朝日杯フューチュリティステークス直後
2019年12月15日 朝日杯フューチュリティステークス 芝1600m 阪神競馬場
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道中はいつも通り、控えて後方からの追走で追い込みの競馬に徹したタイセイビジョン。4コーナーで外から勢い良く加速を付けて行くと、直線では一旦サリオスに並びかける走りを見せた。そこから坂上で脚が止まってしまい最後は2馬身半突き放されてしまったが、それでも2着は死守。マイルまでなら十分一線級で戦えるだけのパフォーマンスで来春の大舞台でも楽しみが増えたのではないだろうか。間違いなくタートルボウルの代表産駒。
朝日杯フューチュリティステークス直前
下馬評ではサリオス、レッドベルジュールの2頭が上位評価を受けているが実績と爆発力ならこのタイセイビジョンも負けていない。それくらい前走の京王杯2歳ステークスでの走りはインパクトが強かった。マイルが初距離という点はやや不利にも映るが、前走のゴール前の脚色を見ても200mの延長はこなせるだろう。いずれせにせよ後方からの追走となるのは間違いなく、先行激化で展開がハマれば一気の差し切りも。
京王杯2歳ステークス直後
2019年11月2日 京王杯2歳ステークス 芝1400m 東京競馬場
1着:タイセイビジョン 牡2 (C.ルメール)
2着:ビアンフェ 牡2 (藤岡佑介)
3着:ヴァルナ 牡2 (C.スミヨン)
レースタイム:1:20.8(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:ビアンフェ 牡2 (藤岡佑介)
3着:ヴァルナ 牡2 (C.スミヨン)
レースタイム:1:20.8(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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スタートはまずまずも脚質的に後ろから行く構えのタイセイビジョン。レースはビアンフェが積極的にハナを切るものの、ペース自体はそこまで速くない流れで各馬にチャンスのある1戦となった。4コーナーでグッと馬群も凝縮すると、直線コースで一気に横並びからの決めて勝負。そこでもまだ手応えたっぷりで馬なりのまま馬群を割って出ると、追い出されてから一気に加速して粘るビアンフェを捉えたタイセイビジョン。最後は更に突き放し、レコードタイムの圧勝で嬉しい重賞初勝利を飾った。
京王杯2歳ステークス直前
さすがに前走の1200mは忙し過ぎた様子のタイセイビジョン。鞍上のルメール騎手もレース後に同様のコメントをしている通り、本馬にとっては適距離ではなかった様だ。今回の京王杯2歳ステークスでは新馬で圧勝した1400mに戻る上、直線の長い東京コースである。本馬のポテンシャルを最大限発揮するには最高の舞台であり、函館2歳ステークスで付けられたビアンフェとの差は十分に逆転出来る範囲内だろう。スタートを決めて中団あたりで追走を決められれば直線は必ず追い込んで来る筈。
函館2歳ステークス直後
2019年7月21日 函館2歳S 芝1200m 函館競馬場
1着:ビアンフェ 牡2 (藤岡佑介)
2着:タイセイビジョン 牡2 (C.ルメール)
3着:プリンスリターン 牡2 (原田和真)
レースタイム:1:09.2(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
2着:タイセイビジョン 牡2 (C.ルメール)
3着:プリンスリターン 牡2 (原田和真)
レースタイム:1:09.2(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
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ノソッとしたスタートから前半は前の集団に置いてけぼりのタイセイビジョン。前走の1400mからスプリント戦への距離短縮で付いて行けなかったのだろう。そこで無理をせず直線コースに脚を残しておく戦法となった。最後のストレートでトップギアへ入れると、ググッと加速し一気に2着まであがる走りを見せた。前にはビアンフェがあっさりと逃げ切り勝ちを飾っていたが、伸び脚としては本馬の方が目立っていたほど。距離が延びれば重賞タイトルを穫れる器だろう。
函館2歳ステークス直前
遥々、北海道へ遠征してまでタイトルを狙いに来たタイセイビジョン。陣営もさぞかし自信があっての北上なのだろうが、それが追い切りでも十分納得出来る迫力の動きを見せた。元はタートルボウル産駒ながらセリで2000万円という高額の取引をされた本馬。馬自体の作りが良く、母ソムニアは函館2歳ステークスで3着に入った仕上がり早の血統でもある。新馬戦でも圧巻のパフォーマンスで抜け出した様にかなり能力は高いと見ていいだろう。
タイセイビジョン
曾祖母ドリームビジョンはアロハドリームやユートピアを輩出した優良繁殖牝馬、遡れば他にも重賞活躍馬を何頭も出している繁栄ファミリーの出自である。そこからエルコンドルパサー→スペシャルウィークという日本供用種牡馬で可能限り理想的な代重ねをした可能性のある血統を構成している。タートルボウルでもハマればタイトルを狙えるだけの馬が出て来ても納得だろう。
血統構成
タートルボウル | Dyhim Diamond | Night Shift | Northern Dancer |
Ciboulette | |||
Happy Landing | Homing | ||
Laughing Goddess | |||
Clara Bow | Top Ville | High Top | |
Sega Ville | |||
Kamiya | Kalamoun | ||
Shahinaaz | |||
ソムニア | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
キャンペーンガール | マルゼンスキー | ||
レディーシラオキ | |||
ドリームスケイプ | エルコンドルパサー | Kingmambo | |
サドラーズギャル | |||
ドリームビジョン | ノーザンテースト | ||
ハニードリーマー |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
祖母ドリームスケイプは、アロハドリーム、ユートピアの半妹でエルコンドルパサー産駒そこにスペシャルウィークのライバル馬をかけた母は函館2歳Sで3着実績があるがタートルボウル産駒なので芝どうかとおもったが新馬の感じからはクラス次第では通用しそう。兄弟は走っていないので血統背景からの強調材料はない。
前評判
新馬戦で金子真人オーナー所有のロードカナロア産駒を抑えて1番人気に支持されている辺り、デビュー前からの動きは相当良かったのだろう。本来なら恐らく1倍台になる程の実力馬だったという事だ。実際、新馬のパフォーマンスはまだまだ余力があり、距離も延びて問題ない内容。マイルまでなら十分に許容範囲で、これだけ期待出来るタートルボウル産駒というのもそうそう見受けられない。
馬名の意味
冠名+先見の明
曾祖母名からの引用。
2着:タイセイビジョン 牡2 (武豊)
3着:グランレイ 牡2 (池添謙一)
レースタイム:1:33.0(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.4