黄菊賞直後
道中は8番手から淡々と戦局を見ながらレースを運んで行ったシンプルゲーム。前半1000m=62秒4の遅い流れを嫌ってか、4コーナで一気に先頭へ立つ捲りを見せ会場をワッと驚かせた。普通なそこからタレる筈も、有力馬ポタジェが並びかけるともうひと伸びを見せゴール前は同時にゴール。しかし僅かハナ差前に出たシンプルゲームが見事に芝での初勝利をあげオープンクラスへ突入となった。今度はダートも芝も両路線で睨みを効かせながらレースを選択して行くだろう。
黄菊賞直前
出遅れたデビュー戦は勝負どころで大外を回してかなりコースロスがあったシンプルゲーム。それでも勝ち馬に迫る僅差の2着に上がっている事から見ても能力は高い。実際、その時の勝ち馬エヴァーガーデンはコスモス賞ときんもくせい特別で2着、3着に負かしたゴールデンレシオは続く未勝利戦で強烈な最後方一気の競馬を見せ快勝している。そう考えればシンプルゲームが黄菊賞で人気馬たちを蹴散らすシーンがあっても何ら驚かないだろう。そうなれば、あの初戦は“伝説の新馬戦”と呼ばれる日も近い。鞍上は津村明秀騎手。
2歳未勝利直後
2019年9月7日 2歳未勝利 ダート1800m 中山競馬場
1着:シンプルゲーム 牡2 (C.ルメール)
2着:アイルビーメジャー 牡2 (丹内祐次)
3着:ナックダイヤ 牝2 (横山典弘)
レースタイム:1:55.9(良)
レース上がり3ハロン:39.9
勝ち馬上がり3ハロン:39.8
2着:アイルビーメジャー 牡2 (丹内祐次)
3着:ナックダイヤ 牝2 (横山典弘)
レースタイム:1:55.9(良)
レース上がり3ハロン:39.9
勝ち馬上がり3ハロン:39.8
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1~2コーナーまでは中団の外目から追走していたシンプルゲームだったが、いつの間にか逃げ馬の番手まで上がって完全に前を射程圏内に入れながらの競馬。4コーナーで逃げたアイルビーメジャーがペースを上げて行くも、余裕たっぷりの手応えでむしろかわして進出して行く脚色となった。余力が付きすぎた結果、直線でグングン後続を引き離し気が付けば2着以下に大差の圧勝で決着。これは相当な出世が見込める1頭だろう。
シンプルゲーム
母ウィラビーオーサムはサンタアニタオークス勝ち馬。ノーザンファームが仕入れていざディープインパクトという配合で失敗、その後にハーツクライを配合されたのがシンプルゲームである。この手の種牡馬変わりのケースは当たる事も多く、ハーツクライ×アメリカのダート血統というのもこれからの成功例となるであろう活躍馬が多い配合パターンだ。相当なポテンシャルを秘めた1頭になるのではないだろうか。
血統構成
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
ウィラビーオーサム | Awesome Gambler | コロナドズクエスト | フォーティーナイナー |
Laughing Look | |||
Wedding March | Deputy Minister | ||
Bless You | |||
Cause I'm Tricky | Nineeleven | Phone Trick | |
Survive | |||
Takenbyherbeauty | Saros | ||
Cause She's a Lady |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は海外G1馬だが血統構成はそれほどいいとはいえない。ディープインパクト産駒の半兄も中央勝利がないので期待値としては案外。ファミリーに日本活躍馬もいないので強調材料はない。
前評判
母がタイトルホースという点以外に推せるポイントが少なく、吉田和美氏名義で走るソレを期待する以外にない。馬体自体は500kg近い大柄の見栄えで、持続性の高い脚を使えそうな大飛びのフットワークが特徴。距離は間違いなく2000m以上でこそ、切れる脚は無さそうなだけに上がりの掛かるタフな競馬。中山、阪神の長距離路線でいずれは台頭して来そうな予感がして仕方ならない。
馬名の意味
単純なゲーム
響きから来るネーミングだろう。
2着:ポタジェ 牡2 (C.スミヨン)
3着:トウカイデュエル 牡2 (武豊)
レースタイム:2:02.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.7