精彩さ欠き8着敗退を喫する

 

2019年3月17日 スプリングステークス 芝1800m 中山競馬場

1着:エメラルファイト 牡3 (石川裕紀人)
2着:ファンタジスト 牡3 (武豊)
3着:ディキシーナイト 牡3 (石橋脩)

レースタイム:1:47.8(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
 
もっさりとした発馬から後方待機策に出たシークレットラン。と言うよりも、そこまで器用な競馬が出来るタイプでもなく小回りコースの中山では必然的にこういったレースを余儀なくされる。幸いペースが速まって追い込み勢にもチャンスは回って来たが、勝負どころで更にモタつき取り遅れる始末。結果、最後までダラダラと脚を伸ばすも上位には程遠い8着に敗れた。クラシック本番への扉は閉まりつつある。
 

田村師『今回はきっちり仕上げた』

 
併走馬を瞬時に突き放したシークレットラン

併走馬を瞬時に突き放したシークレットラン

via google imghp
 
現在、3戦連続で2桁の馬体増が続いているシークレットラン。2~3走前はそれで結果が出たから良いとしても、さすがに京成杯は勝負どころでの動きが鈍かった様に思える。陣営もそこは今回の糧にして、本番前でもかなりしっかりと追われてびっしり仕上げて来た。その結果、追い切りでもシャープな動きを見せており、これなら本番でも完全燃焼できる状態にはなっている筈。京成杯1番人気のリベンジを懸けて、内田博幸騎手と共に挑む。
 

6月デビューから既に36㎏増

 

2019年1月14日 京成杯 芝2000m 中山競馬場

1着:ラストドラフト 牡3 (C.ルメール)
2着:ランフォザローゼス 牡3 (O.マーフィー)
3着:ヒンドゥタイムズ 牡3 (中谷雄太)

レースタイム:2:01.2(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
 
スタートから中団の外目を付け、前を見据える形でレースを進めたシークレットラン。ダノンラスターの捲りでペースが上がった際に取り遅れる様に手が動き始める。元からエンジンの掛かりは遅いタイプだが、今回はいつにも増してモタつく動き。数ヶ月で+30㎏を超える馬体重の増加は成長分以外もあっただろう。もう少しシャープな作りだったら結果も違った筈。それでも4着に入る辺り、やはり地力は相当高い。次走絞れていればチャンス。
 

今回は本命サイドでの競馬

 
絶好の動きで仕上がりは上々のシークレットラン

絶好の動きで仕上がりは上々のシークレットラン

via google imghp
 
前走の葉牡丹賞は7番人気の低評価を覆し、2歳レコードで快勝したシークレットラン。父の地味さも含めて余り注目されなかったが、レースぶりは相当で一気にクラシックへの有力馬に躍り出たと言っても良いだろう。今回の京成杯では恐らく1番人気に支持される事から、人気馬でのプレッシャーの中でどういった走りを見せるか。気楽な立場ではなくある程度のポジションで出して行き、重賞メンバー相手に勝ち切れれば自ずとその先のタイトルも見えて来る筈。ダンカーク産駒の代表馬となれるか。
 

向正面から長いロングスパート

 

2018年12月01日 葉牡丹賞 芝2000m 中山競馬場

1着:シークレットラン 牡2 (内田博幸)
2着:ランフォザローゼス 牡2 (J.モレイラ)
3着:サトノラディウス 牡2 (三浦皇成)

レースタイム:1:59.6(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
前半は後方12番手から競馬を進めたシークレットラン。向正面から徐々にスパートをかけ、4コーナーでは前を射程圏に捉える走りで一気に進出。直線外目に出して脚がいっぱいになったと思いきや、そこから更に二段構えの末脚を駆使してランフォザローゼス、サトノラディウスの上位人気勢を豪快に差し切って見せた。内容もさる事ながら、走破時計もレコードタイム。これはダンカーク産駒から大物候補が誕生の予感だ。
 

シークレットラン

 
シークレットラン(カールファターレ2016)

シークレットラン(カールファターレ2016)

牡馬

父馬:ダンカーク
母馬:カールファターレ
母父:キングカメハメハ
所属:田村康仁厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:亀井哲也

通算成績:5戦2勝(2-1-0-2)
主な戦績:葉牡丹賞など
via google imghp
 
母系は日本競馬屈指の繁栄ファミリーであるダイナカール一族の系譜。当然ながら近親にはエアグルーヴ他、多数の活躍馬がいる良血馬である。そのダイナカールにサンデーサイレンス→キングカメハメハと、考えられる限り最高の形で代を重ねられた母エルフィンフェザー。上に活躍馬が出ていない事が不思議な程に魅力的な繁殖牝馬である。そこに非サンデーサイレンスで非ノーザンダンサー系のダンカーク、これは面白い1頭になりそう。
 

血統背景

 
ダンカーク Unbridled's Song Unbridled Fappiano
Gana Facil
Trolley Song Caro
Lucky Spell
Secret Status A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Private Status Alydar
Miss Eva
カールファターレ キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
エルフィンフェザー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ダイナカール ノーザンテースト
シャダイフェザー


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
エアグルーヴ(ダイナカール1993)

エアグルーヴ(ダイナカール1993)

牝馬

父馬:トニービン
母馬:ダイナカール
母父:ノーザンテースト
所属:伊藤雄二厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:ラッキーフィールド

通算成績:19戦9勝(9-5-3-2)
主な戦績:オークス、天皇賞秋など
via google imghp
 
ブレスジャーニー(エルフィンパーク2014)

ブレスジャーニー(エルフィンパーク2014)

牡馬

父馬:バトルプラン
母馬:エルフィンパーク
母父:タニノギムレット
所属:本間忍厩舎(美浦)
生産:競優牧場
馬主:島川隆哉

通算成績:13戦3勝(3-0-2-8)
主な戦績:東スポ杯2歳ステークス、サウジアラビアロイヤルカップなど
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
日本屈指のダイナカール一族で、エアグルーヴの本線ではないものの貴重なダイナカール×サンデーサイレンスの1頭であるエンゼルフェザーにキングカメハメハとすきのない血統構成でそこにダンカークでダンカークは今の段階ですでに結果だせそうなスタートをきっているように感じるので良血といえる。ダートでの活躍かとおもいきや芝でも結果だしたので当馬の今後の活躍に注目である。
 

前評判

 
2016年のセレクトセールにて当歳ながら4000万円超えの金額で落札されたシークレットラン。父ダンカークは2014年に日本へ持ち込まれ、今年デビュー馬が初年度産駒となる。アメリカなどでGⅠ馬を輩出しているとは言え、まだ日本実績が無い中でこの落札額というのは余程に馬のデキが良かったのだろう。ダンカークの成功は今後の日本競馬の縮図を変える可能性もあり、同馬が担う役割は予想以上に大きい。
 

馬名の意味

 

秘密の走り

 
既にレコード駆けする程にその存在感は秘密では無くなって来ている。

関連記事

関連タグ

著者