ルメール『ペースが落ち着いて…』

 

2018年12月09日 香港カップ 芝2000m シャティン競馬場

1着:グロリアスフォーエバー セ4 (S.デソウサ)
2着:ディアドラ 牝4 (C.ルメール)
3着:タイムワープ セ4 (Z.パートン)

レースタイム:2:01.71(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
 
ディアドラは内枠スタートで道中前から離れた5番手追走。見た目は縦長の隊列で一見速いペースかと思われたが、むしろ逆にスローで展開された。4コーナーで徐々にエンジンを吹かして行くと直線は大外へ。そこからサングレーザーをかわして更に加速して行くも、前で粘り込みを図ったグロリアスフォーエバーを1馬身捉えられず2着に敗退した。自信があったのだろう、ルメール騎手もレース後に悔しそうな表情で取材にスローペースを嘆いていた。
 

完全覚醒した大物の雰囲気

 
ルメールを背に気持ちよく追い切りを行うディアドラ

ルメールを背に気持ちよく追い切りを行うディアドラ

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芝コースで追い切ったディアドラをルメール騎手は大絶賛。雄大なフットワークで一切手が動かない中、ディアドラは完歩の大きい走りで雄大に走り抜けた。『手応えが抜群、とても良い状態』と言葉少なにも自信がヒシヒシと伝わって来る口ぶりが印象的だった。上がり32秒3で差し切った前走、春のドバイターフではあわやのシーンで3着に入った力を見る限り、ここでもサングレーザー相手以下でも十分戦える算段だ。ここで2つ目のGⅠ制覇を達成し、来年はアーモンドアイとガチンコの勝負を見てみたい。
 

斤量を背負って最後方差し切り

 

2018年10月13日 府中牝馬ステークス 芝1800m 東京競馬場

1着:ディアドラ 牝4 (C.ルメール)
2着:リスグラシュー 牝4 (M.デムーロ)
3着:フロンテアクイーン 牝5 (蛯名正義)

レースタイム:1:44.7(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:32.3
 
カワキタエンカが飛ばして前半1000m58秒1の乱ペース。それでもある程度の余力で直線半ばまではよもやの逃げ切り態勢に。さすがに坂上で力尽きると、ジュールポレールやリスグラシューなどが襲い掛かり一気に混戦となる。しかし、それらをまとめて大外からディアドラがかわして圧巻の追い込みV。斤量56kgを背負って上がり32秒3の競馬は恐れ入った。同世代のライバルとの勝負付けはこれで済んだと言っても過言ではないだろう。今後は天皇賞秋かエリザベス女王杯、はたまた香港の予定だそうだがローテーション的には後者の2レースか。
 

今なら牡馬とも互角に渡り合える

 
軽快な動きで順調そうなディアドラ

軽快な動きで順調そうなディアドラ

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クイーンステークス後は府中牝馬ステークスを目標に早めから動き出していたディアドラ。陣営も確かな手応えを掴みつつあり、牝馬同士の戦いに終止符を打ちたいところだろう。春のドバイターフでもリアルスティールなどとほぼ互角の走りを見せていただけに、もはや同世代はおろか牝馬の中では役者が一枚違うと言っても過言ではない。それを見せ付ける為に今回はしっかりと結果を出したい。
 

C.ルメール『楽勝、自信あった』

 

2018年07月29日 クイーンステークス 芝1800m 札幌競馬場

1着:ディアドラ 牝4 (C.ルメール)
2着:フロンテアクイーン 牝5 (蛯名正義)
3着:ソウルスターリング 牝4 (北村宏司)

レースタイム:1:46.2(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.7
 
例の如く、スタートで立ち遅れ後方からの競馬を余儀なくされたディアドラ。しかし、幸いにも前がやり合って前半59秒ジャストの早めに流れる1戦となった。後半で徐々にポジションを押し上げて行くと、直線は外目に出して一瞬の内に突き抜け2着フロンテアクイーンに3馬身差を付ける圧巻の競馬。騎乗したC.ルメール騎手も『本調子では無かったけど自信があったし能力が抜けていたね。本当に楽勝だった』とコメントしている。この調子なら牡馬勢とも互角に戦えそうで、今後のローテーションが気になるところだ。
 

ディアドラ

 
ディアドラ(ライツェント2014)

ディアドラ(ライツェント2014)

牝馬

父馬:ハービンジャー
母馬:ライツェント
母父:スペシャルウィーク
所属:橋田満厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:森田藤治

通算成績:20戦7勝(7-4-3-6)
主な戦績:秋華賞など
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元を辿れば母ライツェントはソニンク一族の出自で、近親には日本ダービー馬ロジユニヴァースなどがいるエリートの母系である。現役時代はパッとしなかった母だが、2番仔からオープン馬のオデュッセウスを輩出するなど繁栄ファミリーの底力を即発揮していた。そこにハービンジャーを配合して産まれたのがこのディアドラ、まさに走る為の下地が十二分に揃っていたと言えるだろう。
 

血統背景

 
ハービンジャー Dansill デインヒル Danzig
Razyana
Hasill Kahyasi
Kerali
Penang Pearl Bering Arctic Tern
Beaune
Guapa Shareef Dancer
Sauceboat
ライツェント スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペーンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
ソニンク Machiavellian Mr.Prospector
Coup de Folie
Sonic Lady Nureyev
Stumped


 

兄弟馬

 
オデュッセウス(ライツェント2013)

オデュッセウス(ライツェント2013)

セン馬

父馬:ファルブラヴ
母馬:ライツェント
母父:スペシャルウィーク
所属:手塚貴久厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:ユアストーリー

通算成績:22戦3勝(3-1-1-17)
主な戦績:橘ステークスなど
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近親馬

 
ロジユニヴァース(アコースティクス2006)

ロジユニヴァース(アコースティクス2006)

牡馬

父馬:ネオユニヴァース
母馬:アコースティクス
母父:Cape Cross
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:久米田正明

通算成績:10戦5勝(5-1-0-4)
主な戦績:日本ダービーなど
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ジューヌエコール(ルミナスポイント2014)

ジューヌエコール(ルミナスポイント2014)

牝馬

父馬:クロフネ
母馬:ルミナスポイント
母父:アグネスタキオン
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:13戦4勝(4-1-0-8)
主な戦績:函館スプリントステークス、デイリー杯2歳ステークスなど
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血統評価:1.0pt

 
ソニンクファミリーとしては、日本である程度繁栄していると言えるが母ライツェントやアコースティクスやルミナスポイントなど現役結果を出していない牝馬達からも重賞馬やG1馬が複数出ているのは評価できる。当馬が登場するまでとしては母ライツェント単体でみると評価は低かったが当馬の登場によりファミリー力を改めて評価しなければならいだろう。ただどの母も連発して重賞馬を出せていないので安定感にはかける。
 

前評判

 
2015年のセレクトセールで約2300万円と、知名度の低い個人馬主にしては大枚を叩いて落札されている。そういう意味でも当時から同馬の評価は高かったのだろう。何より、ソニンク一族の系譜を引き継いだ上での活躍は、同時に繁殖牝馬としても十分に良い仔出しをするという裏付けにもなる。その角度から考えると、数千万円などむしろ安い方ではないだろうか。ライツェントの今後の発展が益々楽しみである。
 

馬名の意味

 

ケルト神話に登場する女性名

 
1つ上のオデュッセウス(ギリシャ神話の英雄)からのインスピレーションではないだろうか。

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