スワンステークス2018の結果

 

スワンステークス2018の動画

 

レース回顧

 
スーッと楽な形でレーヌミノルがハナに立つと、前半3F34秒7とスローペースに落とし込んで程よい流れを形成。完全なキレ味勝負で直線に入ると、外から1番人気モズアスコットが先頭に躍り出て態勢決したかに見えたが大外からロードクエストがゴール前強襲。クビの上げ下げで僅かに外のロードクエストがハナ差かわした所でフィニッシュ。M.デムーロ騎手の豪腕が炸裂した1戦となった。3着にグァンチャーレが入線。京都芝コースはペースに関係なく外差しが決まる馬場状態だった様である。
 

勝ち馬ロードクエスト

 
勝ち馬ロードクエスト

勝ち馬ロードクエスト

牡馬

父馬:マツリダゴッホ
母馬:マツリダワルツ
母父:チーフベアハート
所属:小島茂之厩舎(美浦)
生産:様似牧場
馬主:ロードホースクラブ

通算成績:21戦4勝(4-3-2-12)
主な戦績:スワンステークスなど
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道中はまさに死んだふりの最後方待機策を取ったロードクエスト。モズアスコットだけを目標にし、直線コースに賭ける展開となった。その目論見通り、大外に進路を取ると猛然と追い込み先に抜け出したモズアスコットをゴール前でギリギリ捉えるしてやったりの競馬。3歳時の京成杯オータムハンデキャップ以来となる約1年2ヶ月ぶりの重賞勝利でキャリア4勝目を飾った。一旦は落ち込んだ成績もここに来て完全に復調した気配、マイルチャンピオンシップで初タイトル制覇となるか。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎モズアスコット
◯ロードクエスト
△レーヌミノル
ベステンダンク
デアレガーロ
サフランハート
×ヒルノデイバロー
グァンチャーレ
キングハート
コウエイタケル
 

馬連:想定9点:△的中、三連単:想定80点:◯勝利

 
本命モズアスコット、対抗ロードクエストの1択だっただろう。力差が明白だったので単穴なしで連下は単勝30倍未満、紐は単勝100倍未満が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:102.3 ※想定RR:104.6

 
                 
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 大川 河本 浜野 道永 単勝オッズ
1 8 ロードクエスト 56.0 Mデム 106.8 1:21.5 5.6
2 10 モズアスコット 58.0 Cルメ 113.8 ハナ 1.3
3 5 グァンチャーレ 56.0 古川 106.6 1/2 × 38.7
4 3 ベステンダンク 56.0 川田 102.7 クビ 13.9
5 11 コウエイタケル 56.0 小牧 97.5 3.1/2 70.9
6 4 デアレガーロ 54.0 福永 100.4 ハナ 21.9
7 6 レーヌミノル 54.0 和田 103.5 ハナ 12.4
8 7 キングハート 56.0 小崎 99.2 1.3/4 × × 63.9
9 1 ドルチャーリオ 56.0 池添 90.0 2 154.6
10 2 サフランハート 56.0 90.0 クビ 27.3
11 9 ヒルノデイバロー 56.0 四位 100.9 1/2 32.6


 

危険な人気馬結果 レーヌミノル→7着(3人気)

 
完全に展開の主導権は握ったかに見えたが、逆を言えば自身が表立った競馬で勝てる程の実力は無い。桜花賞の時の様に上のクラスでは直線でフラッと顔を出すくらいの競馬の方が向いているのだろう。さすがにモズアスコット相手では荷が重かった印象だ。
 

穴馬予想結果 コウエイタケル→5着(10人気)

 
さすがにここでまともに競馬が出来る程は甘くなかったという事だろう。後は瞬発力勝負になったのも痛かったと言える。コウエイタケルもレーヌミノル同様に、展開や条件の利が重なって初めてこのクラスで台頭出来るレベルの存在。そこはしっかりと見極めなければいけない。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑧⑩-②③④⑤⑥⑪ 的中
単勝 8 560円 枠連 7-8 280円
複勝 8 130円 ワイド 8-10 180円
10 110円 5-8 1,210円
5 300円 5-10 480円
馬連 8-10 320円 馬単 8→10 1,090円
三連複 5-8-10 1,760円 三連単 8→10→5 9,820円


 

編集部の回顧

 
本命モズアスコットは安田の前OP戦取りこぼしているし斤量差考えれば安定して結果出せているのだろう。対抗ロードクエストも今回は騎手のおかげか展開ハマったのかよかったとおもうが評価はかわらない。単穴サフランハートは結果地力不足かもう少しみてみたい。(大川)
 
◎モズアスコット…勝ちパターンに見えたが、最後は差されてしまった。斤量、休み明けを考えると強い競馬であったと思いますし、次走はさらに上積みが期待できそう。○ロードクエスト…見事な差し切り勝ち。京都1400mがどうかなと思ったが、展開がハマったレースだったと思う。次走も注意が必要。△グァンチャーレ…初距離であったが、地力の高さを感じた。上位二頭とは差があるが、大健闘だったといえる。(河本)
 
惜敗続きのロードクエストを勝たせてしまう。誰もが三浦騎手とデムーロ騎手の力の違いを改めて実感したのではないでしょうか。ガチガチ人気の1、2着ではありますが、「騎手で買えばいい」と思ってしまうのも肯けますよね。2着モズアスコットの本質は叩き良化型。負けられないメンバー構成だっただけに物足りなさが残るとはいえ、及第点の競馬でした。次は良くなりそうです。3着グァンチャーレはフルキチ騎手のイン突きが嵌まった形で3着と4着はコーナーワークの差がもろに出ました。そしてこの差が個人的には大きく、予想では安い馬連が的中したのみ、惜しいところで三連単を逃してしまいました。(浜野)
 
前が数頭残りつつ人気二頭が追い比べる展開は容易に想像は出来た。残った馬達も予想通りだったので。ここは固いしイージーなところ。ルメ、デムの勢いは落ちない印象が残る。(道永)
 

スワンステークス2018の予想

 

◎モズアスコット

 
モズアスコット

モズアスコット

牡馬

父馬:フランケル
母馬:India
母父:ヘネシー
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:Summer Wind Farm(米)
馬主:キャピタルシステム

通算成績:11戦5勝(5-3-0-3)
主な戦績:安田記念など
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モズアスコット以外が重賞どころかオープンクラスのメンバー構成となってしまったスワンステークス。例え58kgと他馬より背負わされていようが、ここは絶対に負けてはいけない1戦となった。逆にプレッシャーをかける事になるが、それ以上の大物と見込んでここは不動の本命候補だ。
 

○ロードクエスト

 
ロードクエスト

ロードクエスト

牡馬

父馬:マツリダゴッホ
母馬:マツリダワルツ
母父:チーフベアハート
所属:小島茂之厩舎(美浦)
生産:様似牧場
馬主:ロードホースクラブ

通算成績:20戦3勝(3-3-2-12)
主な戦績:新潟2歳ステークス、京成杯オータムハンデキャップなど
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正直、モズアスコット相手に考えると対抗でも気が引けるがこの中では実績が1番上なので対抗印に。M.デムーロ騎乗で多少の勝負気配も感じる。モズアスコットが万が一コケた場合に勝ち切る競馬をするならこの馬だろう。近頃は先行出来る様になって成績が安定して来ているのは良い兆候と言える。
 

▲サフランハート

 
サフランハート

サフランハート

牡馬

父馬:アドマイヤオーラ
母馬:サフランカーネギー
母父:カーネギー
所属:北出成人厩舎(栗東)
生産:林農場
馬主:海原聖一

通算成績:24戦5勝(5-6-3-10)
主な戦績:道頓堀ステークスなど
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前走の道頓堀ステークスでは、直線半ばまで前が開かず行き場を失う競馬。それでも残り1Fで空いたスペースから突き抜けあっさり勝ちきった走りはまさに圧巻のひと言だった。着実に力を付けて来ており、1400mまでなら恐らく展開次第で重賞でも馬券に絡めるだけの存在になって来ているだろう。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:104.6

 
モズアスコットは斤量背負っているものの他がG2レベルではない低レベルなのでここは1頭マルチ軸でいいだろう。ただし1着固定できるほどの条件ではないので意外と手広く行く必要がありそう。
 
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 大川 河本 浜野 道永 予想オッズ
1 ドルチャーリオ 56.0 池添 90.0 189.7
2 サフランハート 56.0 100.0 44.4
3 ベステンダンク 56.0 川田 97.5 23.4
4 デアレガーロ 54.0 福永 101.5 8.7
5 グアンチャーレ 56.0 古川 106.5 × 16.3
6 レーヌミノル 54.0 和田 104.7 7.6
7 キングハート 56.0 小崎 99.3 × × 46.6
8 ロードクエスト 56.0 Mデム 106.7 4.8
9 ヒルノデイバロー 56.0 四位 103.2 18.6
10 モズアスコット 58.0 Cルメ 114.8 1.5
11 コウエイタケル 56.0 小牧 97.3 61.1


 

危険な人気馬 レーヌミノル(想定3番人気)

 
想定で3番人気だが、実際はもう少し人気は落ちて行くであろうレーヌミノル。それでもこのメンバー内ならGⅠホースの威厳もありある程度のオッズは集める筈。とは言え、近走の走りからすればそこまでの信用度は無く人気次第ではばっさり切ってしまって良い。
 

穴馬予想 コウエイタケル(想定10番人気)

 
セントウルステークスではファインニードルから0秒4差の4着と善戦したコウエイタケル。単純な比較だが、その後のスプリンターズステークスで1、2、5着が上位独占を果たしている事からレースレベルは高かったのだろう。そこで踏ん張れたのならここでも十二分に見せ場は作れるだろう。
 

編集部の見解

 
本命モズアスコット、安田だけで信用しているわけではないし58とはいえ相手が弱すぎるので本命は必然か。対抗が見当たらない中、それでも実績を優先するとロードクエストかなと。単穴にサフランハート。対抗には信用不足もこのレベルであれば前走の前ずっとつまってからの抜け出しを考えると十分通用すると判断、あとは前走おもったより走れていたコウエイタケルあたりは狙い目と判断。こちらも荒れ希望。(大川)
 
◎モズアスコット…安田記念では連闘で勝ち時計もコースレコードタイと強い競馬であった。今回休み明け、斤量58㎏背負うが、このメンバーでは負けられない。最終追い切りも力強いフットワークで、休み明けでも勝負できそう。鞍上ルメール騎手も絶好調であるため期待大。○ロードクエスト…近走重賞、オープンで勝てない競馬が続いているが、勝ち馬とは差のない競馬をしている。ただ、前走の2.3着馬が富士Sで活躍しているため、ここでも勝負できそう。▲コウエイタケル…前走セントウルスステークスでは、勝ち馬と0.4秒差なら上々。馬場が渋ればチャンスであるが、パンパンな良馬場では厳しいかもしれない。レース展開に期待したい。(河本)
 
この路線の層の薄さが明らかにわかるメンバー構成で◎モズアスコットは前哨戦とはいえここでは負けられないところです。ルメール騎手の開催5日連続重賞勝ちですね。〇レーヌミノルはマイルよりも非根幹距離の1400の方が適性があるとみています。▲ロードクエストは勝ちきれない競馬を続けた三浦皇成騎手からデムーロ騎手への鞍上強化が魅力です。単騎逃げが叶いそうな△ベステンダンクをおさえます。(浜野)
 
ここはやや手薄感がでたスワンステークス。◎モズアスコットから入るしかあるまい。今年の安定感とG1獲得はここでも一つ抜けている。坂路の動きも抜群で久々でも駆けるとみた。○ベステンダンク、障害を経て馬が一回り大きくなった印象。重賞では崩れたが、手薄なここは再度挑戦の価値あり。▲ロードクエスト、
もうひと息な競馬が続いているがデムーロ騎手ならそのひと息を埋めてくれるだろう。鞍上人気は覚悟の上。(道永)

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