最大の課題は距離延長か

 
今回の昇竜ステークスは、タイミングナウにとっても大事な試金石となるだろう。近2戦の様な圧勝劇で勝利すれば海外遠征志向の強いオーナーのもと、確実に国外へも目を向ける事となる。ともすれば、今回最も大きな焦点となるのは1400mへの距離延長。さすがに1200mしか走れないとなれば今後の選択肢の幅も狭まる。ここを楽勝すれば、自ずとマイル路線までは番組の候補にも挙がって来る為、様々な国内外のレースをセレクト出来るというもの。その為にも、昇竜ステークスでは勝ち負けよりも内容を重視したい。
 

タイムも優秀でオープン入り

 

2019年2月2日 ごぎょう賞 ダート1200m 中京競馬場

1着:タイミングナウ 牡3 (武豊)
2着:ナランフレグ 牡3 (丸田恭介)
3着:イーサンパンサー 牡3 (古川吉洋)

レースタイム:1:12.0(良)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.9
 
まさかの出遅れで外枠からかなりのビハインドを背負ったタイミングナウ。それでも、道中で大外から一気に捲り上がって行くと、あっという間に先頭へ並びかけるレース運び。そのまま手応え良く直線を迎えると、外からナランフレグが上がって来て更に加速。また突き放す内容で、他馬との力差を見せ付けた。タイムも前走より速く、まともならもっと突き放していただろう。どこまでの馬か、今後も要注目の1頭だ。
 

タイミングナウに合わせて遠征??

 
武豊騎手が中京に乗りに来るのも珍しい光景だろう。それだけこのタイミングナウに力を入れており、メインよりも10Rが勝負レースと言える。馬自体、新馬戦の時計も優秀でしかも追った所が無い程の余裕ぶり。まだまだパフォーマンスは向上して来そうだし、ここの昇級戦で負けていられない立場にあるだろう。次々と出て来るダートの大物候補たちをまとめて負かすだけの潜在能力を感じる1頭だ。
 

能力の違いを見せ付け先ず1勝

 

2019年01月05日 3歳新馬 ダート1200m 京都競馬場

1着:タイミングナウ 牡3 (北村友一)
2着:サトノギャロス 牡3 (川島信二)
3着:スクエアテーブル 牡3 (水口優也)

レースタイム:1:12.2(良)
レース上がり3ハロン:36.2
勝ち馬上がり3ハロン:36.2
 
発馬で既に1馬身前に出たタイミングナウ。そこから楽に単騎ハナへ出ると、まさにスピード値が違う道中の走りを見せた。そのまま引っ張りきりの手応えで直線コースへ、後続を見る見る内に突き放し最後はサトノギャロスに4馬身差の完勝V。追えば追うほどの伸びただろう事からも、タイムも含めて相当なレベルの1頭だという事がすぐに分かる。これは重賞級と見て間違いないだろう。
 

タイミングナウ

 
タイミングナウ(Her Smile2016)

タイミングナウ(Her Smile2016)

牡馬

父馬:Tapit
母馬:Her Smile
母父:Include
所属:中竹和也厩舎(栗東)
生産:KatieRich Farms(米)
馬主:キーファーズ

通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:ごぎょう賞など
via google imghp
 
母は米GⅠ勝ち馬、そこに米リーディング上位のTapitが掛け合わされたとあれば自ずとダートで怪物級の走りを期待してしまうタイミングナウ。社台グループが海外で落札して来た馬をキーファーズが譲り受けた形だろうが、ミスタープロスペクターの3本にファピアノ、シアトルスルーも兼ねたバリバリのクロス配合。気性面が心配ではあるが、良い方向に向けば類稀なスピードとパワーが受け継がれている。
 

血統背景

 
Tapit Pulpit A.P.Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr.Prospector
Narrate
Tap Your Heels Unbridled Fappiano
Gana Facil
Ruby Slippers Nijinsky
Moon Glitter
Her Smile Include Broad Brush Ack Ack
Hay Patcher
Illeria Stop the Music
Baldski's Holiday
Hepburn Capote Seattle Slew
Too Bald
Favored Lady Fappiano
Applause


 

兄弟馬

 
初仔
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリーに日本実績馬はいないが、母G1馬、父Tapitで多重クロスありとくれば新馬のパフォーマンスを見る限り期待せずにはいられない。
 

前評判

 
稽古でも追い切る毎に動きは良化、1F11秒台を楽にマークするなどやはり血統に違わぬパフォーマンスを持ち合わせていると言える。尚、先にデビュー済みのゴータイミングと合わせて、オーナーと親交のあるとんねるずの木梨憲武氏が命名しているとの事。話題性も持ち合わせたスターホースになる素材だろう。
 

馬名の意味

 

瞬間+今

 
木梨憲武氏によるネーミング。

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