ジャパンカップ2017の結果

 

ジャパンカップ2017の動画

 

レース回顧

 
予想通りキタサンブラックが単騎の逃げ。それを各馬が思い思いのポジションで追走し最後の直線勝負となった。その中から鋭く追い込んだのは内でジッと脚を溜めていたシュヴァルグラン。一気に坂上でキタサンブラックに並びかけると更に伸びて突き放しセーフティリードを確保、最後は外から迫るレイデオロを抑えて念願のGⅠタイトルを手にした。キタサンブラックは落鉄が最後のひと伸びに影響したか。
 

勝ち馬シュヴァルグラン

 
シュヴァルグラン

シュヴァルグラン



父馬:ハーツクライ
母馬:ハルーワスウィート
母父:Machiavellian
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:佐々木主浩

通算成績:22戦7勝(7-5-5-5)
主な戦績:ジャパンカップなど
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遂にGⅠ馬となったシュヴァルグラン。これまでの善戦が嘘かの様な鮮やかな勝利で名実共に一流馬の仲間入りだ。母ハルーワスウィートはこれでヴィルシーナ、ヴィブロスに続いて産駒3頭目のGⅠホースを輩出。ファミリーも堂々と国内屈指の繁栄族に仲間入りだろう。血統的にもまだまだ伸びシロがあり、勲章を今後幾つまで増やせるかに期待したい。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎レイデオロ
○キタサンブラック
▲サトノクラウン
シュヴァルグラン
×ソウルスターリング
マカヒキ
シャケトラ
レインボーライン
 

予想回顧

 
ローテーション、フレッシュさでレイデオロを本命に。天皇賞秋の激戦後という事もありキタサンブラックは対抗に落としておきたい1戦だった。単穴に絶好調男デムーロ騎乗のサトノクラウンとシュヴァルグランを入れておけばほぼ問題のない展望と言える。後は紛れがあった時の4頭ばかりをヒモ候補にチョイスしておきたい。
 

全着順結果

 

RR:112.8 ※想定RR:115.4

 
                                   
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 大川結城 単勝オッズ
1 1 シュヴァルグラン 57.0 Hボウ 116.9 2:23.7 × 13.3
2 2 レイデオロ 55.0 Cルメ 120.3 1.1/4 3.8
3 4 キタサンブラック 57.0 武豊 118.8 クビ 2.1
4 11 マカヒキ 57.0 内田 115.4 4 15.0
5 14 [外]アイダホ 57.0 ムーア ---- クビ 101.2
6 9 レインボーライン 57.0 岩田 111.8 クビ × × ×× 57.7
7 8 ソウルスターリング 53.0 Cデム 110.7 クビ 9.3
8 16 ヤマカツエース 57.0 池添 110.0 1/2 × 116.5
9 3 [外]ギニョール 57.0 ミナリ ---- クビ × 71.8
10 12 サトノクラウン 57.0 Mデム 115.0 1.1/4 5.7
11 13 シャケトラ 57.0 福永 109.5 クビ × ×× 48.2
12 5 サウンズオブアース 57.0 田辺 111.0 アタマ × × 102.0
10 [外]ブームタイム 57.0 Cパリ ---- アタマ 322.5
14 17 ラストインパクト 57.0 戸崎 109.6 クビ 270.9
15 6 [外]イキートス 57.0 ポルク ---- 1.1/4 122.9
16 15 ワンアンドオンリー 57.0 横山典 107.6 1.1/4 280.8
17 7 ディサイファ 57.0 柴山 106.3 2 445.8


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ②④-①⑧⑪⑫ 的中
単勝 1 1,330円 枠連 1-1 1,780円
複勝 1 190円 ワイド 1-2 460円
2 140円 1-4 350円
4 120円 2-4 230円
馬連 1-2 1,770円 馬単 1→2 5,250円
三連複 1-2-4 1,300円 三連単 1→2→4 13,440円


 

危険な人気馬結果 サトノクラウン→10着(3番人気)

 
戦前の予想通り、良馬場ではキタサンブラック以下に歯が立たないサトノクラウン。あくまでこれまでの激走は馬場が湿って最高のコンディションの中走れていた結果だろう。今後もこの形で取捨を続けて行けば比較的扱いやすい1頭かもしれない。
 

穴馬予想結果 シャケトラ→11着(7番人気)

 
外枠発走から積極的に前を取りに行って一応は勝ちに行く姿勢は見せた内容のシャケトラ。しかし、直線はガス欠で下がって行く姿を見るとやはりGⅠクラスとはまだ壁がありそう。キャリアも浅いだけに今後の成長力次第でそのハードルを超えられるかに注目だ。
 

編集部の回顧

 
シュヴァルグランが頭のイメージはさすがに無かったが、上手い外国人騎手が乗れば毎回このパフォーマンスを出せる能力があったという事か。本命レイデオロも頑張ったが、道中の位置取りの差で負けた印象。キタサンブラックは落鉄していたとの情報、有馬記念での有終の美に期待したい。上位3頭と4着以下は大きな差がある。(田中)
 
スタート直後、シュヴァルグランに前をカットされていなかったらレイデオロが勝っていたのであそこが全て。天秋の不良は見えない疲労として影響しているんだろう。サトノクラウンの惨敗は、良馬場が要因ではなくそのあたりだろう。結果、天秋を使っていない馬でワンツー決着したわけで逆に言うとキタサンブラックは丈夫だなという印象と去年は楽しすぎたなという印象。結果、レイデオロ現役最強で問題ないだろう。てかシュヴァルグランはPOG馬だしこれはこれでよし。(大川)
 
1着△シュヴァルグラン、2着○レイデオロ、3着◎キタサンブラック。1,2着馬は余裕を持ったローテーションで臨み、着順は結果的にスタートの巧拙による位置取りの差。それにしても大魔神の馬運と、ハルーワスウィートの繁殖牝馬としての凄さは驚くべきもの。キタサンは落鉄もあってか、それでも3着確保と、1番人気馬としての最低限の責務は果たした。シュヴァルグランに▲を打てなかったが、印的にはこれで仕方なかった。(結城)
 

ジャパンカップ2017の予想

 

◎キタサンブラック

 
キタサンブラック

キタサンブラック

牡馬

父馬:ブラックタイド
母馬:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
所属:清水久詞厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場
馬主:大野商事

通算成績:18戦11勝(11-2-3-2)
主な戦績:菊花賞、天皇賞春、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞秋など
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前走の天皇賞秋ではまさかの出遅れで最後方からの追走となったキタサンブラック。それでも道中徐々に押し上げると直線入り口では先頭、そこから後続を突き放し最後はサトノクラウンとの一騎打ちを制してGⅠ6勝目を飾った。不良馬場による激戦の疲れがどうかに焦点は集まっているが、中間の調整を見る限り問題無いだろう。秋の古馬3冠に向けてここは是が非でも勝ちたい1戦。
 

◯レイデオロ

 
レイデオロ

レイデオロ

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:6戦5勝(5-0-0-1)
主な戦績:日本ダービーなど
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今年のダービー勝利後、早々にジャパンカップ挑戦を明言したレイデオロ陣営。復帰初戦の神戸新聞杯では後の菊花賞馬キセキを子供扱いにし、改めてその強さをアピール。ローテーションで言えば天皇賞秋組よりもゆったりとした臨戦過程で最もフレッシュな1頭。総合的に見てキタサンブラックを逆転出来るとすれば同馬だろう。
 

▲マカヒキ

 
マカヒキ

マカヒキ

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ウィキウィキ
母父:フレンチデピュティ
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:11戦5勝(5-1-1-4)
主な戦績:日本ダービーなど
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徐々に復調気配を見せつつあるマカヒキ。天皇賞秋でも最後まで脚を伸ばして5着入線と一応の目処を立てたのは好材料だ。本来ならキレキレの末脚を誇っていた同馬だけに、ダービーと同舞台を良馬場で迎えられそうなのは非常に強調出来る。サトノダイヤモンドを負かしている実績を考えればアッと言わせるシーンが起こっても驚けない。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:115.4

 
レイデオロ対キタサンブラック対デムーロでしょうか。レイデオロとキタサンブラックがどちらも馬券に絡まないということは考えづらいのでしぼって2頭のマルチ軸でいいと判断します。
 
                
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 大川結城 予想オッズ
1 シュヴァルグラン 牡5 57.0 Hボウ 114.7 × 11.8
2 レイデオロ 牡3 55.0 Cルメ 120.3 3.0
3 [外]ギニョール 牡5 57.0 ミナリ ----- × 68.0
4 キタサンブラック 牡5 57.0 武豊 118.7 2.3
5 サウンズオブアース 牡6 57.0 田辺 110.1 × × 49.5
6 [外]イキートス 牡5 57.0 ポルク ----- 110.7
7 ディサイファ 牡8 57.0 柴山 108.6 897.6
8 ソウルスターリング 牝3 53.0 Cデム 110.8 11.0
9 レインボーライン 牡4 57.0 岩田 111.7 × × × × 32.5
10 [外]ブームタイム 牡6 57.0 Cパリ ----- 638.8
11 マカヒキ 牡4 57.0 内田 115.5 11.9
12 サトノクラウン 牡5 57.0 Mデム 117.2 5.4
13 シャケトラ 牡4 57.0 福永 110.6 × × × 34.4
14 [外]アイダホ 牡4 57.0 ムーア ----- 72.6
15 ワンアンドオンリー 牡6 57.0 横山典 107.7 569.0
16 ヤマカツエース 牡5 57.0 池添 109.0 × 79.1
17 ラストインパクト 牡7 57.0 戸崎 109.6 333.7


 

危険な人気馬 サトノクラウン(想定3番人気)

 
誰もが気にしているだろうが、良馬場想定での結果が芳しくないサトノクラウン。同馬の好走はほぼ稍重以下の湿った馬場が多く、ヨーイドンの末脚勝負となった場合にはキレ負けする可能性が大。勿論、既にそれ以上の力を付けていて問答無用のケースもあるにはあるだろうが…鞍上込みで何をしでかすのか分からない部分は一長一短だ。
 

穴馬予想 シャケトラ(想定8番人気)

 
惨敗した天皇賞春秋の2レースはハッキリと原因が分かっているシャケトラ。宝塚記念にしてもやや引っ掛かり気味で4着に入線するなどポテンシャルはやはりGⅠ級だ。ハマった時のパフォーマンスは日経賞の圧勝で証明済み。鞍上が折合いに定評のある福永騎手に変わり、直線外から飛んで来るケースも想定しておきたい。
 

編集部の見解

 
◎キタサンブラック。名実共に文句なし。もはやジャパン連覇→秋三冠→GⅠ勝利数No. 1という大記録まで登りつめて欲しいという既に応援体制。◯シュヴァルグラン。ここにきて素晴らしい動き。馬場的にも、コース的にもズブいこの馬が伸びてくる余地あり。ボウマンを背に追いすがれるか。▲マカヒキ。一週前に7F調教から抜群のタイムと動き。ようやくいい頃の姿になったか。3歳のダービー馬には先輩ダービー馬として負けられないだろう。▲レイデオロ。ダービーから同世代では快進を続ける当馬。そろそろ外国人Jとしてのお株を奪いたい鞍上を背に若さの勢いで、先輩G1馬達も一蹴し、最強馬にも噛み付くか?(道永)
 
本命はレイデオロ。アルゼンチン共和国のスワーヴリチャードを物差しに考えればここでもあっさり勝って良い。斤量、ローテーション込みで1番手堅いのは同馬だろう。対抗はキタサンブラック。天皇賞秋はスタート直後負けたと思ったが、そこから盛り返すのはやはり凄まじい。良馬場で発馬を決めればレイデオロ以外には負けまい。以下、単穴は無しで連下に可能性のある馬を数頭チョイス。(田中)
 
本命はレイデオロ。対抗はキタサンブラック。これはこれでしょ。あとはデムーロの連続馬券圏内を考えてサトノクラウンと復調のマカヒキを単穴に。4頭いれば3着だけ少しひろげておけばこれ以上は不要だろう。海外馬は今年は地力不足だろうが適性次第ではありえるだろうが手は出さない。(大川)
 
本命は素直にキタサンブラック。叩き2戦目は4戦4勝、状態さえまともなら負けられない。対抗は今年のダービー馬レイデオロ。初の古馬相手だが秘めたポテンシャルは底知れぬ。単穴は今年のオークス馬ソウルスターリングと昨年のダービー馬マカヒキ。前者はここ2戦の経験が本馬を大きく成長させ、後者も前走は最後まで投げることなく掲示板確保、坂路での最終追いも抜群の動きだった。両馬とも良馬場なら突き抜けまであっていい。連下にはサトノクラウン、シュヴァルグランの2頭。(結城)
ヒモにレインボーライン、シャケトラまで。

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