馬が変わったかの様な走り

 

2018年07月01日 木曽川特別 芝2200m 中京競馬場

1着:ダノンマジェスティ 牡3 (和田竜二)
2着:パリンジェネシス 牡4 (川田将雅)
3着:フォイヤーヴェルク 牡5 (M.デムーロ)

レースタイム:2:10.8(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
スタートはひと息も、内に進路を取ってラチ沿いを走らせて落ち着かせる和田竜二とダノンマジェスティ。新馬以来となるも息はピッタリ、これまでも折り合い難が無かったかの様にスムーズな追走を見せてレースは後半へ。そこからスルスル上がって行くと直線は内目に進路を取り、先に抜け出したパリンジェネシスを余裕で捉える勝利。まだまだ余裕のあるゴール前だっただけに力も距離もまだまだ足りる証拠。これは菊花賞での活躍が期待出来そうな成長だろう。
 

青葉賞でもまだ折り合い欠く

 

2018年04月28日 青葉賞 芝2400m 東京競馬場

1着:ゴーフォザサミット 牡3 (蛯名正義)
2着:エタリオウ 牡3 (石橋脩)
3着:スーパーフェザー 牡3 (福永祐一)

レースタイム:2:24.4(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
スタートから向正面辺りまでずっとハミを噛みっ放しのダノンマジェスティ。この時点で相当なスタミナロスの筈だが、直線では大外に持ち出すとジリジリ伸びて勝ち馬から0.8秒差の8着とそれなりの形にした事を評価したい。気性面の問題さえクリア出来れば相当な大物に化ける可能性もあるだけに、先ずは木曽川特別で賞金を獲得し菊花賞まで余裕のあるローテーションを組みたいところだ。使い詰めると馬がカッカして来るだけに、1戦必勝の態勢で臨むべし。鞍上は先週悲願のGⅠ制覇を達成、新馬以来のコンビとなる和田竜二騎手だ。
 

掛かり通しでも完勝の内容

 

2018年03月24日 大寒桜賞 芝2200m 中京競馬場

1着:ダノンマジェスティ 牡3 (内田博幸)
2着:グレートウォリアー 牡3 (北村友一)
3着:メールドグラース 牡3 (中谷雄太)

レースタイム:2:17.8(稍重)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
もっさりとしたスタートで道中は後ろから戦局を見つめたダノンマジェスティ。折り合いに専念する為に後方追走を余儀なくされたという方が正しいだろう。それでもレースでは終始頭を上げ気味でまともに騎手と呼吸が合っていないのが良く分かる。それでも最後の直線ではしぶとく脚を伸ばしゴール前でグレートウォリアーをかわして新馬戦以来となる2勝目を飾った。鞍上の内田騎手も『あれだけ掛かったのに勝ち切るのは凄いね』と手放しでは無いながらも同馬の能力を絶賛していた程。スタミナも豊富、青葉賞でもしまともに折り合えれば一気に突き抜ける可能性も十分だ。
 

きさらぎ賞では4コーナーを逸走

 

2018年02月04日 きさらぎ賞 芝1800m 京都競馬場

1着:サトノフェイバー 牡3 (古川吉洋)
2着:グローリーヴェイズ 牡3 (M.デムーロ)
3着:ラセット 牡3 (藤岡佑介)

レースタイム:1:48.8(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
スタート直後から口を割り鞍上の支持に逆らうダノンマジェスティ。道中後ろからグローリーヴェイズが上がって行くと、それに呼応する様に持って行かれる始末。4コーナーではコースを逸走しそうになりまともに追えない状態で直線コースへ。松若風馬騎手が全く御せずレースにすら参加出来ない走りでノーカウントとして良いだろう。今回はベテランの内田博幸騎手を迎え、しっかりと押さえ込みながらパフォーマンスを引き出してくれる事を願うのみ。まともに走れば重賞クラスのポテンシャルなのは間違いない。
 

音無厩舎×松若騎手のタッグ

 
最終追い切りも上々の動きを見せるダノンマジェスティ

最終追い切りも上々の動きを見せるダノンマジェスティ

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新馬戦で手綱を取った和田竜二騎手が騎乗停止中の為、今回は音無秀孝厩舎所属の松若風馬騎手が代打で抜擢。とは言え、このタッグは昨年の同レースをアメリカズカップで制しており非常に相性は良い。格上挑戦となるが、能力的には既にオープンクラスのものを示しており普通に回ってくれば上位争いは必至だろう。血統的にも1番人気が予想され、勝てば一気にクラシック有力馬として浮上する。
 

子供の走りで大人のキレ味

 

2017年12月24日 2歳新馬 芝1800m 阪神競馬場

1着:ダノンマジェスティ 牡2 (和田竜二)
2着:サンティーニ 牡2 (松若風馬)
3着:ボルティモア 牡2 (藤岡康太)

レースタイム:1:49.9(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
 
サンティーニがロケットスタートから先手を奪ってハナへ。その後にボルティモアが続き、人気のダノンマジェスティとシンハラージャは後方から。そのまま淡々とレースが進むと最後の直線コースでキレ勝負となる。外に持ち出したダノンマジェスティが終始フラつきながらも鮮やかに差し切ってデビュー戦を白星で飾る。気性面でやや扱い辛い面も見せており、これが上手く内包出来る様になればかなりの大物成長するかも知れない。
 

順調に乗り込まれ仕上がり上々

 
坂路を颯爽と駆け上がるダノンマジェスティ

坂路を颯爽と駆け上がるダノンマジェスティ

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2週前追い切りではCWコースで絶好の動きを披露。さすがの血統馬といった内容で新馬戦の走りに弾みを持たせる内容だった。アルアインも新馬戦を見事な差し切りでその後年内連勝を達成している様にいきなりから動ける一族。その兄よりもシャープで研ぎ澄まされた馬体の印象からも、みっともない競馬をする事はほとんどあるまい。後は強敵と目されるシンハラージャとの一騎打ちを制し、高らかにクラシック戦線の有力馬候補に名乗りを上げたい。
 

ダノンマジェスティ

 
ダノンマジェスティ(ドバイマジェスティ2015)

ダノンマジェスティ(ドバイマジェスティ2015)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

通算成績:4戦2勝(2-0-0-2)
主な戦績:大寒桜賞など
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幼駒の頃の画像だが、見るからにバランスが良い好馬体。2016年セレクトセールで2億2000万円もの高額取引きをされた訳も十分だ。アルアインと瓜二つのシルエットで、その兄は言わずもがな2017年の皐月賞馬。日本ダービーでも不完全燃焼ながら5着入線と健闘した事を踏まえてもこの血統は距離も大丈夫だろう。馬体重は春の取材時点で460kg。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ドバイマジェスティ Essence of Dubai Pulpit A.P.indy
Preach
Epitome Summing
Honest and True
Great Majesty Great Above Minnesota Mac
Ta Wee
Mistic Majesty His Majesty
Necaras Miss


 

兄弟馬

 
アルアイン

アルアイン

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:11戦4勝(4-2-1-4)
主な戦績:皐月賞、毎日杯など
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:4.0pt

 
母アメリカの名牝。産駒もJRAデビュー馬は2頭とも3勝以上で、全兄のアルアインはクラシック馬になっているので当馬も同様に期待できる。POG向きの血統だろう。当馬が活躍するようであれば母はPOGの鉄板繁殖牝馬になるだろう。
 

前評判

 
『動き出しが遅かったんですが、走りには柔らかさがあって走る雰囲気を感じますね。このまま行けばすぐに遅れも挽回出来ると思います。入厩時期は未定で、まだまだ成長を促しながらゆっくりと進めて行きます。能力の高い馬というのは間違いありませんから』との事。兄のアルアインもデビューは10月最終週だった。首を長くして待ちたい。
 

馬名の意味

 

冠名+母名

 
ダノックスお得意のそのままネーミング。だが、ダノンの響きが大体の横文字をカッコよく聞こえさせるから不思議だ。GⅠ馬に相応しい命名。

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