マイルチャンピオンシップ直後

 

2019年11月17日 マイルチャンピオンシップ 芝1600m

1着:インディチャンプ 牡4 (池添謙一)
2着:ダノンプレミアム 牡4 (川田将雅)
3着:ペルシアンナイト 牡4 (O.マーフィー)

レースタイム:1:33.0(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
 
最内枠から好発を決めてある程度、前のポジショニングでレースを進めたダノンキングリー。インベタで逃げたマイスタイルの後方を追走し、左斜め前にインディチャンプとダノンプレミアムを見る形でレースを進めて行った。しっかりと脚を溜めて最後の直線インコースから突き抜けるイメージだったが、そこからジリジリとしか伸びる事が出来ず強豪相手に完敗の5着となってしまった。まだキャリアも浅くこれからの馬であり、来年以降はもっと飛躍している姿を見る事が出来るのではないだろうか。
 

マイルチャンピオンシップ直前

 
ひと叩きされて動きも良化し上昇一途のダノンキングリー(右)

ひと叩きされて動きも良化し上昇一途のダノンキングリー(右)

via google imghp
 
天皇賞秋のサートゥルナーリア、エリザベス女王杯のラヴズオンリーユー、クロノジェネシスなど古馬との戦いでは壁にぶつかっているこの秋のGⅠ戦線。しかし、ダノンキングリーに関しては心配無用で、前走の毎日王冠でアエロリットとインディチャンプを出遅れながら楽に差し切る内容で撃破している。叩き2戦目となるマイルチャンピオンシップでは更にパフォーマンスも上がる見込みで、後は横山典弘騎手がどう乗りこなすかだけ。当面のライバルはやはりダノンプレミアムになるだろう。
 

毎日王冠直後

 

2019年10月6日 毎日王冠 芝1800m 東京競馬場

1着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
2着:アエロリット 牝5 (津村明秀)
3着:インディチャンプ 牡4 (福永祐一)

レースタイム:1:44.4(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
 
まさかの発馬で立ち遅れてしまったダノンキングリー。当初は良いポジションで競馬をする予定も、道中は最後方で逆に腹を括るレース運びとなった。前のアエロリット、インディチャンプが番手の競馬で展開するところをジッと我慢。直線に入って上手く外に持ち出すと、そこから一気に伸びて逃げ粘るアエロリット以下をあっさりかわすと、最後は余裕の脚色でフィニッシュし重賞2勝目を鮮やかに飾っている。2000mまでなら世代でもトップクラスの存在か。
 

毎日王冠直前

 
最終追い切りで大きく動きが変わって来たダノンキングリー

最終追い切りで大きく動きが変わって来たダノンキングリー

via google imghp
 
3歳の筆頭格ダノンキングリーが遂に秋の初戦を迎える。先々週にサートゥルナーリア、ヴェロックのライバルたちが頼もしい走りを見せてくれたが、本馬は果たしてどうか。菊花賞に向かわない事は公言しており、その後のローテーションはこの毎日王冠での結果次第という流れ。とは言え、マイルから2000mがベストの舞台であろう事からも、ここで星を落としたり無様な競馬を見せる事は無いだろう。
 

日本ダービー直後

 

2019年5月26日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場

1着:ロジャーバローズ 牡3 (浜中俊)
2着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
3着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)

レースタイム:2:22.6(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
好スタートから前の集団に取り付けたダノンキングリー。馬の行く気を上手くなだめつつ、しっかりと折り合いを付けて前半をスムーズに運んだ。前のロジャーバローズが進出を開始するとそれを確認して早めのスパートをかける。そこからグングン伸びてロジャーバローズを追い詰めるも、ゴール前で僅かクビ差届かず無念の2着に敗れてしまった。サートゥルナーリア、ヴェロックスを負かしたものの思わぬ伏兵に脚元をすくわれる形となった。
 

日本ダービー直前

 
当週はサラッと気合を入れる程度のダノンキングリー

当週はサラッと気合を入れる程度のダノンキングリー

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1週前にある程度のタイムを出していたダノンキングリー。直前追い切りは戸崎騎手を背にゆっくりと折り合いを付けながら軽く流す程度の走りとなった。上位3頭の中で1番距離に懸念を持つ同馬にとっては、折り合いが道中で最も気を付けなければ行けなくなる。そこでどれだけ脚を溜めて、直線で弾けさせる事が出来るかどうか。ここに勝ち切るポイントがあるのだろう。陣営も騎手もそれが分かっているからこそ、やるべき事を淡々とやり切って本番に挑む。スローペースからのヨーイドンなら突き抜けまである。
 

皐月賞直後

 

2019年4月14日 皐月賞 芝2000m 中山競馬場

1着:サートゥルナーリア 牡3 (C.ルメール)
2着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
3着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)

レースタイム:1:58.1(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
2枠から好スタートを切ったダノンキングリーは、そのまま馬の行く気に任せて逃げ馬ランスオブプラーナの直後を陣取って1コーナーを回る。道中は終始、インベタを回って脚を溜めると、向正面から外を回って行く有力馬を横目に自身はまだ内々を通ってジッと我慢の展開。直線入り口でぽっかり空いたスペースを突くと、先に抜け出したヴェロックスとサートゥルナーリアをゴール前で追い詰める脚を見せ同時に入線。しかし、僅かに届かず3着惜敗を喫してしまった。とは言え、騎乗としては完璧な運びだっただけにこれで負けたら止む無しだろう。
 

皐月賞直前

 
単走でもノビノビと走りきったダノンキングリー

単走でもノビノビと走りきったダノンキングリー

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戸崎騎手を背に順調な仕上がりを見せるダノンキングリー。前走で見せた圧巻の決め手は今回の皐月賞でも活かされる筈だ。とは言え、2走前のひいらぎ賞で中山コースをあっさりとクリアしており、舞台も経験済み。前で立ち回れる強みは頼もしく、サートゥルナーリアとの無敗馬対決でどちらに軍配が上がるのか注目が集まっている。戸崎騎手も昨年のエポカドーロに続く連覇の懸かった1戦、気合の入りようが他の騎手とは違う。
 

共同通信杯直後

 

2019年2月10日 共同通信杯 芝1800m 東京競馬場

1着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
2着:アドマイヤマーズ 牡3 (M.デムーロ)
3着:クラージュゲリエ 牡3 (武豊)

レースタイム:1:46.8(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
 
最内枠から好スタートを切ったダノンキングリー。アドマイヤマーズが単騎で逃げる直後を追走、楽な形で脚を溜めて行くと直線では迷わず内の進路へ。アドマイヤマーズをインから楽々と抜き去り、最後は1馬身以上の差を付けてあっさりと突き放した。上がりは32秒9、ひいらぎ賞から更に1段パフォーマンスを向上させGⅠ馬を撃破。これで皐月賞の最有力候補に浮上、後は距離との戦いだけだが今回の内容から言えば2000mまでは十分許容範囲だろう。
 

共同通信杯直前

 
3頭併せで楽々と先着するダノンキングリー

3頭併せで楽々と先着するダノンキングリー

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ひと叩きされた効果で動きも素軽さを増したダノンキングリー。それでも、前走の走りは圧巻の内容で重賞クラスのポテンシャルを感じたばかりだ。今回の共同通信杯で3連勝を飾る様なら、サートゥルナーリアの相手候補として筆頭に挙げられるのではないだろうか。距離不安が囁かれているが、鞍上の戸崎騎手はそこまで気にしていない様子。能力のある馬は勝つ時は勝つもの。アドマイヤマーズ、クラージュゲリエの2頭とどこまで戦えるか大いに注目したい。
 

ひいらぎ賞直後

 

2018年12月15日 ひいらぎ賞 芝1600m 中山競馬場

1着:ダノンキングリー 牡2 (戸崎圭太)
2着:ミトロジー 牡2 (B.アヴドゥラ)
3着:ドラウプニル 牡2 (C.デムーロ)

レースタイム:1:33.7(良)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
 
好スタートを切って中団やや後方に付けたダノンキングリー。それでもやはり大外枠の不利は否めず、終始外目を回らされる競馬となった前半。後半に入って、少々強引気味に捲って上って行くと直線コースもそのまま外へ。楽な手応えで先頭に並びかけると、坂上から更に加速して最後は2着ミトロジーに3馬身差以上を付ける圧勝でゴール板を駆け抜けた。デビューから手綱を取る戸崎圭太騎手も、その成長に確かな手応えを感じている様子で来年のクラシック戦線に乗って行ける1頭ではないだろうか。
 

プロフィール

 
ダノンキングリー(マイグッドネス2016)

ダノンキングリー(マイグッドネス2016)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:マイグッドネス
母父:Storm Cat
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:三嶋牧場
馬主:ダノックス

通算成績:7戦4勝(4-1-1-1)
主な戦績:日本ダービー2着、毎日王冠など
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上にダノンレジェンド、ダノングッドがいる血統馬ダノンキングリー。ディープインパクトに変わって芝向きになった事は当然だが、それでも新馬での勝ち方はインパクトに欠ける辛勝だった。それが2ヶ月程度に一気に馬が良くなり、2戦目のひいらぎ賞ではまさに圧巻の差し切り勝ちで重賞を意識させるパフォーマンスの1戦だったろう。距離適性が微妙だが、折り合いに苦労するタイプでは無さそうなだけに若駒の内は2000mまでなら対応可能か。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
マイグッドネス Storm Cat Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
Caressing Honour and Glory Relaunch
Fair to All
Lovin Touch Majestic Prince
Forest Princess


 

兄弟馬

 
ダノンレジェンド(マイグッドネス2010)

ダノンレジェンド(マイグッドネス2010)

牡馬

父馬:Macho Uno
母馬:マイグッドネス
母父:Storm Cat
所属:村山明厩舎(栗東)
生産:Colts Neck Stables LLC(米)
馬主:ダノックス

通算成績:30戦14勝 (14-4-3-9)
主な戦績:JBCスプリントなど
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ダノングッド(マイグッドネス2012)

ダノングッド(マイグッドネス2012)

牡馬

父馬:Elusive Quality
母馬:マイグッドネス
母父:Storm Cat
所属:村山明厩舎(栗東)
生産:三嶋牧場
馬主:ダノックス

通算成績:32戦6勝 (6-4-0-22)
主な戦績:京葉ステークスなど
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:3.3pt

 
母の弟に米G1馬もおり兄弟も全馬、勝ち上がっておりディープインパクト×ストームキャットのニックス血統だが逆にディープインパクト産駒でこれまで結果がともなってなかった印象を当馬が払拭してくれそう。今後の兄弟にも引き続き大注目の血統だろう。
 

前評判

 
血統からして走って来る事は容易に想像出来るが、それに反してデビュー前からの動きは平凡。半信半疑で送り出された初戦も何とか素質だけで勝ち切るものの、やはり地味めのパフォーマンスだった。それが2戦目では別馬の様に変わった走りを見せて圧勝を飾る。得てして、良血というのはこういった変わり身を見せるからこその血統馬なのである。
 

馬名の意味

 

冠名+王にふさわしい

 
王位に君臨することを願ってネーミング。

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