上がり33秒台を連発、ルメール『走る馬』
2017年06月03日 三木特別 芝1800m 阪神競馬場
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前走の三木特別は着差以上に強い内容でかなり好印象。直線半ばまで持ったままで先頭集団へ取り付き、そこから軽く追われてかわし切る姿は下位クラスの馬をあしらう様な競馬だった。少なくとも今回の昇級戦で頭打ちになるとは思えず、加えてハービンジャー産駒で洋芝はパフォーマンスも上がる事を考えれば3連勝も十分に有り得るだろう。ここを突破すれば重賞への道も開けて来る。主戦を務めるルメール騎手も前走後に『走る馬です』と太鼓判を押している。
テオドール
母は函館2歳ステークスの勝ち馬で阪神ジュベナイルフィリーズでも2着に入ったアンブロワーズ。父はご存知ハービンジャーの配合となり、素材としては成長力と底力を持ち合わせた産駒だ。実際デビューから安定した成績を残しつつ、少しづつ自力を強化させてここ2走の連勝に繋がっているとも言える。キレもあるが、本質的にはタフでパワーが要求されるレースが合っているタイプだろう。そういう意味でも洋芝の舞台は持って来いの1戦。
血統背景
ハービンジャー | Dansill | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasill | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
アンブロワーズ | フレンチデピュティ | Deputy Minister | Vice Regent |
Mint Copy | |||
Mitterand | Hold Your Peace | ||
Laredo Lass | |||
フサイチミニヨン | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
バレークイーン | Sadler's Wells | ||
Sun Princess |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.3pt
日本繁栄のバレークイーン系で少し重さのある競走馬が多いがそれでいて日本実績は十分なので繁栄ファミリーと言える。上のデビュー兄弟があんまり結果出ていると言えないので母は重賞馬で血統構成もわるくないが現時点では血統背景としてはあまり強調材料はない。
前評判
前々走の鹿野山特別出走前に国枝栄調教師は『休み明けを2度使って馬は本当に良化している。前走は最後方から追い込みにくい馬場で流れもスロー。状況を考えれば復調の気配を見せる走りだったし、持っている素材としてはもっと上でやらないといけない馬』とコメントしている。それだけ期待が大きい証拠だ。
馬名の意味
人名より
サンデーレーシングにしては珍しい安易なネーミングとも取れるが、馬が走ってくれば聞こえも段々と良くなって来る。
まとめ
今回が試金石の1戦とも取れるが、出走メンバーを見渡しても層はそれ程厚くなく且つ10頭立てとレースのしやすい状況。これまでの内容を考えても十分に戦える実力は持っており、余程の不利などが無ければ確実に馬券圏内に突っ込んで来るのではないだろうか。ルメール騎手だけにそうそう下手な競馬は打たないと判断すれば、馬券の軸には持って来いだ。
2着:プリンセスアスク 牝6 (岩崎翼)
3着:プリモンディアル 牝6 (福永祐一)
レースタイム:1:45.8(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.4