菊花賞直前
皐月賞6着、ダービー9着と今一つ結果を残せないでいるタガノディアマンテ。上位争いに加わるにはあとワンパンチ足りない点は否めないものの、今週は馬場が悪くなりそうな雰囲気もあり天候が味方してくれるかもしれない。良馬場発表だったがかなり泥濘んでいたであろうきさらぎ賞での走りを見る限り、適正はかなりのもの。仮に泥んこ馬場になったとしても対応できそうな血統だけに、出来れば条件は悪化して欲しいところである。
スプリングステークス直後
2019年3月17日 スプリングステークス 芝1800m 中山競馬場
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スタートはまずまず、道中は1番人気のファンタジストを見る形で外目を追走したタガノディアマンテ。後手に回るレース運びとなったが、4コーナーでグッと上がって行き直線でもしっかりとした脚色で加速した。上位争いには加われなかったものの、最後まで伸び切っており展開などが変われば逆転も可能な範囲の1戦だった。前走の様に馬場が渋れば更にパフォーマンスも上がる事から、本番でも同じ条件になれば面白い存在かもしれない。
スプリングステークス直前
上にはタガノトネール、タガノエスプレッソの2頭が重賞馬、現役のタガノヴェローナも4勝をあげるなど血統には確かな裏付けがあるタガノディアマンテ。実際、前走のきさらぎ賞でも馬場が味方したとは言え、最後方から最速の上がりを繰り出した辺りは決してフロックで出来る芸当ではない。その兄に乗って重賞馬に導いた田辺裕信騎手が鞍上という事で早くも激走の予感がする。
タガノディアマンテ
母タガノレヴェントンは、デビューした産駒全てが勝ち上がり、特に牡馬に関しては全て重賞で連対するという驚異的な繁殖牝馬。その血統を遡れば、かなり遠戚になるもののトゥザヴィクトリーなどを輩出したフェアリードールの牝系に行き着くのである。そう考えると、このタガノ兄弟の活躍にも頷ける部分があり、いつかは大物が出て来ても何ら不思議ではない。タガノディアマンテが成長すればそうなる可能性もあるだろう。
血統背景
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
タガノレヴェントン | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
フィバリッシュ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ヘバ | Nureyev | ||
Likely Exchange |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:4.8pt
曾祖母ヘバはフェアリードールの叔母にあたり同じヌレイエフ産駒、シャーペンアップを含まない分こちらのほうが良血といえる。そこにトニービン>キングカメハメハと重ねており実績なくとも血統構成だけみると超良血といえる。兄2頭がマイナー種牡馬で重賞を勝っているし他の兄弟も4勝以上がいたりとかなりレベルの高い安定感のある母である。オルフェーヴルもけして種牡馬としては成功と言えない状況なので今後はS級種牡馬をつけるべき母ではないだろうか。
前評判
新冠タガノファームでの自家生産、オーナーもタガノでお馴染みの八木良司氏という事で主だった前評判というのは余り聞き及ばなかった。が、タガノレヴェントン産駒は先ず持って走って来るだけに、デビューすれば注目を集めるのは必定。いずれ、芝で頭打ちになりダート路線へ変更した際にパフォーマンスが向上するのもしっかりと目に見えている。
馬名の意味
冠名+ダイヤモンド(スペイン語)
タガノの冠名も非常に耳触りの良い響きの馬名が多い。
2着:ファンタジスト 牡3 (武豊)
3着:ディキシーナイト 牡3 (石橋脩)
レースタイム:1:47.8(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.9