グリーンチャンネルカップ直前

 
前走のユニコーンSはほぼ勝ちに等しい内容のデュープロセス

前走のユニコーンSはほぼ勝ちに等しい内容のデュープロセス

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春は怒涛の快進撃で4連勝を達成したデュープロセス。ユニコーンステークスでもワイドファラオとクビの上げ下げによる敗戦で、基本的にはキャリア6戦全てで勝ち負けを演じている安定感抜群の1頭。本来なら秋も重賞戦線からスタートしたかったのだろうが、先ずは賞金確保の為にもグリーンチャンネルカップで始動。実績的にここでは断然の存在なだけに、後はスムーズに立ち回って結果を残すだけだろう。鞍上は前走で負かされた福永祐一騎手に乗り替わる。
 

ユニコーンステークス直後

 

2019年6月16日 ユニコーンステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:ワイドファラオ 牡3 (福永祐一)
2着:デュープロセス 牡3 (M.デムーロ)
3着:ダンツキャッスル 牡3 (幸英明)

レースタイム:1:35.5(重)
レース上がり3ハロン:37.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.1
 
スタートしてすぐ先頭集団から一列後ろに下がったデュープロセス。やや前がやり合う形も含めてこの読みは間違いなく、前半33秒台のハイペースだった事からも理想的なレース展開となった。絶好の手応えで上がって行くと、直線では外から弾かれる様にして追い込み勝利は目前。しかし、逃げ粘っていたワイドファラオが更にもうひと伸びすると最後は馬体を並べてゴールへ同入。クビの上げ下げで無効に軍配が上がり、5連勝での初重賞制覇を僅かの所で逃してしまった。
 

ユニコーンステークス直前

 
坂路を颯爽と駆け上がるデュープロセス

坂路を颯爽と駆け上がるデュープロセス

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逃げて良し、追い込んで良し、先行して良しと如何なる展開でも自身の力を発揮出来るデュープロセス。これだけ自在性に富む馬も珍しいだろう。3歳春の時点で完成度は極めて高く、余程の不利や悪条件が重ならない限り今回のユニコーンステークスで凡走するという事は無い。M.デムーロ騎手が惚れ込む理由も分かる。それでも過剰に人気を集めるタイプではなく、馬券的妙味もありそうな今回の1戦。勝って堂々と世代王者へ名乗りを上げたい。
 

青竜ステークス直後

 

2019年5月12日 青竜ステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:デュープロセス 牡3 (M.デムーロ)
2着:デアフルーグ 牡3 (津村明秀)
3着:ニューモニュメント 牡3 (福永祐一)

レースタイム:1:36.6(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
 
好スタートから番手のカフェクラウンを見るイメージで追走したデュープロセス。鞍上のM.デムーロ騎手はカフェクラウンに乗っていた経験からその実力をよく分かっていただろう。しっかりとマークする様にして4コーナーを回り先行集団をまとめて射程圏内へ。直線では楽な手応えでかわして行くと、最内からデアフルーグが伸びて来て更に鋭伸。先頭は最後まで死守し、見事3番人気ながら上位2頭を撃破して見せた。マイルまでなら重賞でも十分に戦えるだろう。
 

青竜ステークス直前

 
一週前の追い切りでは素晴らしい動きを披露していたデュープロセス。前走の昇竜ステークスで最後方から直線だけで一気のゴボウ抜きをしてはいるが、元は先行して抜け出すタイプだ。今回は正攻法の競馬でないとメンバー的にも苦しくなるだろう。M.デムーロ騎手が前走に味をしめて、また極端な戦法に出なければ良いのだが果たして。いずれにせよ、3連勝馬同士の戦いは見るに飽きないメンバー構成だ。
 

昇竜ステークス直後

 

2019年3月10日 昇竜ステークス ダート1400m 中京競馬場

1着:デュープロセス 牡3 (M.デムーロ)
2着:ニューモニメント 牡3 (柴山雄一)
3着:ヴァニラアイス 牝3 (幸英明)

レースタイム:1:23.6(稍重)
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
スタート直後、芝で脚を滑らせて最後方待機となったデュープロセス。一方、前はケイアイターコイズほか有力馬たちが激しい先行争いで、ダート前半3ハロンとしてはかなり速い34秒台のハイペースとなった。展開が向いた事もあるだろうが、直線に入ってのデュープロセスの伸び脚は凄まじくレースのそれを2秒以上も上回る上がりで一蹴して見せた。これはかなりの大物候補で、鞍上のデムーロ騎手も能力の高さを絶賛していた。
 

3歳500万下直後

 

2019年2月2日 3歳500万下 ダート1400m 東京競馬場

1着:デュープロセス 牡3 (三浦皇成)
2着:ボストンテソーロ 牝3 (大野拓弥)
3着:パイロテクニクス 牡3 (C.ルメール)

レースタイム:1:24.3(稍重)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.3
 
出負け気味の発馬から押してハナへ、他馬も前へ行きたい馬が多く終始外から絡まれる競馬で道中は息の入らない流れとなった。それでも手応え良く直線に入ると、一気に後続を突き放しにかかる余裕を見せ更に加速。唯一、競って来たボストンテソーロとの叩き合いを制して未勝利に続く連勝を達成。着差はハナ差も、翌日の1600万クラスよりコンマ1秒速いタイムをマークしたのは驚きのひと言だろう。これは重賞クラスの可能性大。
 

デュープロセス

 
デュープロセス(ローズロー2016)

デュープロセス(ローズロー2016)

牡馬

父馬:ダイワメジャー
母馬:ローズロー
母父:New Approach
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ゴドルフィン
馬主:Godolphin

通算成績:6戦4勝(4-2-0-0)
主な戦績:青竜ステークス、昇竜ステークスなど
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結果として、新馬戦はケイアイターコイズに負けたものの相当なパフォーマンスだったデュープロセス。続く未勝利を圧勝して間違いなく本物の走りという事を証明している。ダイワメジャー産駒ながら英国産という珍しいパターンの1頭。勿論芝でも十分に走れそうなイメージもあるが、それ以上にダート適性が高いままなら暫くは砂路線も良いだろう。
 

血統背景

 
ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
スカーレットブーケ ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
スカーレットインク Crimson Satan
Consentida
ローズロー New Approach Galileo Sadler's Wells
アーバンシー
Park Express Ahonoora
Matcher
Short Skirt ディクタット ウォーニング
アルヴォラ
Much Too Risky Bustino
Short Rations


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
アサクサデンエン(ホワイトウォーターアフェア1999)

アサクサデンエン(ホワイトウォーターアフェア1999)

牡馬

父馬:シングスピール
母馬:ホワイトウォーターアフェア
母父:Machiavellian
所属:河野通文厩舎(美浦)
生産:Fusao Sekiguchi
馬主:田原慶子

通算成績:31戦8勝 (8-4-5-14)
主な戦績:安田記念など
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ヴィクトワールピサ(ホワイトウォーターアフェア2007)

ヴィクトワールピサ(ホワイトウォーターアフェア2007)

牡馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ホワイトウォーターアフェア
母父:Machiavellian
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:市川義美

通算成績:15戦8勝 (8-1-2-4)
主な戦績:皐月賞、有馬記念、ドバイワールドカップなど
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血統評価:1.0pt

 
祖母Short Skirtの半姉にはヴィクトワールピサとアサクサデンエンを輩出したホワイトウォーターアフェアがおり祖母も半姉同様ヨークシャーオークス2着がある重賞馬、ただ血統構成としてはこちらはディクタットにNew Approachという母になる為、血統構成からするとやや見劣るもののファミリー力は日本実績ありで楽しみである。
 

前評判

 
曾祖母Much Too Riskyはホワイトウォーターアフェアの母、即ちドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサが叔父にあたる血統なのがデュープロセスだ。優秀なファミリーの系譜を引き継いであり、英国で産まれたダイワメジャー産駒という異色のタイプだが、先ず持って走る下地は揃っているだろう。安田隆行厩舎だけに、行く行くは芝の短距離で台頭して来そうな匂いがプンプンする。
 

馬名の意味

 

法に基づく適正な手続き

 
ゴドルフィンだけに脈略も無い所からのネーミングだろう。

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