最後の産駒で錦を飾るか
日本を代表する名繁殖牝馬トキオリアリティーも遂に最後の産駒となった。これまで13頭の産駒で8頭の勝ち上がりという驚異的な実績だが、何より種牡馬がどれも違うという所が末恐ろしい。つまり、このデルニエリアルテも十分に可能性がありむしろゼンノロブロイの代表産駒とさえなり得るのだ。トキオリアリティーの最後の意地を見せつけて欲しい。
デルニエリアルテ
基本的にこれまでの兄弟はデビューが遅く余り情報も飛び交わないミステリアスな一族だった。リアルインパクト以降、産駒のほとんどを管理する堀厩舎という事情もあるだろうが、それにしても画像含めて過疎化する厄介なファミリーと言えよう。今回、馬主がキャロットファームから個人馬主に変わった経緯が気になるものの、それが理由でPOG内も不人気というなら指名する価値はある。
血統背景
ゼンノロブロイ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ローミンレイチェル | マイニング | Mr. Prospector | |
I Pass | |||
One Smart Lady | Clever Trick | ||
Pia's Lady | |||
トキオリアリティー | Meadowlake | Hold Your Peace | Speak John |
Blue Moon | |||
Suspicious Native | Raise a Native | ||
Be Suspicious | |||
What a Reality | In Reality | Intentionally | |
My Dear Girl | |||
What Will Be | Crozier | ||
Solabar |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:2.7pt
兄弟に父違いでG1馬2頭と素質馬多数いるので母は優秀な繁殖馬と言えるが、牝馬産駒で結果がでておらず父ゼンノロブロイとなると兄弟より見劣るか。
前評判
前評判らしい噂が届いて来ないが、調教の動きは絶好なのだそう。毎年クラシック戦線が終わる頃にデビューする一族のイメージだが、今回は何やら雰囲気が違いそう。いずれにせよ、故障にだけは気を付けねばなるまい。ほぼ見事なまで父親が変わり続けている母だが、それでも勝ち上がれば8頭中6頭が3勝以上というハイアベレージ。さすがに初戦は注目して見たい。
馬名の意味
最後の現実(フランス語)
母の最終産駒である事から命名。母名のリアリティー(現実)から連想したネーミングだが、かなり良いセンス。
まとめ
2000年の初年度産駒から2013年を除いて毎年産駒を出し続けた母トキオリアリティー。内、リアルインパクトとネオリアリズムのGⅠ馬2頭を輩出し、その他も重賞で活躍する馬多数。正直、ここまで堅実な繁殖牝馬もいなかったのではないだろうか。その最終産駒となるデルニエリアルテだが、先ずは無事にターフを走り続けて欲しいばかりだ。
父馬:ゼンノロブロイ
母馬:トキオリアリティー
母父:Meadowlake
所属:栗田徹厩舎(美浦)
生産:長浜牧場
馬主:山口功一郎