カトレア賞直前
新馬から叩き2戦目でパフォーマンスをグンと上げたダノンファラオが、中1週でカトレア賞に参戦する。前走の未勝利は走りも素軽くスピードの乗りが全く違う内容だった。今回はそのデビュー戦で負けたデュードヴァンと再戦になるが、こちらは既に同舞台を2度走った経験値がある。そのキャリアと叩き良化型の伸びシロで逆転できた時は自ずと結果も付いて来る筈だ。馬格があるだけに、やはり使い込んで行く事が本馬の真骨頂を発揮して行く形だろう。
2歳未勝利直後
2019年11月10日 2歳未勝利 ダート1600m 東京競馬場
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ややスタートは立ち遅れたものの、最内枠から行き脚を付けてハナを奪って行ったダノンファラオ。先頭に立ってからはしっかりと息を入れて落ち着きを取り戻し脚を溜めながらレースを牽引。勢いを付けて4コーナーを回って行くと、早々に追い出して後続を引き離す競馬。その差は見る見る内に広がって行くと、2着ニュートンテソーロが1頭だけ付いて来るも、3着以下には大差を付けて完勝の初勝利。アメリカンファラオブームが遂に到来の予感だ。
2歳未勝利直前
530kgに届きそうな大型馬の割には走りが素軽かったダノンファラオ。発馬直後からスッとハナを奪って行くと、軽快なスピードで馬群を牽引。最後はデュードヴァンに差し切られるものの、ゴールまでタレる事なく2着は死守しているだけに能力は水準以上である。やはりこれだけの馬格がある馬だけに、初戦よりも2戦目の方が動きも更に良くなって来る筈だ。中1週で臨む同舞台ならそうそう無様な競馬はしないと見て良いのではないだろうか。
ダノンファラオ
母クリスプはサンタアニタオークス馬で、父は言わずと知れたアメリカの3冠馬アメリカンファラオ。その父を受胎中に日本へ持ち込まれ産まれたのがこのダノンファラオである。1歳時のセレクトセールでは何と1億8000万円もの額で落札された話題の1頭である。それを海外志向の強い矢作芳人氏が手掛けるのだから、目指す目標は当然ながら両親の故郷である米クラシック戦線になって来るだろう。
血統構成
American Pharoah | Pioneerof the Nile | エンパイアメーカー | Unbridled |
Toussaud | |||
Star of Goshen | Lord at War | ||
Castle Eight | |||
Littleprincessemma | Yankee Gentleman | Storm Cat | |
Key Phrase | |||
Exclusive Rosette | Ecliptical | ||
Zetta Jet | |||
クリスプ | El Corredor | Mr. Greeley | Gone West |
Long Legend | |||
Silvery Swan | Silver Deputy | ||
Sociable Duck | |||
Cat's Fair | Sir Cat | Storm Cat | |
Desert Run | |||
Very Fair | Honest Pleasure | ||
Equal Change |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
牝系には日本実績馬が少しいるものの強調するようなレベルではない。母は米G1馬だが血統構成はB級で父自体の血統構成もB級なので全体としては血統構成としてはイマイチ。父は絶対能力が3冠馬の中でも高いのでサンデーサイレンス同様、自身の血統構成が悪いことが優秀な超良血繁殖牝馬に対して使いやすいのが魅力になるが当馬の場合、ストームキャットのクロスをもっているがアメリカンファラオの活かし方としては血統内良血馬アンブライドルドとストームキャットはあえてつかわないでアウトブリードなのではと考えている。
前評判
ご存知の通り2億弱の高額取引をされているだけに、前評判としては他馬よりも上でないとおかしい存在。それでいて、オーナーと陣営が目指すは海外のタイトルなのだから日本では敵無しという状態になって欲しいのが本音だろう。アメリカンファラオ産駒の中でも取り分け注目度は高かった1頭。
馬名の意味
冠名+父名の一部
ベタではあるが当然このネーミングとなるケースは多い。
2着:ニュートンテソーロ 牡2 (大野拓弥)
3着:ディーエスプルーフ 牡2 (江田照男)
レースタイム:1:38.5(良)
レース上がり3ハロン:36.2
勝ち馬上がり3ハロン:36.2