3歳上1勝クラス直前
先週の新馬で快勝したテルツェットの叔父にあたり、リアルスティールやラヴズオンリーユーとは兄妹にあたるジンゴイスト。父がハーツクライという点で本格化が古馬になってからという遅咲きではあるが、ようやく馬体にも身が入り覚醒の予兆を見せ始めて来ている。この手の馬は1勝がキッカケで一気に上昇する傾向があり、中央復帰後そろそろJRAのレースで初勝利を飾りたいところだ。
長良川特別直後
コールストームが作った63秒台の超スローペースを、道中は5~6番手前後で追走したジンゴイスト。勝負所でややモタついた面を見せたが、直線では外からしっかりと脚を伸ばし勝ったニューポートに際どくゴール前で迫って2着入線。自身も3着以下はきっちりと引き離しており、やはり2200mなどの長い距離なら血統が活きて来る。まだ中央では勝利を飾れていないが、この内容なら近い内に初の白星を獲得出来るだろう。
4歳上500万下直前
前走の500万下の1戦では、レーン騎手が上手く乗り中央での初連対を記録したジンゴイスト。デビュー戦から実に1年2ヶ月にも及ぶ長い道程の末、ようやくまともに走れる状態となった。半兄リアルスティールやプロディガルサン、ラングレーに下にはオークスへ有力馬として参戦するラヴズオンリーユーもいる血統。1つ違うのは父がハーツクライという点だが、この産駒は古馬になってから本格化するDNAを持つ。もう少し長い目で見たい1頭である。
2歳新馬直前
血統も一流なら出で立ちも一流。晩成タイプだけに幼駒の頃の馬体にこそセールスポイントは少ないものの、やはり走る馬のソレはヒシヒシと感じる1頭だ。ハーツクライは基本的に大人しい産駒が多くそれもあって長距離での活躍が顕著になるそうだが、その静けさの中にも同馬は何かしらの凄みを感じるのだから恐れ入った。ボーンシストという発達不良に見舞われここまでデビューが遅くなったが、今後の活躍次第では十分に巻き返し可能だ。矢作厩舎だけに仕上げにも抜かりは無く、初戦からいきなり能力全開と行きたい。
ジンゴイスト
正直、馬体は可もなく不可もなしといった所だ。ハーツクライ産駒という事もあり本格化は古馬になってからになるだろう。ラヴズオンリーミー産駒自体、気性が勝っている馬も多く仕上がり早の印象はあるが、あくまであれらはディープインパクト産駒の場合。本馬はどちらかと言えば顔つき含め落ち着いた性格の印象を受ける。その点含めて、やはり距離も上よりは長い所が向く競走馬となるのではないだろうか。
血統背景
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
ラヴズオンリーミー | Storm Cat | Storm Bird | Northern Dancer |
South Ocean | |||
Terlingua | Secretariat | ||
Crimson Saint | |||
Monevassia | Mr.Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble |
兄弟馬
近親馬
血統評価:2.2pt
名牝の繁栄ファミリーであるミエスク一族でミエスクにミスプロとストームキャットと最高の血統構成をした繁殖牝馬である母にSS系の最高レベルの種牡馬を配合して兄に海外GⅠ含めてOP格を3頭も出しており牡馬に限れば安定して結果が出ているので血統背景としては、かなり期待出来る。
前評判
これまでの兄弟に比べるとメディアの露出なども少なく注目馬的な位置付けにいない同馬。父がハーツクライとなった事で明らかに周囲の目線も変わって来ているだろう。馬自体もまだまだ完成途上という事もあってか、幾分他の馬より全体的に作りは緩い印象を受ける。ただし、化ける馬は一瞬のして化ける。特にハーツクライの成長曲線は他の種牡馬よりも急なラインを描くので怪物が出て来ても何らおかしくない下地が揃っていよう。
馬名の意味
好戦派
如何にもサンデーレーシングらしいオシャレかつ意味のあるネーミングだ。好戦派となって数々のタイトルを総ナメして欲しい。
2着:ジンゴイスト 牡4 (福永祐一)
3着:フラッグサルート 牝4 (丸山元気)
レースタイム:2:13.7(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.3