ディープにそっくり、直線で“飛んだ”
2018年03月11日 4歳上500万下 芝1600m 阪神競馬場
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好スタートを切ったジェニアルだったが武豊騎手は意識的に中団へ下げる戦法を取った。ペース自体は平均的ながら馬群はやや縦長の隊列で進み直線コースへ。外へ持ち出したジェニアルがグングン加速しあっという間に先頭へ躍り出ると、最後は2着ナンヨーマーズに3馬身差をつける完勝で久々の昇級戦も難なくクリア。小柄な馬体をフルに使って豪快に差し込む姿は、鞍上も含めてまさに父ディープインパクトそっくりのフォームだった。まるで飛んでいる様な感覚の直線内容、これはいよいよ本格化の兆しが見えて来たと言える。
長期休養明けも仕上がりは順調
未勝利を勝ってすぐに放牧へ出たジェニアル。夏場という事もあり休養を取って馬が更に成長する時期に充てたのだろう。その甲斐あってか、戻って来てから稽古でいきなりの自己ベストを叩き出すなど調整は非常に上手く進んでいる様子、これは遂に素質馬の覚醒か。とは言え、レースに行ってみてどうかという部分は拭えず、今週末の実戦でその真価を問いたい。デビュー前から多大な期待をかけられて来た1頭だけに、ここで躓く様では如何なものだろう。
上がりを1秒上回る強烈な末脚で差し切り
2017年07月08日 3歳未勝利 芝1400m 中京競馬場
1着:ジェニアル 牡3 (武豊)
2着:メイショウモウコ 牡3 (川嶋信二)
3着:イェーガーオレンジ 牝3 (福永祐一)
レースタイム:1:20.2(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:メイショウモウコ 牡3 (川嶋信二)
3着:イェーガーオレンジ 牝3 (福永祐一)
レースタイム:1:20.2(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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スタートからやや抑え気味で中団後方に控えたジェニアル。レース自体は淡々と流れやや縦長の馬群を形成して直線コースへ。騎乗した武豊騎手は外へ回さずに迷いなく内から進出すると、空いたスペースから馬場の真ん中へ誘導。そこから驚異的な脚を繰り出し、逃げ粘るメイショウモウコをゴール直前でかわした所がゴールだった。レースの上がりを丸1秒速い末脚で快勝し、その秘めたる素質を余す事無く爆発させた。
ジェニアル
馬体重が現在で450kg前後。牡馬にしてはやや小柄だが、ディープインパクト産駒らしい柔らかそうな筋肉をしている。如何にもキレタイプの馬という作りである。バランスも良く、関係者がホレ込むのもよく分かる。しかしながら、まだ全体的に緩さも垣間見えこれからの成長次第ではとんでもないバケモノになる可能性も秘めていそう。
血統構成
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
サラフィナ | Refuse To Bend | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Market Slide | Gulch | ||
Grenzen | |||
Sanariya | Darshaan | Shirley Heights | |
Delsy | |||
Sanamia | Top Ville | ||
Santalina |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母サラフィナは凱旋門賞3着のG1馬。しかしそれ以外でいくととりたてて特徴がなく、近親にも日本活躍馬がいないので血統背景としては、プッシュポイントがない。
前評判
以前の記事でも触れたが、武豊騎手がわざわざ北海道の牧場まで何度も足を運んでその成長を確かめに来る程の入れ込み様。常々、「ディープインパクトにそっくり」と絶賛の声を周囲に漏らしているのだ。管理先も松永幹夫厩舎という事で、デビューの鞍上は武豊騎手でほぼほぼ決定だろう。これは、“ディープ2世”の誕生の予感か??
馬名の意味
天才的な(イタリア語)
セールで1億6000万もの高額取引きをされた同馬。その価格帯込みで天才的な能力が備わっている事を願っての命名か。
2着:ナンヨーマーズ 牡4 (四位洋文)
3着:コパノピエール 牡4 (川須栄彦)
レースタイム:1:34.1(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.8