僚馬ラブカンプーと併せて同入
昨年の本格化後、一気に短距離戦線のトップクラスへと駆け上がって行ったダイメイプリンセス。その成績はまさに驚きの連続で、特に10番人気に支持されたスプリンターズステークスでは4着と勝ち負けの争いまで演じていた程。牡馬と比較してもスピード力は劣っておらず、王者が引退した今なら代わりに女王となっても不思議ではない。次の本番に向けてその予行演習といきたいところだ。
終い重点で抜群の動きを披露
夏に3走したダイメイプリンセスも疲れは全く感じさせない動き。坂路で僚馬と併せ馬を行い、終いを重点に追い切られたがキビキビと駆け上がり仕上がりは良好。過去にサマースプリントシリーズで活躍した馬が本番で激走するパターンな幾度と見て来ているだけに同馬も決して侮れない。名手秋山騎手のソツの無いエスコートで、気が付けば上位争いに加わっているシーンも十分に考えられるだろう。
実質は一番強い内容での敗戦
2018年08月20日 北九州記念 芝1200m 小倉競馬場
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道中は先行集団を見る形で外を追走、3番手のラブカンプーを目標にして直線ではそれに並びかける早めの競馬を見せたダイメイプリンセス。直線半ばでラブカンプーを競り落とし勝利したかに見えたが、内から鮮やかにアレスバローズが突き抜けて自身は2着に終わってしまった。とは言え、一流どころを相手にコーナーの競馬で結果を残せたのは非常に大きい。秋山騎手も『1200mに対応して頑張ってくれました』と、次走以降の内容に期待を寄せていた。いよいよ本格化の時が来たか。
秋山騎手もゴール後に珍しく歓喜
2018年07月29日 アイビスサマーダッシュ 芝1000m 新潟競馬場
1着:ダイメイプリンセス 牝5 (秋山真一郎)
2着:ラブカンプー 牝3 (M.デムーロ)
3着:ナインテイルズ 牡7 (戸崎圭太)
レースタイム:0:53.8(良)
レース上がり3ハロン:32.0
勝ち馬上がり3ハロン:31.8
2着:ラブカンプー 牝3 (M.デムーロ)
3着:ナインテイルズ 牡7 (戸崎圭太)
レースタイム:0:53.8(良)
レース上がり3ハロン:32.0
勝ち馬上がり3ハロン:31.8
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やや遅めのスタートで直線半ばまで先行集団の後ろを追走したダイメイプリンセス。抜群の手応えから一瞬進路を見つけられなかったが、内目を強引にこじ開けるとそこから粘るラブカンプーを楽々とかわして完勝のゴール。普段は冷静な秋山騎手も、珍しくゴール後に喜びのパフォーマンスを爆発させた。レース後にも『直線コースは走りが全然違いますね。今後はコーナーでの走りを改善して行きたいです』とコメントを残している。とにかくダイメイプリンセスの走りだけが目立った1戦。
ダイメイプリンセス
地味目な配合の様に思えるが、祖母スノーペトレルはBlushing Groom→Mr.Prospector→Storm Birdと超豪華なアメリカ血統が代重ねされた良血馬である。近親にはあのカジノドライブがいる様に、遡れば相当なファミリーの派生系。そういう意味では弟ダイメイフジ(アグネスデジタル)と共に、コンスタントに走る産駒が出てもおかしくない一族と言えるだろう。特にダイメイプリンセスは単調なスピード勝負が得意で、新潟の直線コースは鬼。コーナーがある時は走りが一変する。
血統背景
キングヘイロー | ダンシングブレーヴ | Lyphard | Northern Dancer |
Goofed | |||
Navajo Princess | Drone | ||
Olmec | |||
グッバイヘイロー | Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | |||
Pound Foolish | Sir Ivor | ||
Squander | |||
ダイメイダーク | ダンスインザダーク | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ダンシングキイ | Nijinsky | ||
Key Partner | |||
スノーペトレル | Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | |||
Goldminess | Mr. Prospector | ||
Blush With Pride |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
Goldminessの姉妹産駒からG1馬がちらほら出ているがこの直系からは当馬が初重賞馬となる。スノーペトレルまでは超良血といっていい掛け合わせなのでその後のダンスインザダークがやや見劣るが、それよりも弟含めてB級種牡馬で2頭重賞出走級を出していることを考えると血統からもA級以上の種牡馬を試してみてもらいたいと感じてします。
前評判
キングヘイロー産駒という事もありデビュー当初は注目もされていなかった上、数戦は二桁着順も続いていたダイメイプリンセス。函館の3歳未勝利でようやく1勝目をあげるも、そこからなかなか続かず苦しい現役生活になるかと思われていた。が、秋山真一郎騎手に乗り替わってから突如覚醒した様に勝ち星を重ね、気が付けば重賞ウィナーにまで成長。
馬名の意味
冠名+王女
父名から連想でのネーミングだろう。
2着:ダイメイプリンセス 牝5 (秋山真一郎)
3着:ラブカンプー 牝3 (和田竜二)
レースタイム:1:06.6(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.5