蛍池特別直前
前走の夕月特別ではスタートで立ち遅れながらも強引にハナを奪って逃げに打って出たタンタラス。ペースは前半60秒を切る淀みない流れとなり、本馬としても息の入りにくい難しい1戦となったのではないだろうか。直線ブランノワールにかわされてはいるが、それでも自身2着を堅守しており十分評価に値する内容だったと言えるだろう。クラス慣れを見込む今回は更に前進可能、上手く先手を取れれば結果も付いて来る。
夕月特別直前
8頭立てでメンバーも手薄になった夕月特別。52kgの斤量ならタンタラスの実力でも十分通用するだろう。相手は同じ3歳牝馬のブランノワールか。前が止まらない馬場だけに、前走の様にスンナリとハナへ立って早めにレースの主導権を握りたいところ。絶好調の川田将雅騎手なら、ある程度格好は付けてくれるだろう。連勝なら秋華賞へ参戦の芽も出て来る。
3歳上1勝クラス直後
2019年7月13日 3歳上1勝クラス 芝2000m 中京競馬場
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外枠から自然な形でハナを取りに行ったタンタラス。道中も他馬が競りかける事なくレースを進められ、前半1000mも61秒台で入る事が出来た。その間にしっかりと息を入れられ、脚にも余裕を残しながら直線コースへ。稍重馬場を気にする素振りもなく最後まで伸び切ると、ゴール前で詰め寄るモアナアネラを横目に楽々と1着入線を果たした。まだまだ伸びシロを感じさせる走りで、いずれはしっかりとオープンクラスまで駆け上がって行く素材だろう。
菜の花賞直後
レースでは予想以上の推進力で前に取り付け、逃げたコントラチェックの番手でしっかりと追走。勝負所では相変わらずズブさを見せるも、最後まで後ろを抜かせず2着は死守した。デビュー戦の頃を考えるとだいぶレースを覚えて来た印象で、段々と競走馬らしくなって来ている。鞍上のO.マーフィー騎手もその潜在能力を評価し、また秋の短期免許で来日した時は乗りたいと思った程。ブエナビスタの血が覚醒する時は近い。
2歳未勝利直後
2018年12月9日 2歳未勝利 芝2000m 阪神競馬場
1着:タンタラス 牝2 (C.デムーロ)
2着:アールコンセンサス 牡2 (福永祐一)
3着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
レースタイム:2:02.4(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
2着:アールコンセンサス 牡2 (福永祐一)
3着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
レースタイム:2:02.4(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
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当日の雰囲気には大きな変化が無かったものの、走りでしっかりと能力の一端を示したタンタラス。4コーナーで追っ付け始めるも、直線は鞍上の激に応えてグングン加速し最後までリードを守りきった。まだ馬が競馬を理解しておらず、何とか素質だけで勝利した様な感じだったがそこで星を積めるのだから大したもの。距離はもっとあっても良さそうなだけに、桜花賞よりもゆっくりオークスに向けて駒を進めて欲しいばかりだ。
2歳新馬直後
2018年10月08日 2歳新馬 芝1800m 京都競馬場
1着:クリノガウディー 牡2 (森裕太朗)
2着:ミッキーバディーラ 牝2 (松山弘平)
3着:シャルムダムール 牝2 (幸英明)
レースタイム:1:50.0(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
2着:ミッキーバディーラ 牝2 (松山弘平)
3着:シャルムダムール 牝2 (幸英明)
レースタイム:1:50.0(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
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道中のポジショニングか単に馬群の中が嫌だったのか分からないが、とにかく走るモチベーションが一切感じられなかったタンタラス。上のコロナシオンやソシアルクラブは逆にデビュー戦でとんでもない走りをした後にスイッチが切れたかの様な体たらくぶり。そういう意味ではこの走る気を起こさせる事に注力すれば、自ずと結果も出て来るだろう。稽古の動きは良いだけにあっさりまであって良い。
2歳新馬直前
良血馬だが上2頭に比べてやや注目度は低めのタンタラス。しかしながら稽古の動きは抜群で、レース前の追い切りでは一杯追いとは言えCWで最後の1Fを11秒5フィニッシュ。デビュー前としては上々の数字と言え、姉のコロナシオン、ソシアルクラブ同様にいきなりのぶっこ抜きがあっても驚かない。たまたまかもしれないが、2戦目以降のパフォーマンスが落ちる傾向にあり当馬もそちらが心配と言えば心配。いずれにせよ、初戦から能力を発揮してもらいたい。
タンタラス
母同様、コロンとした見た目で若い時は見栄えでパッとする事は無い。同じ様な感じでも全姉2頭が強烈なパフォーマンスで共に新馬戦を快勝しているのはやはり血のなせる業だろう。育成、厩舎と3年目の産駒である程度の感触を掴めている筈で、そろそろ全てが上手く噛み合った大物を輩出してもおかしくない一族である。成長力は間違いのない1頭で、後はデビュー時期が余程の遅れを取らなければ。馬体重は春の段階で470kg。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Raise You | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
ブエナビスタ | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
キャンペーンガール | マルゼンスキー | ||
レディーシラオキ | |||
ビワハイジ | Caerleon | Nijinsky | |
Foreseer | |||
アグサン | Lord Gayle | ||
Santa Luciana |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
Santa Luciana一族で祖母ビワハイジは繁殖牝馬として大成功しており最高傑作の娘であるブエナビスタは繁殖牝馬としても母父スペシャルウィークの成功事例が多いので期待されていたが現時点では不甲斐ない結果が続いている。しかしながら上姉妹も素質の片鱗は見せておりその内オオモノが出ても全然不思議ではない血統だろう。前評判が良いとなれば彼女には上姉妹以上の期待をしている。
前評判
『やや成長が遅めでようやく飼い葉もしっかり食べれる様になって来ました。体にも幅が出て来たので少しずつ調整のペースを上げて行けそう。気性は上の2頭より落ち着いているし、動きは良くてフットワークも柔らかいですよ』とは牧場関係者のコメント。早期デビューというより、順調に行って秋から年末頃に動き出しの予感だ。
馬名の意味
オアフ島にある丘の名前で、ホノルルの夜景観賞スポット
母名が“素晴らしい景色、絶景”という意味からの連想でネーミング。
2着:モアナアネラ 牝3 (浜中俊)
3着:エイシンロード 牝3 (松山弘平)
レースタイム:2:00.8(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1