フローラステークス直後
2019年4月21日 フローラステークス 芝2000m 東京競馬場
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些かテンションが高かったのか、スタート直後から突っ張る様な走りでジョディーの番手を我慢の走りで追走していたセラピア。その上、外枠の先行勢からの煽りを受けて終始プレッシャーを受けつつの道中となった。ペースも淡々と流れ、さすがに新馬戦の楽な展開とは行かず馬自体が脚を使い続けなければならなかったのだろう。直線に向いた時は既にいっぱいいっぱいの状態で追われても反応がなく、そのままズルズルと後退して14着と惨敗を喫した。自己条件に戻ってまた位置から出直しで這い上がって来て欲しい逸材である。
フローラステークス直前
新馬戦の内容を見る限り、行く行くは上のクラスで十分戦って行ける素材のセラピア。オルフェーヴル産駒らしからぬ気性の落ち着きを見せ、距離の融通もかなり効きそう。そのデビュー戦は番手でしっかり折り合い、直線に向いて軽く追われて最速の上がりを披露。2着にあっさりと2馬身以上の差を付けている事から、本気を出せばもっと走りは良くなって来るだろう。クリアすべきハードルは高いが、キャリア馬たちを跳ね除けて一気にオークスの出走権利をもぎ取っても何ら不思議ではない。
プロフィール
新馬戦の直線だけ見れば歴代名馬のデビュー戦を思わせる様な圧勝ぶり。底がまだまだ見えないポテンシャルの持ち主で、何よりオルフェーヴル産駒らしからぬ落ち着きが良い。完歩も広く、如何にも中長距離でこその1頭なだけに陣営がオークスへ間に合わせたい気持ちも十二分に理解できよう。本格化は古馬になってからだろうが、もしかするととんでもない大物に化ける可能性も高い。
血統背景
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
ララア | Tapit | Pulpit | A.P.Indy |
Preach | |||
Tap Your Heels | Unbridled | ||
Ruby Slippers | |||
Rose of Summer | El Plado | Sadler's Wells | |
Lady Capulet | |||
Cherokee Crossing | Cherokee Colony | ||
Sky Meadows |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
兄弟実績はまだまだ少ないがファミリーとしては、母はG1馬で母の兄弟、祖母の兄弟、曾祖母の兄弟にG1級の馬がいる名門ファミリーと言える。そして母父はタピット、しめの父があたりはずれが多いオルフェーヴルなのは微妙だがとはいえ超良血といえるのではないだろうか。
前評判
1つ上の全姉にサラスがおり、現役で既に3勝をあげ重賞にも挑戦している素質馬だ。その評価込みでデビュー前から評判は高かったがオーナーズという事もあり、メディア向けの情報はほぼ出回って来なかった。未勝利で見せた内容はまさに圧巻のパフォーマンス。あの走りが一定のレベルでできるのならば、オークス制覇もあながち夢ではないだろう。但し、父がオルフェーヴルという事で、環境変化や揉まれた時などにモチベーションが切れないかという点が唯一の心配材料ではある。
馬名の意味
癒し(ギリシャ語)
セラピーの語源と成る単語から引用したネーミング。
2着:シャドウディーヴァ 牝3 (岩田康誠)
3着:ジョディー 牝3 (武藤雅)
レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.5