エプソムカップ直前
とにもかくにも東京コースが大好きなダノンキングダム。ここ6戦は全て2着以内という驚異的な安定感を誇り、もはや栗東所属という認識すら忘れる程に同競馬場が似合っている。左回りでも特に大きなコーナーリングとなる形状が良いのだろう。大飛びで雄大なフットワークをする本馬にとっても、4コーナーでジワジワ加速して行けるレース運びが最も合っている様に思える。そういう意味で、今回はそう簡単に自分の競馬がさせてもらえるとは思わないものの、血統的な伸びシロも込みで期待の方が大きい。
ダノンキングダム
特に実績もないフランス産の母だが、遠く遡ればフォーティナイナーを産んだFileが遠親となるContinueのファミリー。とは言え、日本での活躍事例もないAzamourの肌にステイゴールドを配合しただけでは、さすがに高い評価は付けられなかっただろう。それでもセレクトセールで5000万円以上の値が付く辺り、馬自体のデキが良く、栗毛で見映えのする好馬体だったという事は容易に想像出来よう。
血統背景
ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | Sanctus | |
Doronic | |||
ダイナサッシュ | ノーザンテースト | ||
ロイヤルサッシュ | |||
ヴィヤダーナ | Azamour | Night Shift | Northern Dancer |
Ciboulette | |||
Asmara | Lear Fan | ||
Anaza | |||
Visor | Mr.Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | |||
Look | Spectacular Bid | ||
Tuerta |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:2.7pt
ファミリーには日本実績馬はいないが当馬の登場で兄弟としては2頭目の活躍馬が登場した。全馬勝ち上がっている事を考えると今後の兄弟にも少しは期待がもてるだろう。
前評判
初年度からダイワメジャー産駒で一躍クラシック候補にまで躍り出たダノンメジャーを輩出したヴィヤダーナ。とは言え、全くタイプの違うステイゴールドを父に持つダノンキングダムが同等の走りをするかと言われるとやや疑問符が付いたデビュー前。にも関わらず、新馬戦は1.5倍という圧倒的支持に応えて完勝で素質の高さを見せ付けた。今の所、全産駒が1勝以上をあげており、優秀な一族として認知しておいた方が良いのかもしれない。
馬名の意味
冠名+王国
王国を築く様な存在となる事を願ってネーミング。
父馬:ステイゴールド
母馬:ヴィヤダーナ
母父:Azamour
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス
通算成績:18戦5勝(5-4-1-8)
主な戦績:府中ステークスなど