シンガポールTC直前

 
前走は後ろからやられた訳ではなく、逃げたロードマイウェイに一本取られた競馬となったスーパーフェザー。現級でのキレる脚は持ち合わせていないだけに、早めに捲って行ってどこまで粘れるかというレースの組み立てを行った方が良いだろう。もしくは、思い切って逃げという形を取っても面白いかもしれない。乗り替わりとなる和田竜二騎手が新味を発揮してくれる事に期待したい。
 

八ヶ岳特別直前

 
ここ3戦、全て1倍台の支持を集めながら勝ち切れず惜敗を続けているスーパーフェザー。早めの競馬から押し切ろうとするも、最後に脚が甘くなってしまい2~3着に屈している。この手の場合、騎手が大きく脚質転換をするなどの工夫で馬がガラッと変わる時もあるのだが、それを期待してD.レーンが鞍上に付く。距離も1800mと大幅に短縮して来たのも同じ狙いだろう。ここで圧勝まですれば今後の見通しも明るい。
 

白鷺特別直後

 

2019年4月6日 白鷺特別 芝2400m 阪神競馬場

1着:イペルラーニオ 牡4 (石橋脩)
2着:スーパーフェザー 牡4 (福永祐一)
3着:エイシンクリック 牡5 (岩田康誠)

レースタイム:2:25.4(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
 
道中はゆったりと追走したスーパーフェザー、前の出し入れが激しく乱ペースでも慌てず自身のリズムは崩さないレースセンスの高い馬である。4コーナーである程度態勢が落ち着いた時に安城のGOサインで前へ。直線に入った時には既に先頭でそのまま押し切るかに見えたが、外から伏兵イペルラーニオが一完歩ずつ詰め寄って来てゴール前で差し切られる結果となった。それでも自身の走りはどの条件でも出せる馬の方が行く行くは強くなるだろう。
 

白鷺特別直前

 
思えば、昨年のクラシックが始まる前には友道厩舎のエース候補はワグネリアンとスーパーフェザーのどちらかと言われていた。実際、新馬で見せたパフォーマンスは相当なもので、当時の2着馬レッドヴェイロンがその後GⅠで3着に入っている事などからも疑いようがない。あともう少し歯車が噛み合えば、そのワグネリアンやエタリオウにも負けない程の逸材だろう。それを証明するにも、白鷺特別では圧勝レベルの勝ち方を期待したいところだ。
 

青葉賞直後

 

2018年04月28日 青葉賞 芝2500m 東京競馬場

1着:ゴーフォザサミット 牡3 (蛯名正義)
2着:エタリオウ 牡3 (石橋脩)
3着:スーパーフェザー 牡3 (福永祐一)

レースタイム:2:24.4(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
青葉賞では中団の後ろ目からレースを進めたスーパーフェザー。直線外を上手く出して追い込み態勢に入るも、前を行くゴーフォザサミットとエタリオウとの差がなかなか詰まらない。ラスト100mでエタリオウに並びかけるも、ゴール前で僅かにハナ差届かずダービーへの出走は叶わなかった。その無念を晴らすべく、休養から戻って来た当馬は週末に東京で行われる自己条件の1000万クラスで大暴れするだろう。鞍上はM.デムーロ騎手。
 

青葉賞直前 

 
坂路でエタリオウと併せるスーパーフェザー(右)

坂路でエタリオウと併せるスーパーフェザー(右)

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いよいよスーパーフェザーが表舞台へ駒を進めて来た。デビューから絶大な注目を集め、アザレア賞では期待通りのレースぶりで勝利しオープン入りを果たした。管理する友道師も『前走くらいからようやく本来の能力を発揮出来る様になって来ましたね』と同馬の覚醒を示唆するコメント。阪神の2400mでも余裕の脚取りで駆け抜けた事からもスタミナは十分で、初の関東コースはあすなろ賞で小倉遠征を経験しているので問題ないだろう。2着までにダービーへの出走権が与えられるも、陣営の狙いは当然ながら1着だ。勝って堂々と本番へ臨みたい。
 

アザレア賞直後

 

2018年3月31日 アザレア賞 芝2400m 阪神競馬場

1着:スーパーフェザー 牡3 (福永祐一)
2着:シュナイデン 牡3 (松山弘平)
3着:ドンアルゴス 牡3 (浜中俊)

レースタイム:2:29.9(良)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
 
スタートから中団に下げ俯瞰的に見つつレースを進めたスーパーフェザー。ゆっくりしたペースで最後の末脚勝負となるが、4コーナーで先団まで取り付けたスーパーフェザーが直線でも楽々と抜け出し、粘る2着のシュナイデンに2馬身以上のもの差を付けてフィニッシュ。見事に2勝目を飾り、日本ダービーへの道のりをギリギリ繋いだ。レース後、福永祐一騎手が『ポテンシャルが高くて競馬がしやすいです、長距離向き』とコメントする様にその乗りやすさに舌を巻く程。次はダービートライアルとなるだろう。
 

あすなろ賞直後

 

2018年2月10日 あすなろ賞 芝2000m 小倉競馬場

1着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
2着:スーパーフェザー 牡3 (武豊)
3着:ナムラアッパレ 牡3 (秋山真一郎)

レースタイム:2:00.8(稍重)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
前走は大外枠のスタートからモタつき終始後方からの競馬となったスーパーフェザー。一方勝ったエポカドーロは最内枠からすんなりと先手を奪って余裕の逃げ切り勝ちと両対象なレースぶりだった。それでいて2着に追い込んでいるのは地力の高い証拠だろう。加えて、そのエポカドーロが次走のスプリングステークスでステルヴィオを大接戦を演じている事からも決して悲観する内容ではない。今回の1戦さえモノに出来ればまだダービーへの切符は残されていよう。
 

若駒ステークス直後

 

2018年1月20日 若駒ステークス 芝2000m 京都競馬場

1着:ケイティクレバー 牡3 (小林徹弥)
2着:マイハートビート 牡3 (津村明秀)
3着:テイエムディラン 牡3 (田中健)

レースタイム:2:02.7(稍重)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
 
新馬戦と同じく後方からの競馬を進めたスーパーフェザー。4コーナーから徐々に進出し先行勢を射程圏内へ入れる脚取りで直線入り口へ。本来ならここから楽に前をかわして1着でゴール出来ていたのだが、稍重馬場を気にしていつもの末脚が不発。結局フォックスクリークと共に精彩を欠いて6着に敗退するという波乱。クラシックへ向けて陣営も誤算、頭を抱える決着となってしまった。
 

若駒ステークス直前

 
M.デムーロ騎手も惚れ込む逸材スーパーフェザー

M.デムーロ騎手も惚れ込む逸材スーパーフェザー

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友道厩舎には既に弥生賞行きを確定させているワグネリアンという有力馬が控えているが、それに匹敵するであろう1頭が僚馬スーパーフェザー。一昨年のダービー馬マカヒキと同じローテーションで臨んでいる事からも管理する友道調教師の期待の高さが窺い知れる。新馬戦よりも更にパワーアップした姿で年明け最初の試金石に挑むが、1番の強敵はマウントシャスタなどの下にあたるフォックスクリーク。この対決を制する事が出来れば一気にクラシックへの道が開けて来るに違いない。
 

2歳新馬直後

 

2017年10月28日 2歳新馬 芝1800m 京都競馬場

1着:スーパーフェザー 牡2 (M.デムーロ)
2着:レッドヴェイロン 牡2 (武豊)
3着:アドベントサンデー 牡2 (松山弘平)

レースタイム:1:50.6(稍重)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:36.2
 
レースレベルはともかくとして、2着のレッドヴェイロンも相当な素質馬。道中掛かりっぱなしで最後の直線もスーパーフェザーに食らい付くのだから大したもの。しかし、それを決して得意とは言えない条件下で余裕たっぷりに差し切る同馬はもっと凄い。確かに2億6000万円の額に見合った一流馬のそれを初戦から感じさせる走りだった。同厩舎には既にワグネリアンというクラシック候補がいるが、僚馬で唯一無二のライバルとなり得る存在だろう。
 

2歳新馬直前

 
3頭併せで追切を行うスーパーフェザー

3頭併せで追切を行うスーパーフェザー

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フォームがまさに既に一流馬のそれ。特にディープインパクト産駒の活躍馬に共通する様な立ち姿含めて、さすがの血統馬という事を認識させられる。母は米国のGⅠホースウィナーで近親にはあの名馬マルゼンスキーがいる超豪華絢爛の1頭。世間的には日本での初年度がどうか??という不安視もある様だが、雰囲気を見る限りでは凡走する要素が見当たらない。唯一、気掛かりな点を挙げるとするならば週末が雨予報で道悪の馬場をこなせるかどうかだけ。仮にここで負けたとしてもいずれはきっちり走って来るだろうから、POG指名している人たちは心配無用だろう。
 

スーパーフェザー

 
スーパーフェザー(オーサムフェザー2015)

スーパーフェザー(オーサムフェザー2015)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:オーサムフェザー
母父:Awesome of Course
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:KTレーシング

通算成績:9戦2勝(2-3-3-1)
主な戦績:アザレア賞など
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馬体はコンパクトにまとまったディープインパクト産駒の典型的な走る馬の形。加えて、馬体重は500kg前後の大柄でそれを微塵も感じさせない立ち姿はかなり期待出来る1頭だろう。重たさは一切無く、バネの効いたフットワークで飛びが大きそうな作りをしているのが良い。クラシックの常連、友道康夫厩舎のNo.1候補と言っても過言ではないだろう。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘア Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
オーサムフェザー Awesome of Course Awesome Again Deputy Minister
Primal Force
Mais Oui Lyphard
Affirmatively
Precious Feather Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Last Feather Vaguely Noble
Quill


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
マルゼンスキー

マルゼンスキー

牡馬

父馬:Nijinsky
母馬:シル
母父:Buckpasser
所属:本郷重彦厩舎(東京)
生産:橋本牧場
馬主:橋本善吉

通算成績:8戦8勝 (8-0-0-0)
主な戦績:朝日杯3歳ステークスなど
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シルクフェイマス

シルクフェイマス

牡馬

父馬:マーベラスサンデー
母馬:セイントセーラ
母父:Caerleon
所属:鮫島一歩厩舎(栗東)
生産:早田牧場新冠支場
馬主:シルクホースクラブ

通算成績:43勝9勝(9-4-6-24)
主な勝鞍:日経新春杯、京都記念など
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血統評価:1.0pt

 
母はPOG期間に該当する米GⅠ馬。近親にはマルゼンスキーやシルクフェイマスがいるのでそれなりの実績もある。日本種牡馬の初産駒で期待は出来るが、兄弟実績がないので信用も出来ない。
 

前評判

 
『こちらに移動して来た最初の頃はまだひ弱な印象でしたが、日に日に馬格も付いてきて大物の雰囲気が出て来ましたね。今はじっくり調整していますが、動きそのものはディープインパクト産駒らしいしなやかなフットワーク。当然、クラシック戦線に乗ってもらわなければいけない馬です』との事。また、管理予定の友道康夫調教師も『乗り味が良い』と評価しているだけに期待値は相当に高い。
 

馬名の意味

 

超越+母名の一部

 
米GⅠを2勝した名牝である母をも超える活躍を願っての命名か。それにしてもダサい。

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