スワンステークス2017の結果

 

スワンステークス2017の動画

 

レース回顧

 
外枠から各先行馬が前を主張する競馬でラップは馬場を考えるとそこそこのペース。とは言え縦長の隊列にはならず、ある程度馬群が塊となって直線コースへ。インの先行勢直後を追走していたヒルノデイバローがいち早く抜け出し先頭へ立つも、更にその内から2番人気サングレーザーがスルスルと伸びてアタマ差かわしてゴール。3着に1番人気レッツゴードンキが入線。サングレーザーは春から一気の4連勝を決めて重賞タイトルを手にした。
 

勝ち馬サングレーザー

 
勝ち馬サングレーザー

勝ち馬サングレーザー

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:マンティスハント
母父:Deputy Minister
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
生産:追分ファーム
馬主:G1レーシング

通算成績:10戦5勝 (5-1-2-2)
主な戦績:スワンステークスなど
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キレ勝負で勝ち上がって来たサングレーザー。降雨の重馬場ではあったが、比較的まだ芝は軽めで自身34秒8の最速上がりを駆使しての差し切り勝ち。初騎乗のC.デムーロ騎手もレース展開をしっかりと読み切ってのエスコートで4連勝&タイトル初制覇をサポートした。これでマイルチャンピオンシップ有力馬の1頭として本番へ堂々と向かう事となる。本番では誰が騎乗するかにも注目が集まる。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎レッツゴードンキ
○サングレーザー
△ダノンメジャー
ジューヌエコール
×セイウンコウセイ
カラクレナイ
キャンベルジュニア
ミスエルテ
ビップライブリー
ムーンクレスト
ヒルノデイバロー
 

予想回顧

 
大方レッツゴードンキを信頼しての本命と、対抗にサングレーザーを抜擢したこの2頭の上位印で十分な印象。単穴は無しで、連下にもダノンメジャーとジューヌエコールを置いた形が理想か。重馬場で3着候補には手広く流してどこかはあてはまるだろうという展望が1番落ち着くのではないだろうか。いずれにせよヒルノデイバローの2着は拾えない。
 

全着順結果

 

RR:104.1 ※想定RR:104.9

 
                                       
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 大川結城 単勝オッズ
1 3 サングレーザー 54.0 Cデム 109.0 1:22.4 5.2
2 4 ヒルノデイバロー 56.0 四位 104.4 アタマ 44.8
3 2 レッツゴードンキ 56.0 岩田 106.4 1.3/4 3.2
4 1 ビップライブリー 56.0 松若 102.5 クビ 22.2
5 15 ダノンメジャー 56.0 武豊 103.6 1/2 9.5
6 13 トウショウピスト 56.0 古川 100.3 アタマ 187.2
7 10 トーセンデューク 56.0 浜中 104.2 3/4 78.8
8 16 ムーンクレスト 56.0 萩野 102.8 アタマ × 34.6
9 9 トーキングドラム 56.0 藤岡康 102.8 3/4 221.5
10 7 キャンベルジュニア 56.0 シュタ 102.4 ハナ 15.3
11 14 ベステンダンク 56.0 池添 100.0 クビ 295.3
12 6 ジューヌエコール 52.0 北村友 98.3 1/2 × 14.3
13 8 ラヴァーズポイント 54.0 川須 98.0 1/2 337.6
14 11 セイウンコウセイ 58.0 106.4 クビ 5.9
15 17 ミスエルテ 52.0 川田 99.3 クビ × × 16.9
16 18 カラクレナイ 52.0 Mデム 100.6 アタマ × 7.8
17 12 フミノムーン 56.0 モッセ 102.3 1 38.2
18 5 ティーハーフ 56.0 国分優 103.3 クビ 102.5


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ②③-①⑥⑦⑪⑮⑰⑱ 不的中
単勝 3 520円 枠連 2-2 11,640円
複勝 3 190円 ワイド 3-4 3,550円
4 650円 2-3 410円
2 150円 2-4 1,630円
馬連 3-4 13,230円 馬単 3→4 19,320円
三連複 2-3-4 8,650円 三連単 3→4→2 66,850円


 

危険な人気馬結果 セイウンコウセイ→14着(3番人気)

 
予想通りの着外に惨敗。GⅠ馬の面影はどこにも無く、ただスタートから後退して行くだけの体たらくだった。春のGⅠ制覇は完全に調子と条件が重なっただけで、本来はGⅢクラスの馬という結果だろう。ここからまた完全復調出来るとは到底思えず、暫く人気になる様なら切り続けて良いかもしれない。
 

穴馬予想結果 トーキングドラム→9着(16番人気)

 
後方待機の競馬からある程度は脚を使って上位と差の無い競馬をしたトーキングドラム。条件が揃った状態でこの内容なら、春の様な活躍は今後難しいと考えて良さそうだ。年齢的に7歳という事も考えればここから大きな変わり身も無いだろうし、当分重賞では無印で構わない。
 

編集部の回顧

 
本命サングレーザー、対抗レッツゴードンキは問題なし。2着ヒルノデイバローに関しては前走の着順で決め付けをしてしまったが、春の京王杯スプリングカップで重馬場の4着好走していたのを完全に見落としていた。どう考えても拾えていただけに、しっかりと出馬表を見渡さないといけないなと猛省。単穴カラクレナイも不要な印だったかなと。(田中)
 
本命対抗は、結果逆も想定としてはベスト。ヒルノデイバローは馬場適性だろうが2着は触れないのでこれは結果パスレースだった。セイウンコウセイをしっかりパス出来たのは良かったがビップライブリーを無印はいけてなかった。あとは大体想定としては悪くなく結果が伴わなかっただけ。(大川)
 
勝ったのは△サングレーザー、◎レッツゴードンキが3着、2着は全くのノーマーク。この距離で期待した3歳牝馬陣が揃って2桁着順、叩いて気配がガラリ一変していたセイウンコウセイも14着とかなりがっかりな結果。(結城)
 

スワンステークス2017の予想

 

◎レッツゴードンキ

 
レッツゴードンキ

レッツゴードンキ

牝馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:マルトク
母父:マーベラスサンデー
所属:梅田智之厩舎(栗東)
生産:清水牧場
馬主:廣崎利洋HD

通算成績:22戦3勝(3-6-4-9)
主な戦績:桜花賞、スプリンターズステークス2着など
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スプリンターズステークスでは惜しくも2着に敗れたレッツゴードンキ。今年に入って完全復活を遂げ、1400m以下なら必ず能力を発揮出来ているのが何よりの安心材料だ。今回、54kgで出走可能なのも大きく当日は雨模様。道悪得意の同馬にとっては願ったり叶ったりの条件が揃っている。ここはあっさりと突破して年末の大舞台に繋げたい所だろう。
 

◯サングレーザー

 
サングレーザー

サングレーザー

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:マンティスハント
母父:Deputy Minister
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
生産:追分ファーム
馬主:G1レーシング

通算成績:9戦4勝 (4-1-2-2)
主な戦績:仲秋ステークスなど
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春の500万下を勝利してから一気に3連勝でオープン入りしたサングレーザー。特に前走の仲秋ステークスは、後方追走から直線だけであっさりと差し切る内容で本格化を示す1戦だった。元々、デビュー前からクラシック候補として有力視されていた素質馬であり、ここに来ての走りは納得のひと言だ。ここを突破する様なら一気に秋のビッグタイトルを狙える位置まで。
 

▲カラクレナイ

 
カラクレナイ

カラクレナイ

牝馬

父馬:ローエングリン
母馬:バーニングレッド
母父:アグネスタキオン
所属:松下武士厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:吉田照哉

通算成績:7戦3勝(3-0-0-4)
主な戦績:フィリーズレビューなど
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ここ2走が芳しくない走りのカラクレナイ。しかし、NHKマイルカップはテンションが高く全く走れていなかったし、ローズステークスについては距離が原因だろう。適距離に戻った今回、デムーロ騎手に手綱が戻ってもう一度見直す余地がある筈。フィリーズレビューでは後の桜花賞馬となるレーヌミノルを軽く差し切っているだけに、ここで能力が足りないという事は無い。大外枠をどう乗りこなすかに注目だ。
 

▲ジューヌエコール

 
ジューヌエコール

ジューヌエコール

牝馬

父馬:クロフネ
母馬:ルミナスポイント
母父:アグネスタキオン
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:7戦4勝(4-0-0-3)
主な戦績:函館スプリントステークス、デイリー杯2歳ステークスなど
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函館スプリントステークスがかなり強かったジューヌエコール。軽斤量だった点を含めても、古馬相手に2馬身以上離してのレコード勝利は価値が高い。そこから無理をせずにしっかりと調整しつつ選んだのがスワンステークスというのも好印象。未だ斤量の恩恵を受けられるだけに、前走と同じ走りが出来れば自ずと結果が出ているだろう。
 

▲ミスエルテ

 
ミスエルテ

ミスエルテ

牝馬

父馬:フランケル
母馬:ミスエーニョ
母父:Pulpit
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:5戦2勝(2-0-0-3)
主な戦績:ファンタジーステークスなど
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クラシックで期待された活躍が出来なかったミスエルテ。気性面を含めてテンションの高さがネックで、春は毎走馬体重が減って行くという悪循環の中でシーズンを終えた。それでも最後のNHKマイルカップでは見所のある末脚で上がって来たのでやはり潜在能力は高い。今回はしっかりと休養を取り、馬体も戻って来ていればここでも大仕事をやってのける可能性はある。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:104.9

 
セイウンコウセイが上位も斤量も辛いのでレッツゴードンキからだろう。全体的に差のない馬が多いので手広くいっていいだろう。サングレーザーはこのメンバーでもいきなり上位だろうからこの2頭からでいいだろう。
 
                  
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 大川結城 予想オッズ
1 ビップライブリー 牡4 56.0 松若 100.0 43.9
2 レッツゴードンキ 牝5 54.0 岩田 106.4 2.5
3 サングレーザー 牡3 54.0 Cデム 106.0 5.3
4 ヒルノデイバロー 牡6 56.0 四位 101.1 32.1
5 ティーハーフ 牡7 56.0 国分 104.5 80.0
6 ジューヌエコール 牝3 52.0 北村友 99.7 × 13.2
7 キャンベルジュニア 牡5 56.0 シュタ 103.5 22.0
8 ラヴァーズポイント 牝7 54.0 川須 98.2 262.8
9 トーキングドラム 牡6 56.0 藤岡康 103.0 212.6
10 トーセンデューク 牡6 56.0 浜中 104.3 95.0
11 セイウンコウセイ 牡4 58.0 108.0 6.4
12 フミノムーン 牡5 56.0 モッセ 103.7 69.4
13 トウショウピスト 牡5 55.0 古川 97.7 261.8
14 ベステンダンク 牡5 56.0 池添 90.0 753.5
15 ダノンメジャー 牡5 56.0 武豊 102.6 10.7
16 ムーンクレスト 牡5 56.0 荻野 102.8 × 136.2
17 ミスエルテ 牝3 52.0 川田 102.5 × × 10.3
18 カラクレナイ 牝3 52.0 Mデム 101.0 × 5.6


 

危険な人気馬 セイウンコウセイ(想定3番人気)

 
近走の成績が芳しくないセイウンコウセイだが、やはり腐ってもGⅠ馬。なかなか人気が落ちないでいる。が、前走のスプリンターズステークスで2着レッツゴードンキとの斤量差が2kg差だったのに対し、今回は更に間が開いて4kg差。得意の道悪になったとて、それはレッツゴードンキも同じと来れば逆転する余地はほぼ無いと言って等しい。普通に考えれば着外想定だろう。
 

穴馬予想 トーキングドラム(想定17番人気)

 
今年の阪急杯で240万馬券の立役者となったトーキングドラム。そのイメージからか穴馬的扱いだが、高松宮記念も京王杯スプリングカップも強豪相手に僅差の競馬をしている実力馬である。単純に走りにムラがあるだけの話で、諸々の条件が整えばここでも勝ち切るレベルの能力は間違いなくある。そういう意味では人気が無さ過ぎて怖いくらいだ。
 

編集部の見解

 
◎セイウンコウセイ。ここのところ不調なGⅠ馬だが、前走の中山より断然京都が得意な馬。汚名返上には充分。◯ジューヌエコール。今回は牝馬の気配漂う中この馬が対抗。坂より平坦だし明けがどうかだが重賞2勝馬。斤量込みで頭も視野。▲ミスエルテ。牝馬二番手。この馬も能力は相当とみてる。斤量も手頃で牡馬と古馬相手でもやれるはず。(道永)
 
本命はサングレーザー。前走の勝ち方は1600万クラスとは言えケタの違う内容だったので、ここでも即通用と見た。完全に本格化した今なら昇級の壁も突き破ってくれそう。対抗はレッツゴードンキ。完全復調した所を見るとそう簡単に凡走はしない筈。道悪もこなせる為、安定感で言えばこちらの方おが上か。単穴はカラクレナイ。大外枠でやや厳しい気もするが、鞍上が無双状態。ここは黙って頭まで抑えておかねばなるまい。(田中)
 
馬場は一旦無視して本命は、レッツゴードンキ。対抗はサングレーザー。地力は問題ないが道悪がどうか。レッツゴードンキを信用して、単穴はなし。キャンベルジュニアとダノンメジャーはパワーある、52キロでジューヌエコールまで連下。セイウンコウセイは道悪実績あるが斤量と直近の不調から見学に。(大川)
 
本命はレッツゴードンキ。同条件の京都牝馬Sを圧勝しており、雨による馬場悪化があっても問題ない。斤量面も有利に映る。対抗は確変中のミルコが鞍上で適距離に戻るカラクレナイ。単穴はミスエルテ、ジューヌエコール、ダノンメジャーの3頭。連下にはキャンベルジュニア、セイウンコウセイ、サングレーザーまで。(結城)

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