馬体診断
馬体だけ見ればバランス良し、肉付き良し、立ち姿の雰囲気良しとかなり完成度の高そうな1頭。先日、母の全兄弟ミスアンコール産駒のワグネリアンが驚異的なパフォーマンスで勝ち上がっている事から一族の勢いもある。時としてとんでもない大物を輩出するマンハッタンカフェ産駒という点も加味すれば非常に面白い1頭。金子真人氏がセレクトセールにて8600万円で落札しているが、実は氏の活躍馬のほとんどが1億円に届かないくらいの額で取り引きした馬というのも興味深いデータだ。馬体重は不明。
血統背景
マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
サトルチェンジ | Law Society | Alleged | |
Bold Bikini | |||
Santa Luciana | Luciano | ||
Suleika | |||
アガルタ | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
ブロードアピール | Broad Brush | Ack Ack | |
Hay Patcher | |||
Valid Allure | Valid Appeal | ||
Alluring Girl |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.0pt
母の全姉はミスアンコールでブロードアピール一族の中で実績は一番だしているが、こちらの方が配合種牡馬が劣るものの4勝2頭で全馬1勝以上と安定感がある為、当馬にも期待はできる。ファミリーとしては、ある程度可能性を感じる実績があるので兄弟よりも結果を出す可能性は十分ある。
前評判
確たる評判は入って来ていないが、今の流れ的にかなりそそられる血統背景だ。母アガルタはこれまで3頭の産駒の内、全頭勝ち上がりで内2頭は4勝以上と子出しは悪くない。しかも、いずれもが違う種牡馬である事からも繁殖能力の裏付けはある。今回、マンハッタンカフェを配合されたという事で満を持して金子真人氏自身が手を出して来た経緯もかなり良い傾向ではないだろうか。預託先が角居厩舎と言い、クラシック戦線に乗って来る下地は整いつつある。
馬名の意味
重変記号(音楽用語)
従兄弟にあたるワグネリアンもそうだが、音楽に関連する用語が多い今年の産駒。金子真人氏もそろそろネーミングのネタが尽きてきたのか若干のシリーズ化傾向が見られる。
編集部の評価
ワグネリアンのデビュー戦を見て、それぞれの母の実績を考えると現時点ではありはありなのだが、冒険感はやはり強いので個人的には、注目も指名となると迷わず見送る。(大川)
母の産駒実績、マンハッタンカフェ産駒、金子真人氏が落札、角居勝彦厩舎、ワグネリアンのデビュー戦…これだけの要素が揃えば十中八九走って来る様に思えて仕方ない。個人的には指名しない予定だが、デビュー時期と他馬の状況次第では急浮上する素材である事は間違いない。今後も引き続きチェックは欠かせないだろう。(田中)
父馬:マンハッタンカフェ
母馬:アガルタ
母父:キングカメハメハ
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス