福島民友カップ直前
北海道シリーズの1戦で覚醒したのか、前走のオークランドRCTでは5番手追走から直線独走の競馬で2着馬に1秒差を付ける完勝の内容で勝ち上がったスワーヴアラミス。元々ダート路戦に転向してからは安定した走りを見せていたが、前走のパフォーマンスは更にその上を行く想定外のものだった。ハーツクライ産駒だけに一気に成長曲線のカーブを描く事もあるだろう。今回の福島民友カップで同様の勝ち方を演じる様なら、いよいよ大物候補が誕生となる。
スワーヴアラミス
母~祖母と海外の重賞勝ち馬でれっきとした良血の牝系である。そこに日本へ持ち込んでハーツクライを配合し産まれたのがスワーヴアラミス。アメリカのダート系肌にハーツクライを掛け合わせるのが近年のトレンドであり、大物も何頭かチラホラ出始めている。本馬も作りが非常に良く見栄えは抜群、父産駒の傾向通りジワジワと力を付けて来て古馬になって急激に成長するパターンに該当するのだろう。
血統構成
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
べイトゥベイ | Sligo Bay | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Angelic Song | Halo | ||
Ballade | |||
Bala | With Approval | Caro | |
Passing Mood | |||
Muskoka Dawn | Miswaki | ||
April Dawn Marie |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は米G1入線馬だが血統構成は地味で、産駒もほぼはしっていないその中でハーツクライの当たり馬といった印象。血統構成からの強調材料としては弱い。
前評判
1歳時のセレクトセールで7000万超えの高額で落札されているスワーヴアラミス。まだ実績のない繁殖牝馬でハーツクライ産駒ならこの価格帯は高い部類に入るのではないだろうか。それだけ馬のデキが良かったという事だろうが、それを見抜くチームNICKSの馬の見る目はやはり確かなものがある。スワーヴリチャードもディープインパクト産駒ならまだしも、ハーツクライで億超えを回収しているのだから大したものだ。
馬名の意味
冠名+物語の登場人物名より
響きから来るネーミングだろう。
父馬:ハーツクライ
母馬:ベイトゥベイ
母父:Sligo Bay
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:白老ファーム
馬主:NICKS
通算成績:14戦4勝(4-3-2-5)
主な戦績:オークランドレーシングクラブトロフィーなど