小倉記念直前

 
叩いて良くなるタイプだけに走り頃のタニノフランケル

叩いて良くなるタイプだけに走り頃のタニノフランケル

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休養明けの鳴尾記念、七夕賞と逃げ馬の2番手からレースを進めたタニノフランケル。やはり、同馬はハナから行ってこその1頭であり、実際に4勝中3勝は逃げ切り勝ちである。更に加えると、小倉競馬場は2戦して1勝2着1回とパーフェクトな舞台。今回は一気にスタートから飛ばして行って、どこまで粘り切れるかという積極的な競馬を進めて行って欲しい。鞍上にはそういう意味で相性の良さそうな松若風馬騎手。
 

鳴尾記念直後

 

2019年6月1日 鳴尾記念 芝2000m 阪神競馬場

1着:メールドグラース 牡4 (D.レーン)
2着:ブラックスピネル 牡7 (三浦皇成)
3着:ステイフーリッシュ 牡4 (藤岡佑介)

レースタイム:1:59.6(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
 
スッとスタートを切って積極的に行くかと思われたタニノフランケルだったが、外のブラックスピネルを見えてあっさりと控える競馬。武豊騎手的に番手からでも十分戦えると想定してのレース運びだったのだろう。しかし、4コーナーでペースアップして行くと、既に脚色は悪くただゴールまで惰性で走り切ったのみ。ブービーの8着と不甲斐ない結果に終わってしまい、3番人気を裏切る形となってしまった。
 

鳴尾記念直前

 
武豊騎手を背に坂路で追い切られるタニノフランケル

武豊騎手を背に坂路で追い切られるタニノフランケル

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年明けの中山金杯、続く小倉大賞典と続けて果敢に逃げ粘っての好走を果たしたタニノフランケル。一気に相手強化された金鯱賞は早々に後退して行ったが、自分のリズムですんなり行ければしぶとさはかなり増して来ている様子。そして、今回は少頭数から開幕週の前に有利な馬場状態。そして、ハナに立てば周りも突く事が出来ないレジェンドの武豊騎手が鞍上である。これは逃げ切って初重賞タイトルを母ウオッカに捧げるシナリオが見事に描かれているだろう。
 

金鯱賞直後

 

2019年3月10日 金鯱賞 芝2000m 中京競馬場

1着:ダノンプレミアム 牡4 (川田将雅)
2着:リスグラシュー 牝5 (A.シュタルケ)
3着:エアウィンザー 牡5 (武豊)

レースタイム:2:00.1(稍重)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
スタートから押して押してようやくハナを切ったタニノフランケル。思えば馬場を気にしての走りでいつもの行き脚がつかなかったという事なのだろう。そこから強引に先手を奪うも、ギベオンが引っ張りきりの手応えで番手追走、その直後にダノンプレミアムと実力馬たちが後ろからどんどん牽制しにかかって来た道中。マイペースで行こうとも、さすがにこの流れで残るというのは至難の技か。最後はズルズルと後退して10着大敗となったが、これも良い経験と思えば次回以降の走りに活きて来るだろう。
 

金鯱賞直前

 
完全に覚醒したと言っても良いタニノフランケル。逃げずとも先行さえ出来ればある程度は戦えるが、やはりこのメンバーでは単騎でハナを主張しレースの主導権を握りたいところ。GⅠメンバーはおろか、重賞馬たちも後方でマークする相手を間違える様であれば、タニノフランケルの出番も少なからず出て来るのではないだろうか。吉田隼人騎手が波乱の立役者となるか。
 

小倉大賞典直後

 

2019年2月17日 小倉大賞典 芝1800m 小倉競馬場

1着:スティッフェリオ 牡5 (丸山元気)
2着:タニノフランケル 牡4 (川田将雅)
3着:サイモンラムセス 牡9 (小牧太)

レースタイム:1:46.9(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
 
最内のサイモンラムセスを前に行かせ、離れた番手で実質の逃げを打ったタニノフランケル。しかし、快調に飛ばすサイモンラムセスを早めに捕まえに行く競馬でやや強引気味な道中だった。そこを突かれる様に、直後でマンマークしていたスティッフェリオが漁夫の利を得た形の勝利。スタート直後に落鉄していたらしく、最後の走りにそこも影響していたのだろう。決して完全燃焼では無く、また巻き返しは可能だ。
 

中山金杯直後

 

2019年01月05日 中山金杯 芝2000m 中山競馬場

1着:ウインブライト 牡5 (松岡正海)
2着:ステイフーリッシュ 牡4 (藤岡佑介)
3着:タニノフランケル 牡4 (内田博幸)

レースタイム:1:59.2(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
 
前走の中山金杯は果敢に先行し、前半60秒を切るやや厳し目のペースでレースを進めたタニノフランケル。当時の中山の馬場を考えればキツい流れだったが、直線でも最後まで懸命に粘り込み3着入線と重賞でも結果を残した。ここに来て馬の充実ぶりが目に見えて分かり、それが結果にも繋がって来ているのだろう。今回は更に鞍上強化を図って川田将雅騎手が騎乗する。ラストまで馬を動かせるジョッキーだけにここは良い形で直線を迎えてくれる筈だ。
 

大原ステークス直後

 

2018年10月13日 大原ステークス 芝2000m 京都競馬場

1着:タニノフランケル 牡3 (幸英明)
2着:アテンフェスタ 牡5 (太宰啓介)
3着:アクート 牡5 (藤岡佑介)

レースタイム:2:01.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
 
スタートを決めるも内からアテンフェスタが押してハナに立つのを見て番手に付けたタニノフランケル。前半62秒近いペースから完全に前残り必至の競馬、逃げ馬を徹底的にマークしそのままの流れで直線コースへ。隊列がほぼ変わらないままゴールへ流れ込むと、僅かにクビ差前に出たタニノフランケルが1600万クラス初戦を勝利で飾った。何より、武豊騎手が“タニノ”の勝負服を着用している姿が非常に懐かしい。
 

セントライト記念直後

 

2018年09月17日 セントライト記念 芝2200m 中山競馬場

1着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)
2着:レイエンダ 牡3 (C.ルメール)
3着:グレイル 牡3 (岩田康誠)

レースタイム:2:12.1(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
レース動画を見れば一目瞭然。前半1000mは1分ちょっとの平均ペースに持ち込んだタニノフランケル。そこから一気に動き出し、11秒台のラップを刻んで後続を早めに引き離す変則的な逃げを打った。4コーナーで大きくリードを保って粘り切る作戦だったのだろう。坂の手前まで粘るもジェネラーレウーノにかわされて万事休す、そのまま12着まで後退してしまった。しかし、作戦的には面白く勝つとすればこういった形だったろう。幸騎手の意欲が目に見えた騎乗ぶりだった。
 

セントライト記念直前

 
3頭併せで楽々と先着するタニノフランケル(手前)

3頭併せで楽々と先着するタニノフランケル(手前)

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“フランケル×ウオッカ”の世界的良血産駒がいよいよ重賞制覇へ。逃げたレースは圧巻の3戦3勝、特に前走はスタート以降緩める事無くハイラップを刻み続けての逃げで4馬身差完勝。しかも自身が最速の上がりをマークする完璧な内容だった。主戦の幸騎手も、『行き切ってペースを落とさない方が良い。更に加速した勢いを直線でも持続出来るのは強み』とコメント。戦前から逃げを予感させる雰囲気、同型ケイティクレバーとの先手争いを制する事が出来れば、即ち重賞初勝利への道が切り開かれるだろう。
 

西武スポニチ賞直後

 

2018年08月19日 西武スポニチ賞 芝1800m 小倉競馬場

1着:タニノフランケル 牡3 (幸英明)
2着:カフジバンガード 牡3 (和田竜二)
3着:ロードスター 牡5 (松山弘平)

レースタイム:1:45.4(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
最内からスタートを決めて単騎の逃げを打ったタニノフランケル。競りかける馬も他におらず気持ち良くスピードを上げて行き、気が付けば前半1000m59秒台のやや速い流れとなった。それでも4コーナーで後続を更に引き離すと直線でも最速の上がりで締め2着カフジバンガードに4馬身差を付ける勝利。タイム1分45秒4もなかなかの好時計で、自分の競馬が出来た時の走りは既に重賞級と言っても過言ではないだろう。
 

京都新聞杯直後

 

2018年05月05日 京都新聞杯 芝2200m 京都競馬場

1着:ステイフーリッシュ 牡3 (藤岡佑介)
2着:アドマイヤアルバ 牡3 (岩田康誠)
3着:シャルドネゴールド 牡3 (H.ボウマン)

レースタイム:2:11.0(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
 
スタート後にフラついて行き脚が付かなかったタニノフランケル。メイショウテッコンが飛ばし、番手にステイフーリッシュが付けそこから離れた3番手でこれまでの逃げ一手からややスタイルの違う競馬を強いられる形となった。4コーナーでは早々に手応えが無くなり直線ではズルズルと後退、気が付けば3番人気ながらまさかの最下位でフィニッシュ。ポテンシャルからすると負け過ぎでメンタルの問題が大きかったのだろう。しっかりと間を開けて臨む今回の西武スポニチ賞ではスンナリと先行出来るかが好走の条件となりそう。
 

3歳500万下直後

 

2018年4月15日 3歳500万下 2000m 阪神競馬場

1着:タニノフランケル 牡3 (幸英明)
2着:ジャックローズ 牡3 (北村友一)
3着:アメリカンワールド 牡3 (藤岡康太)

レースタイム:2:02.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
 
スタートから楽に先手を取って久々にハナを主張したタニノフランケル。道中も気持ち良くレースを運び絶好の手応えで直線コースへ。そこから楽々と後続を突き放すと、最後は抑えながら2着ジャックローズに4馬身差を付ける勝利。これまで番手からなどの競馬で差すレースも試して来たが、やはり今はこの戦法がベストなのだろう。この勝利で日本ダービーのトライアルへ駒を進める事が出来、陣営は5月5日のプリンシパルステークスか京都新聞杯のいずれかを予定していると言う。ウォッカの仔がダービーに出走すれば盛り上がりは必至だろう、是非チャンスをモノにして欲しい。
 

水仙賞直後

 

2018年02月24日 水仙賞 芝2200m 中山競馬場

1着:ロサグラウカ 牡3 (石橋脩)
2着:ウラヌスチャーム 牝3 (大野拓弥)
3着:タニノフランケル 牡3 (戸崎圭太)

レースタイム:2:15.4(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
折り合いも付き道中の追走は安心して見られる様になって来たタニノフランケル。水仙賞では4コーナーからガツンと上がって行ける様な手応えは無く、鞍上が押しながら少しずつ脚を小出しにして前との差を詰める内容で3着に入線した。まだ走りが重い印象で搭載したエンジンを持て余しているイメージか。思い切って極端な追い込みに脚質転換を狙ってみても良いのではないだろうか。若しくは、距離短縮などで競馬にインパクトを付けるのも一考。
 

黄菊賞直後

 

2017年11月12日 黄菊賞 芝2000m 京都競馬場

1着:ジュンヴァルロ 牡2 (R.ムーア)
2着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹弥)
3着:ドンアルゴス 牡2 (岩田康誠)

レースタイム:2:01.8(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
 
スタートからインの先行集団を追走するタニノフランケル。道中、行きたがる素振りを見せる事なくスムーズにレースを進め直線コースへ。内目を伸びて来るも、逃げるジュンヴァルロやケイティクレバーをかわすどころか、後ろから追い込んだドンアルゴスにも差されて4着敗退を喫した。狭い所を突っ込んだが不利とまでは行かず、完全に力負けの印象だ。まだまだ上で戦うにはもう一段階成長しないといけないだろう。
 

アイビーステークス直後

 

2017年10月21日 アイビーステークス 芝1800m 東京競馬場

1着:コスモイグナーツ 牡2 (柴田大知)
2着:シャルルマーニュ 牡2 (武豊)
3着:タニノフランケル 牡2 (福永祐一)

レースタイム:1:51.4(不良)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:36.1
 
スタートでやや他馬との接触もあり控える格好。そこから行きたがる素振りを見せるも、鞍上がうまくなだめて道中は離れた3番手を追走した。直線コースへ入り前を射程圏内に捉えたかと思いきや、そこからの伸びは案外。フラフラする走りで明らかに苦しがっている様子だったが、それでも何とか3着は確保した。鞍上の福永騎手もレース後に、『馬の後ろに付けて脚を溜める競馬をする様にという指示が出ていました。思った通りのレースが出来ましたが、最後はかわしきれませんでしたね。でも、収穫のある内容でした』との事。次走に繋がる事を期待したい。
 

アイビーステークス直前

 
入念な乗り込みで仕上げには抜かりなし

入念な乗り込みで仕上げには抜かりなし

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前走がほぼ調教の様な競馬で疲労が少なかった事からすぐに調教が再開出来たタニノフランケル。大型馬とは言え、動きも素軽くしっかりと稽古をこなせるのが何より大きい。500kgを優に超える馬体でも2歳の段階で完成度は高いのではないだろうか。担当するスタッフは週末のアイビーステークスに向けて、『キレると言うよりは持続力のあるタイプ。東京は合うだろうし、雨予報もパワーがある方だから向くと思いますよ』との事。フラットレーという1頭抜けた存在はいるが、それを喰ってかかるだけの下地は揃っている。良血馬同士のマッチアップが非常に楽しみだ。
 

2歳未勝利直後

 

2017年09月18日 2歳未勝利 芝2000m 阪神競馬場

1着:タニノフランケル 牡2 (福永祐一)
2着:ウォーターパルフェ 牡2 (酒井学)
3着:ゼットジガンテ 牡2 (鮫島良太)

レースタイム:204.7(重)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
スタートを決めると押し出される様にしてハナに立ったタニノフランケル。ペースを完全に握った形で直線に入ると、番手から粘るウォーターパルフェを横目に持ったままで力の違いを見せ付ける勝利となった。騎乗した福永祐一騎手もレース後にその素質の高さを絶賛。2日前に野路菊ステークスを快勝したワグネリアンというお手馬がいるだけに非常に悩ましいだろう。距離は中距離でも十分に持つ事を証明して見せた。
 

2歳未勝利直前

 
馬体の迫力は既に古馬並み

馬体の迫力は既に古馬並み

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姉タニノアーバンシーもそうだが、ウオッカの産駒はいずれもが馬体は一級品。走りはともかく、見た目だけならそこらのオープン馬よりもっとそれらしい雰囲気の持ち主ばかり。ともすれば、後はメンタル面での成長次第で走りが伴って来るというものだろう。その点、タニノフランケルは新馬戦も落ち着いた走りをしていたので、更に2戦目でパフォーマンスが上がって来る期待も大。但し、週末の天気が雨模様なので出来れば良馬場でその走りを見たいものだ。
 

2歳新馬直後

 

2017年08月12日 2歳新馬 芝1800m 新潟競馬場

1着:サクステッド 牡2 (吉田隼人)
2着:タニノフランケル 牡2 (M.デムーロ)
3着:ヴォウジラール 牡2 (内田博幸)

レースタイム:1:48.5(稍重)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
タニノフランケル上り3ハロン:33.8
 
ロケットスタートを決めたタニノフランケルだったが、無理にハナを主張せず道中は抑えてなだめながら内々を追走する形。レースは流れ淡々としたペースで進み、直線コースに入って完全なキレ味勝負となった。そこでいち早く抜け出したサクステッドを追い掛ける様にインから大きなフットワークで抜け出すも、最後までのその差は縮まらず2着に敗退。それでも全体的な走りには将来性を感じる内容で、騎乗したデムーロ騎手も『次がもっと楽しみ』とコメントしていた。530kg近い大型馬だけに叩いて更に良い走りが期待出来そうだ。
 

タニノフランケル

 
タニノフランケル(ウォッカ2015)

タニノフランケル(ウォッカ2015)

牡馬

父馬:フランケル
母馬:ウオッカ
母父:タニノギムレット
所属:中竹和也厩舎(栗東)
生産:Yuzo Tanimizu(愛)
馬主:谷水雄三

通算成績:15戦4勝(4-2-3-6)
主な戦績:大原ステークスなど
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2歳馬とは思えないほどがっちりとした強靭な馬体に青鹿毛から漲る風格。現時点で550kgは優に超えているであろう馬格はさすが『夢の配合馬』といったところだろう。巷では『日本競馬の血統図を塗り替える馬』、『不安より期待しかない』、『来年のクラシックはこの馬』と早くも活躍を期待する声が多く上がっている。
 

両親

 
ウオッカ(タニノシスター2004)

ウオッカ(タニノシスター2004)

牝馬

父馬:タニノギムレット
母馬:タニノシスター
母父:ルション
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:カントリー牧場
馬主:谷水雄三

通算成績:26戦10勝(10-5-3-8)
主な戦績:日本ダービーなど
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母ウオッカは牝馬としては64年ぶりにダービー制覇を遂げ、引退後は顕彰馬として殿堂入りを果たしている。競走馬としては輝かしい実績を残している歴史的名牝ウオッカだが、産駒たちはいずれも日本でデビューしながらも苦戦が続いている。

しかし、これまで3頭がシーザスターズの産駒だったのに対して、今回は待望のフランケルが配合された。現役時代から世界中の視線を浴び、種牡馬としても絶対的な地位を確立しそうなフランケルだけに今度こそウオッカから日本競馬の歴史を塗り替える名馬が誕生するかもしれない。
 
フランケル(Kind2008)

フランケル(Kind2008)

牡馬

父馬:Galileo
母馬:Kind
母父:Danehill
所属:Sir Henry R.A.Cecil(英)
生産:Juddmonte Farms Ltd.(英)
馬主:Khaled Abdullah


通算成績:14戦14勝(14-0-0-0)
主な戦績:英2000ギニーなど
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フランケルと言えば、初年度産駒のソウルスターリングが昨年の2歳女王に輝き、4戦無敗のままクラシック制覇が期待される他、朝日杯FSでは牝馬ながらも1番人気に推されたミスエルテなど国内では数少ない産駒からも活躍馬が出ているだけに日本の競馬とは抜群に相性が良いはず。これなら繁殖として振るわないウオッカでも改めて期待する価値はありそうだ。
 

血統背景

 
フランケル Galileo Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
アーバンシー Miswaki
Allegrtta
Kind デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
ウオッカ タニノギムレット ブライアンズタイム Roberto
Kelley's Day
タニノクリスタル クリスタルパレス
タニノシーバード
タニノシスター ルション Riverman
ベルドリーヌ
エナジートウショウ トウショウボーイ
コーニストウショウ


 

兄弟馬

 
タニノアーバンシー(ウオッカ2013)

タニノアーバンシー(ウオッカ2013)

牝馬

父馬:シーザスターズ
母馬:ウオッカ
母父:タニノギムレット
所属:中竹和也厩舎(栗東)
生産:Yuzo Tanimizu(英)
馬主:谷水雄三

通算成績:18戦4勝 (4-5-2-7)
主な戦績:西部スポニチ賞など
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
シスタートウショウの直系は衰退しているがその全姉エナジートウショウの孫がファミリーの復活を見せつけたがそんな女帝ウオッカも産駒はまだ結果を出していない。血統としては、ルション×タニノギムレットとけして良血とは言えず現状の産駒成績もやっぱりなという印象ではある。やはり繁殖結果はファミリーパワーがないと難しいという典型ではないだろうか。少なくともせっかくSS系の血が入っていないので日本でSS系の種牡馬と配合するべきだろう。兄弟が全てシーザスターズ産駒なのでフランケルで一変する可能性はあるものの。全くの未知数である。
 

馬名の意味

 

冠名+父名

 
まさにそのままの命名。ちょっと馬名に捻りが無いと思えたが、古くはこのパターンで『タニノムーティエ』の様に超級の名馬になっている。要は走るか走らないかでイメージが変わって来るだろう。

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