阪神カップ直前
2年以上の休養明けを経て、今年の春に阪急杯で復活のVを遂げたスマートオーディン。その末脚の破壊力は衰える事を知らず、復帰後も32~33秒台の上がりをコンスタントに出し続けている。特に阪神コースでは展開がハマる事も多く、阪急杯の大外一気は中でも分かりやすい1戦だっただろう。今回、同舞台となる阪神カップでも当時の再現が期待出来、ここで勝ち切れば重賞5勝目の勲章となる。
スワンステークス直前
安田記念を除く今年の他3走では一応、全てで上がり最速の脚を繰り出しているスマートオーディン。それが見事ハマったのは阪急杯であり、能力は出し切っていると考えて良いだろう。後は展開がハマるかハマらないかという部分が焦点となるも、そもそもが逃げたり先行も出来るタイプ。追込み一辺倒にするよりも、自在性の高い脚質にしていた方が成績も安定して来るだろう。武豊騎手なら今回はスッと前に行きそうなイメージも付くが。
京王杯スプリングカップ直後
2019年5月11日 京王杯スプリングカップ 芝1400m 東京競馬場
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大外枠でスタートも立ち遅れ、元より最後方からの競馬を予定していただろうから特段慌てる事もなく定位置で追走となったスマートオーディン。当然ながら大外を回して直線コースへ入って行くと、1頭だけ出色の脚で伸び上位を窺う勢い。しかしながら、前も簡単には止まらず勝ち馬から0秒3差の7着に終わってしまった。とは言え、上がりは最速となる32秒6。前走の走りがフロックではなく、完全に復活を遂げた事を裏付ける走りだったのではないだろうか。
京王杯スプリングカップ直前
沈黙の2年間から5走を経て、ようやく3歳時の走りを取り戻したスマートオーディン。走る距離こそ大きく変わったが、その末脚の破壊力は何も変わっていない。3歳春までに重賞3勝、しかもいずれもが大楽勝だったポテンシャルを考えれば、GⅠを幾つも勝っていておかしくないレベルの実力馬である。気性的な面も含めて短距離戦線に舞台を移したが、前哨戦の京王杯スプリングカップで連勝を飾れば打倒アーモンドアイ、ダノンプレミアムの一番手候補に躍り出る。
阪急杯直後
2019年2月24日 阪急杯 芝1400m 阪神競馬場
1着:スマートオーディン 牡6 (藤岡佑介)
2着:レッツゴードンキ 牝7 (岩田康誠)
3着:ロジクライ 牡6 (横山典弘)
レースタイム:1:20.3(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
2着:レッツゴードンキ 牝7 (岩田康誠)
3着:ロジクライ 牡6 (横山典弘)
レースタイム:1:20.3(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
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スタートから後ろに下げて、馬群から離れた最後方ポツンと追走するスマートオーディン。勝負どころまで全く動かず死んだふりのレース運びから一転、直線入り口で一気に馬群に取り付けるとそこから次元の違う末脚で前をまとめてかわしきる鬼脚を披露。内から抜け出したレッツゴードンキも寄せ付けず、1頭だけ33秒台の上がりを使って見事な復活の勝利を飾った。6歳ながら2年間のブランクがある為、馬自身はまだまだ若い。今後は短距離戦線を中心に大活躍してくれそうな予感だ。
スマートオーディン
新馬戦を圧勝、その後幾つかの敗戦を挟んでダービー前までに重賞3勝をあげる活躍で2016年クラシック戦線の中核を担ったスマートオーディン。その後故障を発症し、実に2年もの長い休養を経てターフに復帰して来たタフネスホースである。既に終わったかに見れられていたが、2019年の阪急杯で見事な復活劇を果たし再び檜舞台に自らの脚で上がって来ているのだから大したもの。古馬になってからは短距離仕様の体にシフトチェンジしており、恐らくマイル前後に適正があると見て良い。
血統背景
ダノンシャンティ | フジキセキ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ミルレーサー | Le Fabuleux | ||
Marston's Mill | |||
シャンソネット | Mark of Esteem | Darshaan | |
Homage | |||
Glorious Song | Halo | ||
Ballade | |||
レディアップステージ | Alzao | Lyphard | Northern Dancer |
Goofed | |||
Lady Rebecca | Sir Ivor | ||
Pocahontas | |||
She's the Tops | Shernazar | Busted | |
Sharmeen | |||
Troytops | Troy | ||
Topsy |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
ダノンシャンティ産駒の出世頭が復活。ファミリーに日本実績はなく、兄弟もはしっていない。ただダノンシャンティ自体はバラード系でファミリーも優秀なので種牡馬としての可能性は高いだろう。当馬が活躍する事で父の評価をあげてもらいたい。
前評判
そこまで血統構成なども強く主張できる要素は無いが、サンデーサイレンス系とリファール系の相性が上手くハマった印象か。新馬戦では1.7倍の単勝の支持を受け圧勝している事からも稽古の動きと実戦が連動しているのが分かる。とにかく2~3歳時はとてつもない決め手で重賞3勝を飾った実力馬、その後の故障で長期戦線離脱を余儀なくされるも見事な復活でターフにまた存在感を放ち始めた。ダノンシャンティの後継種牡馬としても期待したい。
馬名の意味
冠名+北欧神話の主神
スマートの冠名には馴染みある英単語が良く似合う。
2着:リナーテ 牝5 (武豊)
3着:ロジクライ 牡6 (戸崎圭太)
レースタイム:1:19.4(良)※レコード
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.1