歴代|最強スプリント王スプリンターレーティング
マイルも能力でカバーしたが一応歴代最強スプリンターの称号はロードカナロアにあげるべきなので適性Sとしている。全盛期の強さは、サクラバクシンオー以上だと明確に思える強さだった。レーティング的にもマイルでも歴代上位の強さを持っているだろう。SS革命後も長らくスプリント王の座を守っていたサクラバクシンオーは、産駒の勝ち上がりもよくそのスピードは紛れも無く本物だろう。
2頭以外だと各馬、大差ない中でキンシャサノキセキはGⅠの連対数考えると3位としているがG1勝ちすくないものの現役タワーオブロンドンが上位2頭を視界に入れている印象。それより下はレーティングのポイントからもとりあえずGⅠ2勝馬を中心にランクインしている。
2頭以外だと各馬、大差ない中でキンシャサノキセキはGⅠの連対数考えると3位としているがG1勝ちすくないものの現役タワーオブロンドンが上位2頭を視界に入れている印象。それより下はレーティングのポイントからもとりあえずGⅠ2勝馬を中心にランクインしている。
順位 | 馬名 | 性生 | 適正 | 評価 | 変動 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ロードカナロア | 牡2008 | S | 125.3 | → |
2 | サクラバクシンオー | 牡1989 | S | 120.8 | → |
3 | キンシャサノキセキ | 牡2003 | S | 115.8 | → |
4 | タワーオブロンドン | 牡2015 | S | 114.7 | ↑ |
5 | ビッグアーサー | 牡2011 | S | 114.0 | ↓ |
6 | マイネルラヴ | 牡1995 | S | 113.8 | ↓ |
7 | ローレルゲレイロ | 牡2004 | S | 113.5 | ↓ |
8 | トロットスター | 牡1996 | S | 113.0 | ↓ |
9 | カレンチャン | 牝2007 | S | 112.8 | ↓ |
10 | エイシンワシントン | 牡1991 | S | 112.5 | ↓ |
ランキング上位の最強馬を紹介
当然ながらロードカナロアは別格でのNo.1だ。短距離馬では史上初??となる年度代表馬に輝いたほか、スプリンターズSと高松宮記念でも共にレコード勝ちしている事含めても文句のない最強馬である。レーティングも2位のサクラバクシンオーに約4ポイントも差を付ける独壇場だ。全盛期は恐らく世界でもトップだっただけに、今後日本でこの馬を超えるスプリンターは出現して来ないのではないだろうか。是非とも2017年デビュー予定の産駒たちにその予想を裏切って欲しいものである。
サクラバクシンオー自体も歴代で群を抜いて速かった。3位以下には5ポイント差を付けてのランクインだが、ロードカナロアがいる事で甘んじての2位。しかし、1400m以下では12戦11勝と無類の強さを誇り、種牡馬としても多数のGⅠ馬を輩出している点を考えれば競馬界への貢献度はNo.1だろう。しかしながら、母サクラハゴロモの全兄にあの名ステイヤー、アンバーシャダイがいるのは非常に興味深い。その点がサクラバクシンオーが母父となってキタサンブラックを輩出出来た大きな要因か。
フジキセキ産駒だが、オーストラリアで生まれた外国産扱いのキンシャサノキセキ。デビュー当初から並外れたスピードを見せていたが、荒い気性のせいで不安定な成績が続いていた。しかし、成長するにつれて抑えがきく様になると晩年は9戦6勝2着2回とほぼパーフェクト。ピーク時の走りはかなりのパフォーマンスで他馬を圧倒していた。南半球生まれの半年遅れとは言え、2005~2011年もの長期間を一線級で走り続けたのは評価すべき内容だ。
2歳時から高い能力を発揮してマイル路線を中心に活躍していたタワーオブロンドン。古馬になってスプリント路線に本格的に参戦してから開花し、一気の連勝でスプリンターズステークスを制覇して見せた。何より特筆すべきは、1200、1400、1600mの各レンジの距離においてレコードタイムを記録している点だろう。スピード能力は間違いなく歴代でも上位の存在であり、ゴドルフィンを代表する名スプリンターとなっている。
実績面で言えば他のランクインしている馬たちに引けを取るが、高松宮記念でのレコード勝ちに加えて馬体は文句無しでNo.1の見映え。全身が良質な肉で覆われている様な筋骨隆々の体をしており、人間で例えるならドーピングしているアメリカの100m選手の類。速そうなのがひと目で分かる程の美しさを誇り、その点も含めてレーティングの高さを獲得している。サクラバクシンオーの後継者として種牡馬で是非とも成功して欲しい。
一世一代の大駆けとなった1998年のスプリンターズS。あの伝説の快速馬タイキシャトルの引退レースでまさかまさかの差し切り勝ちを見せたマイネルラヴ。結果、2着に入ったシーキングザパールと共に当時海外GⅠを制覇した2頭を撃破する見事な走りをレーティングに反映している。衝撃度込みでのランクインと考えて頂ければ幸いだ。ちなみに、タイキシャトルとシーキングザパールは適正レンジがマイル判断となりこのランキングには入っていない。
晩年は高松宮記念とスプリンターズSを勝つ以外のレースはほぼ惨敗。逆を言えば、大舞台での勝負強さがかなり際立っており、全5勝の内4つが重賞という点にもそこが如実に表れている。生粋のスプリンターというイメージこそないもの、実績だけで考えればスプリントカテゴリーに属していてもおかしくないのでこちらへランクインした次第。正直、このあたりから下位の馬は並より少し強い短距離馬ばかりなので今後の順位変動も激しくなりそうだ。
2000~2001年にかけてのトロットスターは無双状態だった。キレキレの末脚で当時の強豪だったブラックホークなどをあっさりと蹴散らし、高松宮記念とスプリンターズSの両短距離GⅠを連覇。当時でも地味な血統だった為、種牡馬入りするも中央で勝利した馬は1頭と奮わずその後は韓国へ輸出されるかわいそうな運命を辿って行く事ととなる。蛯名騎手の主戦で短距離馬と言えばエアジハードよりもトロットスターを思い出す方も少なくないのでは。
名だたる歴代の牡馬に混じって堂々と牝馬のカレンチャンがランクイン。5連勝を飾った2011年は破竹の勢いでスプリンターズSのタイトルをゲット。その翌年も高松宮記念を制してしばらくは同馬の政権が続くと思われたが、同期のライバルにロードカナロアがいた事は最大にして最悪のシナリオだっただろう。日本で最後のレースとなるスプリンターズSは自身快速ぶりを遺憾なく発揮するも、更に速く強いロードカナロアに負けて引導を渡される事となった。願わくばこの2頭の産駒を見てみたい。
ランクした中でGⅠタイトルを手にしていないのがエイシンワシントン。1996年のスプリンターズSでは当時の最強スプリンター、フラワーパークと壮絶な叩き合いの末に僅か1cmの差で負けるも後世に残る名勝負を演じた。そのフラワーパークをランクインすれば良いと言われればどうしようもないが、テンからぶっちぎりで飛ばして飛ばしまくる同馬の方がスプリンターとしての印象が強いのである。熊沢騎手とのコンビも個人的には大好きだった。
短距離界で一時代を築いた牝馬のビリーヴ。その安定した先行力としぶとい末脚で幾多のレースを勝利して来た。サンデーサイレンス産駒で生粋のスプリンターというのも珍しいが、母父Danzigのなせる技か。今思えば、福永祐一→岩田康誠→武豊→安藤勝己の超豪華リレーで騎乗のバトンが受け継がれた何とも贅沢な現役生活だったと言えるのではないだろうか。その有り余るスピードは残念がら現在産駒に伝わっていない。
まとめ
以上が歴代史上最強スプリント王のランキングまとめ。
見て頂けると一目瞭然だが、日本競馬史上で恐らく世界を舞台に戦えた生粋のスプリンターはロードカナロアとサクラバクシンオーくらいなもの。現に短距離のレベルが世界トップクラスの香港競馬へ遠征に行っても結果を出せたのはロードカナロアたった1頭のみ。こと1200mレンジとなると日本もまだまだ底力が浅いと言える。
今回の採点ではあくまでも当サイト記者陣の個人的な見解やイメージ込みの数値が反映されているので、他メディアのランキングとは全く違った結果となっている。その点はご理解頂いた上で各馬の評価などを参考にして頂きたい。
見て頂けると一目瞭然だが、日本競馬史上で恐らく世界を舞台に戦えた生粋のスプリンターはロードカナロアとサクラバクシンオーくらいなもの。現に短距離のレベルが世界トップクラスの香港競馬へ遠征に行っても結果を出せたのはロードカナロアたった1頭のみ。こと1200mレンジとなると日本もまだまだ底力が浅いと言える。
今回の採点ではあくまでも当サイト記者陣の個人的な見解やイメージ込みの数値が反映されているので、他メディアのランキングとは全く違った結果となっている。その点はご理解頂いた上で各馬の評価などを参考にして頂きたい。
父馬:キングカメハメハ
母馬:レディブラッサム
母父:Storm Cat
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ケイアイファーム(新ひだか町)
馬主:ロードホースクラブ
通算成績:19戦13勝(13-5-1-0)
主な勝鞍:スプリンターズS、高松宮記念、安田記念、香港スプリントなど