歴代|史上最強ダート馬レーティング
日本の場合、主戦場が芝の為、ダート馬は層がそもそも薄い。なので当然上位は芝のGⅠでもある程度勝負出来るがダート適性が高い馬が占める結果となっている。最強馬はクロフネ。芝ダートのGⅠを勝っておりダートでの強さは世界でも通用するかもしれないと感じた唯一の1頭だろう。
続くのは、カネヒキリとゴールドアリュールで芝GⅠ勝ちこそないものの芝でも通用する地力があった。特にカネヒキリは、故障を繰り返してもGⅠ勝ちがあるので順調なら確実にさらなる結果をだしていただろう。それ以下の馬は、やはりダートの質を考えると歴代上位も評価としては120未満で大混戦だろう。
現役馬でいくとルヴァンスレーヴとクリソベリルがもう少し実績積めば十分上位に食い込む可能性を秘めている。
続くのは、カネヒキリとゴールドアリュールで芝GⅠ勝ちこそないものの芝でも通用する地力があった。特にカネヒキリは、故障を繰り返してもGⅠ勝ちがあるので順調なら確実にさらなる結果をだしていただろう。それ以下の馬は、やはりダートの質を考えると歴代上位も評価としては120未満で大混戦だろう。
現役馬でいくとルヴァンスレーヴとクリソベリルがもう少し実績積めば十分上位に食い込む可能性を秘めている。
順位 | 馬名 | 性生 | 適正 | 評価 | 変動 |
---|---|---|---|---|---|
1 | クロフネ | 牡1998 | D | 126.0 | → |
2 | カネヒキリ | 牡2002 | D | 121.8 | → |
3 | ゴールドアリュール | 牡1999 | D | 120.5 | → |
4 | ホクトベガ | 牝1990 | D | 119.5 | → |
5 | スマートファルコン | 牡2005 | D | 118.5 | → |
6 | ヴァーミリアン | 牡2002 | D | 118.3 | → |
7 | メイセイオペラ | 牡1994 | D | 117.8 | → |
8 | ホッコータルマエ | 牡2009 | D | 117.5 | → |
8 | エスポワールシチー | 牡2005 | D | 117.5 | → |
10 | コパノリッキー | 牡2010 | D | 117.3 | → |
ランキング上位の最強馬を紹介
武蔵野ステークスで記録したダート1600mの走破タイム1分33秒3は今後もしばらく破られる事はないだろう。次走のジャパンカップダートでも圧勝でその後のダート戦線を席巻する事は間違いなかったが、突如故障を発症し引退を余儀なくされた。あのまま現役を続けていたら間違いなくドバイワールドカップを日本馬で初めて制したのはクロフネだったと確信している。ダートランキングでは歴代の強豪を抑えてダントツのトップレーティングだ。種牡馬としての功績も相当なもので、ある意味日本競馬の歴史に刻まれるべき名馬とも言える。
『砂のディープインパクト』と呼ばれる程に全盛期のカネヒキリには敵無しの勢いがあった。その後2度の屈腱炎を経て復活のV、またもや骨折するもそれも乗り越えての重賞制覇とその不屈の精神力は人馬関係なく尊敬の念に値する。結果、獲得したGⅠタイトルは合計7個、獲得総賞金も8億円とまさに同年代のディープインパクトに勝るとも劣らない実績を誇る砂の名馬だった。種牡馬となって活躍が期待されるもすぐに天国へと旅立ってしまったのが残念である。
デビューからしばらくは芝路線で奮闘するも鳴かず飛ばずの成績。目線を変えダート戦で走らせると一気にその素質が開花し、僅か1年足らずでGⅠを4勝する快進撃を見せた。類まれなるスピードで先行すると、そこから最速の上がりを使って抜け出すというまさに盤石の競馬でほぼ負ける気がしなかった程。最後はノド鳴りの影響で引退を余儀なくされたが、種牡馬となってからもエスポワールシチーやスマートファルコンなど砂の大物を多数輩出するなど多岐に渡って活躍。しかし、2017年に突如心臓疾患で急死する。
芝・ダートでGⅠを獲得した名牝ホクトベガ。しかし、何と言っても晩年にダート路線へ転向してからの連戦連勝による砂の猛者というイメージが強いのではないだろうか。特に久々のダート戦となったエンプレス杯では後続に3秒6もの大差を付けて圧勝し、怪物が覚醒する予感を抱かせたのは実に印象的だった。そこから日本では敵無し状態となり、満を持して臨んだドバイワールドカップのレース中に故障を発症し競走中止。そのまま予後不良処分となる不遇の名馬でもあった。
実にダートのレースで23勝もの勝利を重ね、地方の獲得賞金だけで実に9億円以上を稼いだスマートファルコン。その全盛期はGⅠ6勝を含む9連勝を達成し国内ではほぼ無敵の状態を誇っていた。武豊騎手とのタッグでスタートから快調に飛ばして逃げ、鮮やかに大差でのレコード勝ちを収めた事もしばしば。さながらサイレンススズカを見ている様だった。現役ラストはドバイワールドカップに挑戦しあえなく10着に敗退している。現在は種牡馬として活躍中。
繁栄ファミリーであるスカーレット一族の代表馬。途中ダート路線へ進んでからは息の長い活躍で何とGⅠタイトル9つを獲得する。兄弟にはサカラートやソリタリーキングなどがいる根っからの砂巧者だが、その中でも飛び抜けて適性が高かった1頭だ。中央・地方合わせての獲得賞金額は実に10億円を超えており、そういう意味ではダート界で初めてスターホースとして長く王位に付いていた稀有な存在だったと言えるだろう。その一方で種牡馬としての実績はあまり芳しくない。
長い競馬の歴史上で唯一、地方所属ながら中央のGⅠを勝利したメイセイオペラ。その功績は今後も永代讃え続けられる程のもので、オグリキャップやハイセイコーなど、中央へ移籍してから活躍した地方出身馬とは訳が違う。その偉大な実績は当然ながらダートランキングでも上位に位置付けなければならないだろう。実際、その前後に南部杯、帝王賞と由緒あるタイトルを獲得している事からも決してフロックでない事がお分かり頂けるだろうか。
日本競馬で初めてGⅠを10勝したホッコータルマエ。7歳まで堅実に走り続けて計39戦をこなした無事是名馬でもある。先行してそのまま抜け出し他馬に決して抜かせない勝負根性が売りのパワーホースだったが、特に大舞台でその力を遺憾なく発揮。成績の安定感という点では歴代の馬と比べるとやや見劣るが、ここ一番の集中力はさすがのものがあった。獲得賞金10億円を超える額からもその積み重ねた実績の凄さが分かり得よう。
4歳で達成したGⅠ5連勝時のパフォーマンスはまさに無敵のひと言だったエスポワールシチー。番手若しくは逃げの脚質から他馬は為す術がなく、エスポワールシチー政権がしばらく続くとさえ思われていた程だった。その後、アメリカのBCクラシックへ挑戦し敗退。帰国してからは少し歯車が噛み合わなくなり成績が安定しなくなったものの、それでも要所のタイトルは獲得するなど8歳まで走り続けた。中堅の共同馬主クラブでは異例の10億円ホースとして同馬の活躍は後世まで語り継がれるだろう。
ホッコータルマエに並びGⅠ10勝を達成したコパノリッキー。特に2016年に見せたGⅠ3連勝時のパフォーマンスは圧巻だった。最強クラスが集まった帝王賞では後続に3馬身差を付ける圧勝、南部杯ではダート1600mを1分33秒5という破格のタイムで鑑賞するなどまさに脂が乗り切っていた程。メンタルが脆い部分もあり負ける時はあっさり惨敗するが、調子が乗れば歴代クラスの馬に負けない走りを見せる。引退レースとなった東京大賞典で有終の美を飾ったのは記憶に新しいところ。
まとめ
以上、ダート王ランキング上位10傑のまとめでした。
やはりダントツのNo.1はクロフネ。あの武蔵野S→ジャパンカップダートの2戦はいつ見ても震えるレベルですよね。今後、あのクラスの走りを出来るダート馬はそうそう現れないんじゃないでしょうか。願わくばクロフネがドバイの地で走っているシーンを見たかったですね。
ダート戦線に関してはそれ以外の上位がそこまで圧倒的な馬という感じがしないので、比較的早いスパンで順位も入れ替わって行く様な気がしますね。随時レーティングも更新して行きますので今後の新規ランクインもどうぞお楽しみに。
やはりダントツのNo.1はクロフネ。あの武蔵野S→ジャパンカップダートの2戦はいつ見ても震えるレベルですよね。今後、あのクラスの走りを出来るダート馬はそうそう現れないんじゃないでしょうか。願わくばクロフネがドバイの地で走っているシーンを見たかったですね。
ダート戦線に関してはそれ以外の上位がそこまで圧倒的な馬という感じがしないので、比較的早いスパンで順位も入れ替わって行く様な気がしますね。随時レーティングも更新して行きますので今後の新規ランクインもどうぞお楽しみに。
父馬:フレンチデピュティ
母馬:ブルーアヴェニュー
母父:Classic Go Go
所属:松田国英厩舎(栗東)
生産:Nicholas M. Lotz(米)
馬主:金子真人ホールディングス
通算成績:10戦6勝 (6-1-2-1)
主な勝鞍:ジャパンCダート、NHKマイルCなど