の2連勝を飾っている。まだまだ走りに余裕があり、タイムももっと縮められそうな雰囲気。
デンタルバルーン
遡れば曾祖母にウインラディウスを産んだジョウノマチエール、その枝分かれした分家からはミスパンテールが出るなど繁栄ファミリーの部類に入る母系の出自。そこからタイキシャトル→プリサイスエンドと、スピードに特化した血の重ね、その肌にトゥザグローリーを付けた地味めながら意図の伝わって来る配合である。その読み通りに一本調子の短距離型の走りとなっており、距離適性は1200mがベスト。マイルまでは持たないだろう。
血統構成
トゥザグローリー | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
トゥザヴィクトリー | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
フェアリードール | Nureyev | ||
Dream Deal | |||
デンタルハイジーン | プリサイスエンド | エンドスウィープ | フォーティナイナー |
Broom Dance | |||
Precisely | Summing | ||
Crisp 'n Clear | |||
ジョウノバンジー | タイキシャトル | Devil's Bag | |
ウェルシュマフィン | |||
ジョウノマチエール | マルゼンスキー | ||
ウメノシルバー |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
一族にはウメノファイバーなどがいるものの総じて実績としてはふるっていない一族で血統構成も最後までマイナーは配合だがG1勝ちこそないものの名門出身の種牡馬産駒は走るをたいげんしているトゥザ一族の種牡馬産駒。費用対はよさそうな種牡馬だろう。父の当たり産駒という印象。血統構成からの強調材料はない。
前評判
小規模な個人馬主所有で血統も厩舎も地味、デビュー前には一切その名前が出て来る事はなかったデンタルバルーン。しかし、稽古の動きとそのスピード感から1番人気に支持された新馬戦を逃げ切り圧勝を飾っている。見事に母系の代重ねでこの手のタイプを送り出したかった生産側の意図が結果として表れた配合の1頭だ。
馬名の意味
母名の一部+風船
響きから来るネーミングだろう。
2着:プリンスチャーム 牡2 (W.ビュイック)
3着:コスモカッティーボ 牡2 (柴田大知)
レースタイム:1:09.3(稍重)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.3