ステイヤーズステークス2019の結果

 

ステイヤーズステークス2019の動画

 

レース回顧

 
好スタートを切ったオジュウチョウサンを制する様に横山典弘騎手騎乗のレイホーロマンスが単独ハナに立って1周目を牽引。その後出し入れの多い展開となりゴール前でネイチャーレット、それに続いて後方にいたエイシンクリックが外から押し上げて行き2週目へ突入。向こう正面辺りからオジュウチョウサンが早めに仕掛けて行くと後続も徐々に臨戦態勢に入った。人気のアルバート、リッジマンは未だ後方から追い込みをかける形で直線コースへ。一旦はオジュウチョウサンが先頭へ立ち会場を沸かせるも、それをマークしていたかの様な追い出しでモンドインテロがかわしそのまま1着でゴールイン。2着には大外から一気に追い上げたアルバート、3着に人気薄エイシンクリックが差し返して中波乱決着となった。
 

勝ち馬モンドインテロ

 
モンドインテロ

モンドインテロ

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シルクユニバーサル
母父:ブライアンズタイム
所属:手塚貴久厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:29戦8勝 (8-0-4-17)
主な戦績:ステイヤーズステークスなど
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3歳時から長くコンスタントに活躍、これまでオープン特別を3勝するものの重賞タイトルは未だ手にしていなかったモンドインテロ。しかし、今回のステイヤーズステークスで待望の初勝利を飾った。鞍上W.ビュイック騎手の絶妙なエスコートで、アルバート以下の強豪ステイヤーたちをくだしての内容は価値が高い。ディープインパクト産駒ながら、切れるというよりは長く良い脚を使うタイプ。どのクラスでも大崩れする事のない堅実な走りはまさに馬主孝行というべき存在だろう。弟セダブリランテスに続いて兄弟で2頭目のタイトルホルダーとなった。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎アルバート
◯モンドインテロ
△リッジマン
ヴァントシルム
オジュウチョウサン
メイショウテンゲン
サンシロウ
チェスナットコート
×レイホーロマンス
ベイビーステップ
エイシンクリック
ララエウラテール
 

馬連:想定13点:◯勝利、三連単:想定140点:◯勝利

 
本命対抗は1、2着馬で単穴なし。連下は単勝20倍未満、紐は単勝100倍未満が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:106.8 ※想定RR:101.9

 
                     
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 石川 田中 坂入 道永 単勝オッズ
1 12 モンドインテロ 56.0 Wビュ 106.0 3:46.1 12.5
2 11 アルバート 56.0 Oマフ 110.6 3/4 3.7
3 4 エイシンクリック 56.0 津村 109.0 1 86.6
4 6 メイショウテンゲン 55.0 池添 104.1 1/2 7.2
5 3 サンシロウ 56.0 勝浦 104.0 ハナ 13.6
6 1 オジュウチョウサン 56.0 Mデム 106.3 ハナ 6.5
7 2 ヴァントシルム 56.0 田辺 103.0 1.3/4 × 5.8
8 7 レイホーロマンス 54.0 横山典 101.5 1.1/4 29.0
9 13 ララエクラテール 56.0 石橋 96.0 3/4 × × 92.1
10 8 チェスナットコート 56.0 坂井 103.1 3.1/2 × 17.6
11 10 リッジマン 57.0 蛯名 99.9 2 4.2
12 9 ベイビーステップ 56.0 大野 90.0 3 65.6
13 5 ネイチャーレット 56.0 野中 96.0 2.1/2 413.6


 

危険な人気馬結果 アルバート→2着(1番人気)

 
隊列が大きく動く展開の中、我関せずの走りで道中ずっと後方にいたアルバート。4コーナーで他馬よりワンテンポ遅れての仕掛けから一気に外へ持ち出してGOサインを出すと、そこからグングン加速して勝ったモンドインテロに鋭く迫る2着入線。さすがのスタミナらと決め手は8歳になっても衰えがない。前走から動きも一変し自分の庭でしっかりと能力を出し切った。
 

穴馬予想結果 オジュウチョウサン→6着(4番人気)

 
最後は結局4番人気までオッズを集めてしまったオジュウチョウサン。レースではM.デムーロ騎手が奇策に出ようとするも、横山典弘騎手レイホーロマンスがそれを制して先頭へ立つと、そこから大きく離れた単独2番手を追走。4コーナーでスタミナ勝負のタフな競馬に持ち込む走りを見せるも、最後は脚が上がってしまい掲示板を逃してしまった。それでもこの条件なら普通に戦って行けそうだ。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑩⑪-①②③⑥⑦⑧⑨⑫ 的中
単勝 12 1,250円 枠連 7-8 800円
複勝 12 270円 ワイド 11-12 760円
11 180円 4-12 8,030円
4 1,210円 4-11 5,520円
馬連 11-12 2,120円 馬単 12→11 6,140円
三連複 4-11-12 39,100円 三連単 12→11→4 257,890円


 

編集部の回顧

 
レース全体としては出入りの激しい展開の中、勝ち馬2着馬が共にリピーターでありリピーターが強いレースであると改めて思い知らされた。勝ち馬モンドインテロについては鞍上のレース運びがまず素晴らしい。この距離なら安定して力を発揮してくるであろう。2着馬アルバートについてはこのレースへの対応力が素晴らしいの一言。(石川)
 
オジュウチョウサンが楽に通用するという見立てだったが、さすがに最後に詰めが甘くなってしまった印象。ビュイック騎手騎乗のモンドインテロが流れに乗って一番スムーズな競馬から、早め先頭に立って押し切る強い内容で快勝。2着にマーフィー騎手のアルバート。やはり長距離は騎手で買うべきだったか。3着エイシンクリックもよく考えれば津村騎手だった、痛恨。(田中)
 
モンドインテロがようやく初重賞制覇となった。3コーナー過ぎから進出し直線では3番手でむかえるとさらに最後までバテず伸びて見事な勝利だった。ビュイック騎手が「バテない馬」というのを信じて乗った結果だと思う。2着のアルバートは悔いが残った1戦だったがよく頑張ったと思う。改めてこの距離のコースは得意なのは再認識した。(坂入)
 
モンドインテロは鞍上と共に去年より前進するとは思ったが、先行で耐えながら抜群のタイミングで抜け出し見事に勝ち切った。2着のアルバートもこのレースではやはり強い。3着は人気薄エイシンクリックが素晴らしい二の足で食い込んだ。今年は高配当のレースとなった。3着は流石に予想出来なかったが、この頭数なら少し悔しさが残る。(道永)
 

ステイヤーズステークス2019の予想

 

◎リッジマン

 
リッジマン

リッジマン

牡馬

父馬:スウェプトオーヴァーボード
母馬:アドマイヤモンロー
母父:Caerleon
所属:庄野靖志厩舎(栗東)
生産:辻牧場
馬主:辻牧場

通算成績:29戦6勝(6-4-0-19)
主な戦績:ステイヤーズステークスなど
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昨年のステイヤーズステークス勝ち馬リッジマン。その後、果敢に有馬記念に参戦するなど古馬の一流どころと戦い続けて結果は出ていない現状である。しかし、長丁場の持ち場に戻って来ればやはり主役級の扱いになる1頭だろう。3000m超えのレースでは未だ1度しか連を外しておらず持ち前のスタミナ勝負になれば、最も台頭する可能性の高い存在と言える。連覇なるか。
 

○アルバート

 
アルバート

アルバート

牡馬

父馬:アドマイヤドン
母馬:フォルクローレ
母父:ダンスインザダーク
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:林正道

通算成績:33戦9勝 (9-2-3-19)
主な戦績:ステイヤーズステークス、ダイヤモンドステークスなど
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一昨年までステイヤーズステークスを3連覇していた正真正銘のステイヤー、アルバート。4連覇を狙った昨年はレース直前に取り消すアクシデントがあり一旦戦列を離れた。その後、栗東の橋口厩舎に転厩し、秋の京都大賞典から再始動。言わずもがな最大目標はこちらにあり、ひと叩きされて動きも一変。史上初の同一レース4勝目となるか。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:101.9

 
ここまでレベルが低く距離もながければオジュウチョウサンの可能性も感じる位、人気馬含めて全く信用ができなく条件馬多数でも大混戦というレースではないだろうか。
 
   
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 石川 田中 坂入 道永 予想オッズ
1 オジュウチョウサン 56.0 Mデム 103.0 18.9
2 ヴァントシルム 56.0 田辺 94.0 × 12.6
3 サンシロウ 56.0 勝浦 96.0 8.8
4 エイシンクリック 56.0 津村 90.0 75.2
5 ネイチャーレット 56.0 野中 97.0 145.6
6 メイショウテンゲン 55.0 池添 102.8 16.8
7 レイホーロマンス 54.0 横山典 100.5 97.5
8 チェスナットコート 56.0 坂井 104.5 × 15.5
9 ベイビーステップ 56.0 大野 91.0 35.3
10 リッジマン 57.0 蛯名 100.3 3.8
11 アルバート 56.0 Oマフ 105.5 4.4
12 モンドインテロ 56.0 Wビュ 101.8 14.5
13 ララエクラテール 56.0 石橋 91.0 × × 55.3


 

危険な人気馬 アルバート(想定2人気)

 
10ヶ月ぶりの京都大賞典で16着惨敗を喫したアルバート。元々の予定がステイヤーズステークスを最大目標としていただけに叩き台の意味合いだったのだろうが、それでも負け過ぎの印象を受ける。確かに動きは一変して来たが、それ以上にメンタル面が走る方向に向いていないのではないだろうか。そうなれば全く見せ場もないまま終わってしまう可能性も高い。
 

穴馬予想 オジュウチョウサン(想定8人気)

 
六社ステークス、アルゼンチン共和国杯の2戦は負けて当然のオジュウチョウサン。上がり33秒台はおろか34秒台すらろくに使えないのだから、東京コースの中距離が合う筈もなく。その点、中山コースで上がりも恐らく35秒以上が想定される今回こそ狙い目であり、むしろ上位人気すらしても良いレベル。M.デムーロ騎手を背に平地の重賞初制覇すら有り得る。
 

編集部の見解

 
本命はリッジマン、斤量が57キロの面はどうかだが、昨年強い勝ち方をしているようにコース、距離はベスト。追い切りの動きも良く、このレースに向けて仕上げは上々。この条件なら大きく信頼できる。対抗はアルバート、このレースの相性が抜群。年齢や状態と不安はあるが条件だけで期待できる程この馬に合っている。鞍上強化、斤量56キロも大幅にプラス。(石川)
 
アルバート、リッジマンの同レース覇者が全く信用できない状態。そうなれば、条件が確実に向くであろうオジュウチョウサンを本命にしたい。ここでこそ、というピッタリのコース設定だけに昨年の有馬記念レベルのパフォーマンスを引き出せば圧勝まである。対抗は長丁場で最も安心感のあるチェスナットコート。穴馬は距離や条件など無視して、ハマった時のレイホーロマンスか。(田中)
 
本命は連覇を狙うリッジマン。今年に入ってのレースはG1、関西遠征と相手や条件が合わなかった。ここは去年勝っているコース。今年も抜きに出ている馬はいないので十分チャンスがある。対抗はチェスナットコート。こちらも長距離は安定した走りを見せる。調子も良く逆転があってもなんら不思議ではない。(坂入)
 
有力馬も近走思わしくない馬ばかりなので、なんとも選び辛いが、ここはリピーターからチョイスしていきたい。三連覇の◎アルバートから入る。昨年は残念ながら除外だったが、この馬よりこのレースが得意な馬もいないだろう。今年が衰えていたとしてもここも最重要視。◯リッジマンを対抗。昨年の制覇からもう少し前線で活躍と思われたがいつからか失速。得意の長丁場で復活に期待したい。▲モンドインテロを単穴。去年も手綱を取り三着に持ってきたビュイック騎手なら今年は前進を期待したい。(道永)

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