出遅れ癖が解消しているか

 

2018年02月25日 関門橋ステークス 芝1800m 小倉競馬場

1着:レトロロック 牡6 (酒井学)
2着:プロフェット 牡5 (北村友一)
3着:メイショウフェイク 牡6 (菱田裕二)

レースタイム:1:45.2(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
これまで逃げるか先行抜け出しの競馬で勝利を積み重ねて来たタニノアーバンシー。しかし、年明けの2走に関してはまさかの出遅れが続いている。そうなるとポジションを取りに行くにも脚を使ってしまうし、逆に後方待機では持ち味が活きず上位争いは難しい。使い詰めで気が立ち過ぎた結果なのかは分からないが、今回ローテーションを空けて臨む阿武隈ステークスではすんなりとゲートを出るかが勝負の分かれ目と見る。鞍上に発馬の上手い戸崎騎手をスタンバイ、先ず問題無いだろう。
 

鞍上の好判断が光った1戦

 

2017年08月20日 西部スポニチ賞 芝1800m 小倉競馬場

1着:タニノアーバンシー 牝4 (M.デムーロ)
2着:イモータル せん4 (武豊)
3着:グラットシエル 牡3 (松山弘平)

レースタイム:1:47.5(良)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:36.6
 
いつも通り、逃げ馬の直後をマークする番手でレースを進めたタニノアーバンシー。向こう正面辺りで外からグラットシエルが被せて来るシーンに遭遇したが、そこで逆に強引気味な早め先頭の選択肢を取ったデムーロ騎手。直線で先に抜け出すも最後はさすがにバテバテの脚色だったが、2番人気イモータルが大きく出遅れた事も含めてこの判断は正解だっただろう。後続を振り切って待望の4勝目を挙げた。いよいよ次走は1600万クラスでのオープン入りを賭けた戦いが待ち構えている。
 

前走の逃亡劇は度外視

 

2017年07月30日 不知火特別 芝1800m 小倉競馬場

1着:コパノマリーン 牝4 (和田竜二)
2着:タニノアーバンシー 牝4 (M.デムーロ)
3着:サトノケンシロウ 牡4 (D.ホワイト)

レースタイム:1:46.3(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.9
 
終始離れた番手で競馬を進めたタニノアーバンシー。さすがにデムーロ騎手もコパノマリーンがあそこまで粘るとは想定外だっただろう。実質の展開的にはタニノアーバンシーが逃げた形で2着に入り、降級組のサトノケンシロウを抑えている事を考えれば負けて尚強しの内容だった。今回も少頭数で主導権は握りやすく、前走の様な取りこぼしは無いと見て良い。馬券的にも頭から狙って行きたい。
 

シンガポールTC賞より競馬はしやすい

 

2017年07月16日 シンガポールTC賞 芝2000m 阪神競馬場

1着:キンショーユキヒメ 牝4 (M.デムーロ)
2着:カレンラストショー 牡5 (萩野極)
3着:フロムマイハート 牝4 (国分優作)

5着:タニノアーバンシー 牝4 (川田将雅)

レースタイム:1:59.6(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
シンガポールTC賞ではスリーマキシマムが大逃げを打ち、その離れた2番手にタニノアーバンシーが控える形に。実質、逃げを打って後続にマークされる展開となったタニノアーバンシーにとっては前と後ろで神経を使うストレスの多い競馬となった。直線も半ばまでは先頭へ立って一応の格好は付けたものの、最後は重賞で接戦をして来たキンショーユキヒメにかわされて5着に敗退。ただ、内容的に面目は保ったとも言え、今回の不知火特別は少頭数でレースもしやすく良い結果が期待出来るだろう。
 

前走の須磨特別が圧巻の内容

 
須磨特別で返し馬に入るタニノアーバンシーの様子

須磨特別で返し馬に入るタニノアーバンシーの様子

via google imghp
 

2017年03月18日 須磨特別 芝1800m 阪神競馬場

1着:タニノアーバンシー 牝4 (小牧太)
2着:ジークカイザー 牡4 (川田将雅)
3着:ショウボート 牡5 (C.ルメール)

レースタイム:1:46.9(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
レース映像を見て頂ければ一目瞭然だが、スタートから既に他馬とのスピードの違いが明らか。完歩の幅も大きく、馬体含めて重賞クラスの雰囲気を感じさせる良い雰囲気の持ち主だ。しかし、道中や最後の直線での走りを見る限りまだカクカクしている所が多く、フットワークが一定でない。まだまだ成長途上の段階で素質馬ジークカイザー以下を完封するのだから大したものだ。今回の休養が良い方に出ていれば、ここも強力なメンバーが揃ったがあっさりのシーンもあっておかしくなはい。
 

タニノアーバンシー

 
タニノアーバンシー(ウオッカ2013)

タニノアーバンシー(ウオッカ2013)

牝馬

父馬:Sea The Stars
母馬:ウオッカ
母父:タニノギムレット
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:Yuzo Tanimizu
馬主:谷水雄三

通算成績:16戦4勝 (4-5-2-5)
主な戦績:西武スポニチ賞など
via google imghp
 
馬体重は500kg前後と、一流クラスの牡馬と比較しても十分に見劣りしない風格のタニノアーバンシー。走りも見ていて惚れ惚れとする様な大きいストライドで、一見GⅠ馬かと思う程に雄大。本来ならそれに相応しい戦績をあげておくべき1頭だが、何せまだまだ全体的に未完成な部分が多い。こういったタイプは何かがキッカケで覚醒するパターンがほとんどで、そういう意味でも1戦1戦が見逃せない。
 

血統背景

 
Sea The Stars Cape Cross Green Desert Danzig
Foreign Courier
Park Appeal Ahonoora
Balidaress
アーバンシー Miswaki Mr.Prospector
Hopespringseternal
Allegretta Lombard
Anatevka
ウオッカ タニノギムレット ブライアンズタイム Roberto
Kelley's Day
タニノクリスタル クリスタルパレス
タニノシーバード
タニノシスター ルション Riverman
ベルドリーヌ
エナジートウショウ トウショウボーイ
コーニストウショウ


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
シスタートウショウ

シスタートウショウ

牝馬

父馬:トウショウボーイ
母馬:コーニストウショウ
母父:ダンディルート
所属:鶴留明雄厩舎(栗東)
生産:トウショウ牧場
馬主:トウショウ産業

通算成績:12戦4勝 (4-2-0-6)
主な戦績:桜花賞など
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
けして血統構成は良血ではないので繁殖力は心配していたが案の定といった感じだが、シーザスターズとの相性、日本適性の問題かもしれないが血統背景からは強調材料は少ない。
 

前評判

 
わざわざ海外で繁用して外国の一流種牡馬を付けている辺りにオーナーの期待の高さが窺える。が、初仔と2番仔は未勝利のまま引退。3番目に産まれたシーザスターズ産駒の本馬が、ようやくしっかりとした形として出て来た様だ。それでもやはり全体的に幼さを残しており、ここからどれだけ成長するかにかかっているだろう。馬体の雰囲気などだけで言えば一流馬のそれを持っているのは間違いない。
 

馬名の意味

 

冠名+祖母の名前

 
“タニノ”は時として血統内の馬名をそのまま使うケースがある。実際、本馬の弟がフランケル産駒でタニノフランケルだ。但し、得てしてタニノムーティエの様な傑作が出る場合もあって一概に否定できない。

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